導入事例インタビュー

ウイングアーク1st株式会社様

健康経営の取り組みと風土醸成の掛け合わせによって組織に浸透し、働きやすい環境を実現

 

 

同社は、価値創造の源泉である「情報」を活用するための革新的なソフトウェア・サービスを提供する、日本発のソフトウェア企業です。帳票ソフトウェア市場にて国内No.1シェア※1)を誇る帳票基盤ソリューション『SVF 』、BIソフトウェア市場にて高い顧客満足度※2) を誇るデータ分析基盤『Dr.Sum』、データを可視化できるBIダッシュボード『MotionBoard』の開発から販売、導入支援、コンサルティング等、様々なサービスの提供を柱として事業を展開中。
同社のVisionである「Empower Data, Innovate the Business, Shape the Future.情報に価値を、企業に変革を、社会に未来を。」 を実現するためには、最も大切な資産である社員のパフォーマンスが非常に重要だと考えて、社員のパフォーマンス最大化のためには、心と体の健康は最も優先されています。

執行役員 人財・組織文化&サスティナビリティ担当 吉田 善幸様(写真左)、Wellness推進室 保健師 立野 なほみ様(中央)、Wellness推進室 室長 健康経営エキスパートアドバイザー 鳥越 美由紀様(写真右)

健康経営には他社に先駆けて取り組んでおり、直近では、”健康経営優良法人2023(通称:ホワイト500)”の3年連続の認定、そして”健康経営銘柄2023”に選定され、継続的な同社の取り組みに注目が集まっています。
今回は、健康経営の推進に目下取り組まれているキーパーソン3名の方にインタビューを実施しました。
社員の健康を支援したいという想いを大切にしながら、会社を巻き込みつつ、健康経営に取り組んでいる同社の今についてご紹介します。

全社・チーム一丸となって取り組む健康経営が採用活動にも好影響を与えている

まず貴社事業についてご紹介いただけますか。

私たちウイングアーク1stは、1993年に前身となるシステム会社の帳票ツールの開発・販売を新規ビジネスとする事業部としてスタートし、2004年にウイングアークテクノロジーズとし創業しました。
連結社員数は800名程度となり、多様な働き方を推奨する中で100%リモートワークを推進しています。自律的に働くことを自己管理しつつ、顔が直接見えない中で社員同士が円滑かつ自由闊達なコミュニケーションを図りながら業務を推進し、パフォーマンスを最大で発揮できることを 追求しています。

健康経営の取り組みについて教えていただけますでしょうか。

以前より社員の健康サポートには取り組んでいましたが、2020年3月には「健康宣言」を制定し、健康経営を全社で推進しています。
最近のトピックスとして、健康経営が採用活動に好影響を与えていることが分かりました。

例えば、当エンジニア社員の入社エピソードになります。
イキイキと働いている知人に話しかけた所、その要因は勤め先の健康経営であることが分かり、”健康経営”に関心を持ち、インターネット検索し、表示されたウイングアーク1stに応募され、現在当社で活躍されています。

こちらはあくまできっかけの一つに過ぎませんが、若い方は、健康不安がある訳ではなく、働き方や広義の意味での健康経営に関心を持っており、インターネット上に発信し続けている当社のコンテンツを見ていただく機会が増えています。

2023年は経済産業省と東京証券取引所が共同で選定する”健康経営銘柄2023”に初めて選定された反響は大きく、経営層が自社を改めて良い会社なんだという認識を持て、社員の当事者意識も高まり、より健康に関心を持つ社員が増えてきました。

また、受賞をきっかけに採用応募される方が増えており、採用活動にも効果は出ていますし、
株価も上昇しているため、経営にも良い影響が与えられていると考えています。

重要な施策は継続し、社員が楽しめる・助けになる工夫と改善をしている

健康経営の取り組みで強化している点を、教えていただけますでしょうか。

お陰様で健康経営に取り組む中で現在は成果や効果が出ていますが、健康経営を始めた2018年当初は、経営層や他部門からの期待や関心が決して高かった訳ではありません。

ただ色んな施策を行う中で、社員の認識も高まり、少しずつ関心を持ってくれる社員が増えてきました。大切なことを繰り返し、そして改善しながら実行する大切さを感じています。

例えば、毎朝オリジナルの「ウェルネス体操」 を実施しています。
5種類の体操動画を用意しており、 社員は好きな番号を押して動画を流しながら、体操を行います。以前は、PASONAのトレーナーの方が実施されている動画 を利用していましたが、「ダイエットプロフェッショナルアドバイザー」の資格 を持つ社員が体操を考案し、有志で集めたWellness委員会のメンバーが撮影に協力してくれて、完成した手作りの動画を活用しています。

社内で配信されているウェルネス体操の様子

社内で配信されているウェルネス体操の様子

撮影された振付も全員が揃っている事はなく、バラバラしているのが親近感につながりますし、毎日取り組む体操 ですので、少しでもエンタメ要素を入れて社員が楽しめるような工夫もしています。
今度は、役員に声を掛けて、ウェルネス体操の出演に アサインしてみたいと思います(笑)

次に、全員面談の取り組みになります。ここは主に保健師の立野に活躍してもらっています。

(鳥越様) 2020年のコロナ禍で始まった企画ですが、毎年保健師が、全社員との健康面談を継続して実施しています。
面談では運動・睡眠・食事・飲酒・喫煙などの状況をお伺いし、最後にはメンタルも確認します。その中で毎年数名程度ですが、メンタルケアが必要な社員の早期発見につながり、適切な処置を行っています。

(立野様) 自ら面談を希望される方は決して多くはないため、こちらから健康な方も含めて全員とお話をして潜在的に何か不調を抱えている方を見つけています。

他にも、健診結果はオールAでも、面談をしてカウンセリングしてみると、ストレスが非常に掛かっている状態であり、高ストレス者だったという事があります。
なので、全社員健康面談 は社員のためにも続けるべき施策だと考えています。

なお、面談は、毎日1人30分×複数名実施しており、突発的な業務や相談も入ります。大変なこともありますが、保健師として1人1人の社員の方に向き合い続けたいと思います。

最後に、2025年喫煙者ゼロ宣言についてです。
2025年度末までに全社の喫煙率を0%にすべく、新規採用者に対する方針を新たに加えました。
プレスリリースを掲載した際には外部の方々から様々な声をいただき、大きな反響となりました。
もちろん、既存社員からは反対の声をいただくこともありましたが、長期的な企業価値向上につながる施策としてこちらを実施しています。

パソナ健康経営支援サービスをご利用いただく中での感想を教えてください。

パソナさんとは2018年に健康経営を始めた時からサポートしてくださっており、様々なサービスを利用してきました。
その中で、ライフスタイル調査サービスを利用した際に、20代・30代の生活習慣が悪い事が分かり、その後対象となる20代・30代セミナーを開催しました。
そのアンケートの中で、”セルフケアセミナー”を開催して欲しいという要望があり、再度、保健師の立野が講師として登壇しました。
次は、”アンガーマネジメント”についてセミナーを開催して欲しいという要望があり、準備を進めています。
このように、社員は一定健康に関心がある訳なので、ニーズをくみ取って企画にしていく事を続けていきたいと思います。
パソナさんのライフスタイル調査のデータがきっかけとなり、このような取り組みができました。

また、サービスではないですが、全社員健康面談はパソナさんに仕組みを作ってもらいました。全社員健康面談の様子 などは先ほどお伝えした通りですが、サービスだけではなく、健康経営に関するノウハウは特に立ち上げ時期は何もわからないところから構築したのでパソナさんから適宜、情報提供・アドバイスしてもらっていました。

健康経営推進の道半ば、周囲から学び続け実践していく

今後予定している新しい取り組みを教えていただけますでしょうか。

今までストレスチェックで高ストレス者を発見した際には、希望者だけ産業医との面談を設定していましたが、今後は希望者ではなく、高ストレス者全員が産業医と面談する事を考えています。
当社は、休職者は少ないので、それ以外の潜在的に抱えている方々への仕掛けを強化していきたいと考えています。

今後、パソナに期待したいことがあれば教えていただけますでしょうか。

2023年2月には健康経営に取り組む企業の勉強会セミナー”健康経営MeetUp” を開催してくださり、パソナさんきっかけで、そこで色んな企業とのネットワークを作る事ができました。
今度は、保健師が集まる勉強会なども実施していただけると嬉しいです。
当社としては、他企業での良い取り組みがあれば、ぜひ私たちも参考にしたいです。

※1:株式会社デロイトトーマツミック経済研究所 「帳票設計・運用製品の競合調査2022年度版」(帳票運用製品)
※2:日経コンピュータ 2023年8月31日号 顧客満足度調査 2023-2024 データ分析・利活用支援ソフト/サービス部門 1位




健康経営支援サービスのお問い合わせはこちら

「ホワイト500」を7年連続で取得し、「健康経営銘柄2023」に認定されたパソナグループのノウハウを活かし、「産業保健の法令対応・基盤固め」から「健康経営の推進・カルチャー醸成」に至るまで伴走サポートいたします。 まずはお気軽にお問い合わせください。

お問い合わせ

パソナの健康経営支援サービス

専門家による健康管理を強化したい、健康経営を加速したい、健康リテラシーを向上させたい、女性が活躍できる環境を作りたいなど、各社のご要望にあわせて様々なメニューをご用意しています。

資料のダウンロードはこちら

 

パソナからコメント

メディカル健康経営本部 健康経営コンサルタント 高津戸 友佳

コロナ禍に全社的に在宅ワークに切り替えて、全員面談という健康経営施策に踏み切ったウイングアーク1st様は、コロナ禍の環境の大きな変化の中でもメンタル休職者を減らし、採用活動に好影響を与えるという大きな成果を出しました。経営者と社員を巻き込み、取り組まれてきた素晴らしい推進力とクリエイティブな施策の数々に、健康経営宣言前より関わらせていただいておりましたがウイングアーク1stの健康経営担当者様が抱いていた熱い思いをまさに有言実行されており改めて感動いたしました。健康経営銘柄受賞は自社のことのように嬉しく、特に、採用にも効果があることを実感できていることは、これから、健康経営に取り組むたくさんの企業に与えるインパクトがとても大きいことだと感じています。
ウイングアーク1stの活動を世の中に一緒に広めることは、これからの人材不足の日本において解決する方法の一つであると考えております。引き続き、宜しくお願い致します。

 

企業プロフィール

ウイングアーク1stは、業務処理における全ての帳票の効率的な運用を支援する帳票・文書管理ソリューションと、成長のための業務改革をデータ活用によって推進するデータエンパワーメントソリューションを提供しています。データに基づく意思決定・行動を支援する革新的なソフトウェア・サービスを提供することで、企業・団体がデータを最大限に活用しイノベーションを起こせる社会の未来をつくっていきます。

会社名
ウイングアーク1st株式会社
所在地
〒106-0032 東京都港区六本木三丁目2番1号 六本木グランドタワー
創業
2004年3月
代表者
代表取締役 社長執行役員CEO 田中 潤
従業員数
連結799名/単体705名(2023年2月末時点)