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アプリは作って終わりじゃない!見落としがちな「維持費」の内訳と節約術part1

#DX推進 

2026.2.4
システム開発 DX

アプリは作って終わりじゃない!見落としがちな「維持費」の内訳と節約術part1

はじめに

せっかく開発したアプリも、リリースして終わりではありません。その後の維持には、意外と費用がかかるもの。しかし、その内訳を把握している方は意外と少ないのではないでしょうか。
そこで本記事では、アプリの維持費について、具体的な内訳を徹底解説します。「何にどれくらいかかるのか?」を明確にすることで、無駄なコストを削減し、より効果的なアプリ運用を目指しましょう。ぜひ最後まで読んで、貴社のアプリを最大限に活用してください。

【結論】アプリ維持費の相場は開発費の年間5〜20%!まずは全体像を把握しよう

アプリ開発において、リリース後の維持費は重要な要素です。一般的に、アプリの年間維持費は初期開発費の5%〜20%が目安とされています。特に、開発費の約15%が運用・保守費用として必要になると言われているため、この点を考慮した予算計画が不可欠です。
維持費を軽視すると、不具合への対応遅れやセキュリティリスクの増大を招き、最悪の場合、サービスの停止やユーザー離れにつながる可能性があります。

アプリを「保守」する費用とは?

アプリの「保守」とは、リリースされたアプリが正常に稼働し続ける状態を維持するための一連の活動を指します。これは、家の定期的なメンテナンスや車の車検に例えられ、アプリの安定性を保つための「守りのコスト」ともいえます。
アプリを取り巻く環境は常に変化しています。例えば、iOSやAndroidといったOSのアップデートや、新たなセキュリティ上の脅威の出現などです。こうした変化に対応しなければ、アプリが突然利用できなくなったり、脆弱性が突かれたりするリスクが高まります。そのため、アプリの保守は不可欠なのです。
保守を怠った場合、アプリのパフォーマンスが低下するだけでなく、ユーザーからの信頼を失うことにもなりかねません。最悪の場合には、アプリストアからの削除や、情報漏洩といった重大なセキュリティインシデントに発展する可能性もあります。安定したサービス提供を続けるためにも、継続的な保守は極めて重要です。

アプリを「運用」する費用とは?

アプリの「保守」が、システムを安定的に稼働させるための“守り”の費用であるのに対し、「運用」はアプリの価値を高め、ビジネスを成長させるための“攻め”の費用と定義できます。これは、単にアプリを動かすだけでなく、ユーザーに積極的に働きかけ、より効果的に利用してもらうための活動にかかる費用を指します。
具体的な運用業務には、以下のようなものが挙げられます。
•アプリ内のコンテンツ更新や新機能の追加、その案内
•ユーザーからの問い合わせに対応するカスタマーサポート(CS)
•アプリの利用状況を把握するためのデータ分析
•マーケティング施策
これらの活動は、ユーザーエンゲージメントを高め、サービスの継続利用を促し、最終的なビジネス目標である売上向上やユーザー数増加を実現するために不可欠です。継続的な運用によって、アプリは常に進化し、ユーザーにとって魅力的な存在であり続けることができるでしょう。

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アプリ維持費の主要項目8つを徹底比較!内訳と費用相場

アプリの維持費といっても、その内訳は多岐にわたります。これらを正しく理解することは、アプリを健全に運営し、長期的なビジネス成功に不可欠です。
ここでは、アプリの維持費を構成する主要な8つの費用項目を挙げ、それぞれの詳細な内訳と具体的な費用相場を詳しく見ていきます。

保守・バグ対応費用|不具合修正やOSアップデート対応

アプリ公開後に発生する「保守・バグ対応費用」とは、運用中に発見される不具合(バグ)の修正や、ユーザーからの要望に基づく軽微な改修にかかる費用を指します。さらに、iOSやAndroidといったOSのメジャーアップデート(例:iOS 17から18への更新)が行われた際に、アプリが引き続き正常に動作するための対応費用も含まれます。OSアップデートへの対応を怠ると、アプリがストアから削除されるリスクが生じ、サービスの継続に支障をきたす可能性もあるため、注意が必要です。
費用形態としては、開発会社と月額固定の「保守契約」を締結するのが一般的です。この契約では、あらかじめ定められた作業時間内であれば、追加費用なしで対応してもらえるケースが多く見受けられます。

サーバー・インフラ費用|クラウドやデータベース利用料

アプリのプログラムやユーザーデータ(個人情報、投稿内容など)を保管し、24時間365日安定して稼働させるには、サーバーやデータベースの利用が不可欠です。これらの費用は、アプリ維持費のなかでも特に重要な項目の一つです。今日では、AWS(Amazon Web Services)やGCP(Google Cloud Platform)といったクラウドサービスを利用するのが一般的で、多くのサービスは初期費用無料で利用を開始できます。これらのサービスは、利用した分だけ費用が発生する「従量課金制」を採用している点が特徴です。
費用はアプリの利用者数やデータ通信量に比例して変動するため、トラフィックが増加すればコストも上昇します。例えば、小規模なアプリであれば月に数千円から数万円程度で済むこともありますが、大規模なアプリでは月に数十万円以上かかるケースも少なくありません。
特に、キャンペーンなどで一時的にアクセスが急増すると、想定外の費用高騰を招く可能性があります。このようなリスクを避けるためには、以下の対策が有効です。
•トラフィックを適切に予測し、リソースの無駄を排除した上で、クラウド構成を最適化する。
•GCPの「予算アラート」機能のように、設定した予算を超えた際に通知を受け取るサービスを活用し、予期せぬコスト増を未然に防ぐ。

外部API・ライセンス費用|地図や決済システムなどの利用料

アプリに地図表示、オンライン決済、プッシュ通知といった特定の機能を組み込む際、外部企業が提供するサービスやソフトウェアを利用することがあります。その際に発生する費用が「外部API・ライセンス費用」です。APIを活用すれば、機能をゼロから開発する手間と時間を省き、効率的に高機能なサービスをアプリに実装できます。

運用監視・SRE関連費用|安定稼働と障害対応体制

アプリケーションの安定稼働は、ユーザー体験やビジネス機会に直結するため、運用監視は不可欠な要素です。サーバーダウンなどの障害は、ユーザー離れや収益損失に直結しかねません。そのため、こうした事態を防ぐための投資が非常に重要となります。安定したサービス提供のためには、障害の早期発見と迅速な対応体制の構築が不可欠です。
主な監視ツールやサービスには、以下のようなものがあります。
•Datadog
•Mackerel
•Zabbix
•PagerDuty
簡易的な死活監視ツールであれば月数千円から導入可能ですが、専門的なSRE(Site Reliability Engineering)チームを構築し、24時間365日の有人監視体制を敷く場合は、人件費が大きく費用を押し上げます。中堅クラスのSREエンジニアの平均年収は700万円から1000万円とされており、この人件費が、月数十万円から数百万円といった規模の費用発生につながることも少なくありません。

セキュリティ対策費用|脆弱性診断やWAFの導入

アプリケーションの信頼性を維持し、ユーザーの個人情報漏洩やサービス停止といった重大なビジネスリスクを回避するには、セキュリティ対策への投資が不可欠です。サイバー攻撃の手法は日々高度化しており、対策を怠れば、企業の信用失墜や多大な損害につながる恐れがあります。
具体的な対策としては、「脆弱性診断」と「WAF(Web Application Firewall)」の導入が挙げられます。脆弱性診断は、システムやネットワークに存在するセキュリティ上の弱点を発見し、対策を講じるサービスです。
必要なセキュリティ対策のレベルと費用は、アプリケーションの規模や、取り扱う情報の機密性(個人情報や決済情報の有無など)によって大きく変動します。単なるコスト削減ではなく、事業のリスクと費用のバランスを考慮して対策を選ぶことが重要です。

ユーザーサポート・CS費用|問い合わせ対応の人件費

アプリのユーザーサポートやカスタマーサービス(CS)は、利用者との信頼関係を築き、アプリの継続利用に不可欠です。適切なサポートがなければ、ユーザー満足度やアプリ評価の低下につながる可能性があります。
これらの費用は、問い合わせ件数、対応時間帯(平日日中のみか、24時間365日か)、チャネル(メール、電話、チャットなど)によって変動します。
コストを抑えつつ質の高いサポートを提供するには、よくある質問をまとめたFAQサイトを充実させ、ユーザー自身での自己解決を促すことが有効です。

分析・マーケティング費用|利用状況分析や広告出稿

アプリをリリースするだけでなく、成長させ、ユーザー数を継続的に増やしていくためには、分析・マーケティング費用が欠かせません。これは、アプリの価値を高め、ビジネス成果に直結させるための「攻めの費用」と言えるでしょう。単にアプリを運用するだけでなく、市場での競争力を維持し、拡大するための投資と捉えられます。
費用相場は、アプリの成長フェーズや目標とするユーザー獲得数によって大きく変動し、月額数万円から大規模なアプリでは数百万円以上になるケースもあります。

継続的な機能追加・改善費用|ユーザー要望に応える開発

アプリリリース後も、ユーザーからのフィードバックや市場の変化に対応し続け、アプリの価値を高めるための開発投資が不可欠です。この費用には、主に以下の開発が含まれます。
•新規機能の追加
•既存機能の改善
•UIやUXの改修
企画、設計、デザイン、開発、テストといった初期開発と同様のプロセスで、主に人件費がコストとして発生します。
機能の規模や複雑さにより、費用は大きく変動します。例えば、軽微なUI改善やコンテンツ更新であれば月数万円程度で対応できる場合もあります。一方で、大規模な新機能を追加する際には、数十万円から数百万円規模の費用が発生することもあります。
ユーザーの行動ログやアンケートといった分析データに基づき、費用対効果の高い機能に優先順位をつけて投資することが、長期的なアプリ成長には不可欠です。

【規模別】あなたのアプリはいくら?維持費の総額シミュレーション

これまでに、アプリ維持費の主要項目と内訳を詳しく解説しました。ここからは、具体的なシミュレーションを通して、貴社のアプリでどの程度の維持費がかかるのか、総額を把握していきましょう。
ただし、ここで提示する金額はあくまで一般的な目安です。アプリの機能の複雑さ、サーバーやインフラの構成、契約する保守会社のサービスレベルなど、多岐にわたる要因によって維持費は大きく変動します。自社のアプリの特性と照らし合わせ、参考としてご活用ください。
ここからは、「小規模」「中規模」「大規模」の3つのモデルケースをご紹介します。それぞれのケースでは、会員管理のようなシンプルな機能に特化したアプリから、決済機能や外部API連携を含むもの、さらには高い可用性が求められる大規模アプリまでを想定しています。ご自身のアプリに近いケースを参考に、維持費の具体的なイメージを掴んでいただければ幸いです。

小規模アプリ(MAU数千程度)の場合:月額3〜10万円

月間アクティブユーザー数(MAU)が数千人規模の小規模アプリは、個人開発やスタートアップのMVP(Minimum Viable Product)として多く見られます。具体例としては、店舗の会員証アプリやシンプルな情報配信アプリなどが挙げられ、費用を抑えながら迅速にサービスを立ち上げたい場合に選択される傾向があります。
このような小規模アプリの維持費用は、月額3万円から10万円程度が目安です。主な内訳としては、サーバー・インフラ費用と最低限の保守・バグ対応費用が中心となります。維持費に幅が出るのは、サーバー構成(サーバーレスか仮想サーバーか)やデータ転送量によるインフラ費用の変動、また保守契約の範囲(障害時対応のみか、定例メンテナンスを含むか)による保守費用の違いが影響します。
シンプルな機能に特化し、利用するリソースを最小限に抑えることで、これらの維持費を効果的に管理することが可能です。

中規模アプリ(MAU数万・決済機能あり)の場合:月額10〜50万円

月間アクティブユーザー(MAU)が数万規模で、EC機能や有料会員登録といった決済機能を搭載したアプリが、この中規模カテゴリに該当します。具体的には、以下のアプリがこのケースに当てはまります。
•ニッチな領域のECアプリ
•オンラインサロンアプリ
•予約管理システム
維持費は月額10万円から50万円と幅広く、小規模アプリと比較してコストが大幅に増加する傾向にあります。
維持費の増加は、主にユーザー数の増加に伴うサーバー負荷への対応、決済システムの利用料や手数料、個人情報保護のための高度なセキュリティ対策が必要となるためです。これに決済システム利用料(売上の数%と固定費)、ユーザーサポート人件費(1〜2名分)、機能改善開発費などが加わります。
特に費用を押し上げる要因は「決済手数料」と「継続的な機能改善」です。決済手数料は、利用サービスや決済方法により売上の数%が発生し、売上に比例して増加します。また、ユーザーの定着率を高めるための機能追加やUI/UX改善が継続的に発生するため、開発コストも増加する傾向にあります。

大規模アプリ(MAU数十万・高い可用性)の場合:月額数十万〜数百万円

月間アクティブユーザー数(MAU)が数十万人を超えるEC、金融、SNSなどのアプリは、サービス停止が事業に甚大な影響を及ぼすため、維持費用は月額数十万円から数百万円規模になるのが一般的です。
このような大規模アプリでは、大量のアクセスを安定的に処理するため、サーバーを複数台構成とし、負荷分散を図る冗長化設計が不可欠です。システム障害を未然に防ぎ、発生時には迅速に対応できるよう、24時間365日の運用監視体制も必須となります。このため、インフラ費用と専門エンジニアの人件費がコストの大部分を占めることになります。加えて、個人情報や決済情報を取り扱う特性上、定期的な脆弱性診断といった高度なセキュリティ対策も求められます。専任のユーザーサポートチームや、データ分析に基づいた継続的な機能改善を行う開発チームの維持費用も、高額になる主な要因です。

まとめ:定期的な見直しで、アプリ維持費を最適化しよう

本記事では、アプリ開発後に発生する維持費について、その全体像から具体的な内訳、そして費用相場までを詳しく解説しました。アプリ市場は常に変化しており、効率的なマーケティング施策、安定的な収益化、ユーザー定着策の強化が継続的に求められています。適切な維持費の管理は、アプリの安定稼働とユーザー満足度の向上につながり、結果としてビジネスの持続的な成長を支える強力な基盤となるでしょう。

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