導入事例インタビュー

カシオ計算機株式会社様

「女性の健康課題」に全ての社員が共通理解を
深めることで、働きやすい環境を実現

 

 

同社の代表するブランド『G-SHOCK』は、耐衝撃腕時計として1983年に発売、「落としても壊れない腕時計」として世の中に大きな衝撃を与え、その後不動のブランドとして全世界に展開されています。その他に生活やビジネスなどあらゆるシーンで活用されている電子辞書EX-word・関数電卓などの教育事業や、電子ピアノを中心とした楽器事業などメーカーとしてユーザーのニーズに応える商品を開発しています。
開発に取り組む社員をサポートするために、以前より人事部では従業員の健康づくりや働く環境の支援をしており、2022年からは、健康経営を全社で取り組む方針となりました。

カシオ計算機株式会社様
人事部 人事グループ 風間 直人様(写真左)、人事部 業務グループ 本社診療所 岡野 聖子様(中央)、人事部 業務グループ リーダー 千葉 繁雄様(写真右)


今回は、健康経営の推進に目下取り組まれているキーパーソン3名の方にインタビューを実施しました。

社員の健康を支援したいという想いを大切にしながら、会社を巻き込みつつ、健康経営に取り組んでいる同社の今についてご紹介します。

全社・チーム一丸となって健康経営に取り組み、社員一人
ひとりが安心してイキイキと働ける環境づくりを目指す。

まず貴社事業についてご紹介いただけますか。

私たちカシオ計算機は、1957年6月設立され、主に時計・電子楽器などのコンシューマ製品を中心としたメーカーで全世界に販売しております。経営理念は「創造 貢献」を掲げ、カシオ独自の強みを最大限に活かし、時代の変化に合わせて常に新しい文化を創造することで、世の中に貢献しつづけることを目指しています。

 

その他にも様々な新規事業に着手しており、例えば、医療機器分野で皮膚科向けと産婦人科向けに撮影用デジタルカメラの”ダーモカメラ”を展開しています。
現在、連結売上は約2,600億円あまり、連結社員数は約1万人弱の規模となり、国内外に複数の拠点があり様々な場所で社員が働いています。

健康経営の取り組みについて教えていただけますでしょうか。

以前より社員の健康サポートには取り組んでいましたが、2022年より「健康経営」を主要な人事施策の一つとして位置づけ、企業活動の人材パフォーマンスを支える基盤をより充実させるため、推進目的と体制を整備し、その上で重点推進項目を設定し、各種の健康増進策を企画推進しています。
今までも個別の健康増進施策をしていましたが、このタイミングでプロジェクトチームを発足させ、約1年半弱のチームではありますが、継続して社員の支援が出来る体制が作れています。
具体的には、定期健診の受診率や事後措置向上、メンタル不全率の把握とフォローアップ体制構築、その他、女性の健康・睡眠・喫煙・運動習慣など様々な施策に取り組んでいます。

健康経営において、貴社が抱える課題について教えていただけますでしょうか。

国内グループ全体に特定保健指導などの健康増進施策を提供しています。しかし、営業拠点が全国多数にあり、医療専門職が不在である営業拠点もありますので、今後どの拠点でも満足のいくサポートに向けて取り組んでいきます。
また、上記の通り女性には特有の健康課題に取り組んでいます。会社としては、社員の健康増進施策を提供する中で、女性社員のための婦人検診などの補助を行っておりましたが、女性の働く環境に目を向けた時に、女性社員だけではなく、一緒に働く管理職や男性社員も含めて、女性の健康課題の認識を同じレベルに向上させていくことで、より女性が働きやすい環境を作れるのではないかという考えに至りました。

女性特有の健康課題を男性・女性が共に視聴する研修を通じて共通理解が深まった。

パソナ健康経営支援サービスを利用することとなったきっかけを教えていただけますでしょうか。

上記の通り、女性の健康課題について色々と情報収集をしていました。女性社員当人のみならず、管理職や全社員にも理解を深めるべきと考えていたところ、パソナさんより”女性の健康サポートプログラム(Kira+sup)”をご案内いただきました。当社が求める趣旨によく合うセミナーが揃えられていることから、パソナさんにサービス利用をお願いすることになりました。

導入してから、女性社員の月経トラブルへの認識や会社へ望むことなどを理解できるようになりましたし、また多くの経営層や管理職、男性社員にもセミナーに参加いただき、それぞれのステータスにより体調の変化が生じることや相互理解が不可欠であることの認識が広まりました。

また、社員の方々から研修後のアンケートより

「女性の体調不良が起きる理由、起きる時期などが分かったので、心に留めておくのと、男女の更年期について気づきになりました。」
「性差に関する疾患が思った以上に多いことや、女性特有の疾患が多いことを学びました。」
「管理職として、社員へのコミュニケーション手法の学びになりました。」
「今回の研修をきっかけに、家族やパートナーの健康にも目を向けようと思いました。」

などのポジティブなご意見を多数いただきました。

パソナ健康経営支援サービスを通じて、新たに見えてきた自社に足りないもの、補うべきものはどんなものがありましたか。

上記施策に加え、本年度は新たに健康経営全般の推進方法や各種健康増進策の効果的な推進方法についてパソナさんにアドバイスをいただいています。
社員にとって、より効果的な価値を提供するために、パソナさんが持っているノウハウを活用させていただいています。

健康経営推進の道半ば、チームで一つ一つの課題に向き合っていく。

今後予定している新しい取り組みを教えていただけますでしょうか。

先に申し上げた女性の健康/睡眠支援/卒煙促進/運動習慣+高齢従業員対応/アルコール依存症など、各種の健康増進策を年間カレンダーとして作成し、毎年この月はこのテーマを行うという形で継続的に施策を展開していきたいと考えています。また、健康保険組合との連携もより強化していきます。健康経営の全体目標として、アブセンティーズム、プレゼンティーズムおよびワークエンゲージメントの実態を把握し、その改善に努めます。

今後、パソナに期待したいことがあれば教えていただけますでしょうか。

課題はまだまだ他にもありますので、他企業での良い取り組みがあれば、ぜひ私たちも参考にしたいです。また、健康経営の分野で外部からも評価される会社にしていきたいと考えています。

 

パソナからコメント

メディカル健康経営本部 健康経営コンサルタント 高津戸 友佳

初めての商談で皆様にお会いした時からも、社員の方々の健康を思う気持ちを非常に感じられ、私個人としても、サポートさせていただきたい強い気持ちがありました。ご縁があり、今回取材を通してより一層ご支援が出来ればと感じました。
今後カシオ計算機様の健康経営の実現に向けてパートナーとして伴走支援させていただきます。

女性の健康サポートプログラム(Kira+sup)研修動画サンプルはこちら
関連資料「働く女性の健康推進に取り組むべき理由」はこちら

 

企業プロフィール

カシオ計算機は、1957年に設立され、同年6月には世界初の小型純電気式計算機「14-A」を商品化、1983年には世界的に愛されるブランド耐衝撃腕時計G-SHOCKを発売、累計集荷数は1億個を突破。その後も様々な商品を開発し、グローバル企業としての地位を築き、新たな価値軸を生み出す。

会社名
カシオ計算機株式会社
https://www.casio.co.jp/
所在地
〒151-8543 東京都渋谷区本町1-6-2
創業
1957年6月1日
代表者
代表取締役社長 増田 裕一
従業員数
連結9,732名(2023年3月31日時点)