導入事例インタビュー

株式会社中電シーティーアイ様

既存の組織を生かしてウェルネスリーダーを配置
従業員全体に「健康経営」の周知と浸透を図る

中電シーティーアイは、中部電力をはじめ、中部電力グループをITで支援するプロフェッショナル集団です。デジタル革新が加速するなか、AIやDXをキーワードに中部電力グループに貢献。またデジタル解析技術を強みとし、中部地方における製造業の発展にも寄与しています。2020年に初めて健康経営優良法人の認定をうけ、その後、健康経営を加速させるために行った取り組みについてキーパーソン3名にインタビューを実施。既存の組織をうまく活用しながら、会社全体を巻き込みつつ、健康経営に取り組んでいる同社の今についてご紹介します。

株式会社中電シーティーアイ様
総務人事室 労務グループ 小島由紀様(写真左)、
取締役 上席執行役員 村田雅俊様(中央)、
総務人事室 労務グループマネージャー 田中浩久様(写真右)
※写真撮影時のみ、マスクを外しております。

企業活動を根っこから支えているのは「人」、従業員の健康面への配慮

まず貴社事業についてご紹介いただけますか。

私たちは、2003年に中電コンピューターサービス株式会社と株式会社シーティーアイが合併して設立した会社です。中部電力のITを支える中電コンピューターサービスと、各種解析に強いシーティーアイがそれぞれの強みを生かしつつ、新たなシナジーを生み出しています。最近は、AIやDX(デジタル・トランスフォーメーション)というキーワードを軸としてデジタル改革を進めているところです。

健康経営を始めるきっかけについて教えていただけますでしょうか。

企業活動を支えるのは人であり、働く人たちが健康であることが欠かせません。特に当社の事業はエンジニアリング(システム開発などといったデジタルの仕組みを構築する技術)である以上、人こそが財産です。事業を推進する上で、技術者のパフォーマンスを最大限に発揮できる環境作りは重要なことと考えています。

こうした背景もあり、健康経営については以前から積極的に取り組んでいました。しかし、
さらに体系立てて継続的に取り組む必要があると考え、次々と施策を打ち出し、健康への意識を高めようという流れになりました。そこで、今までの取り組みを一度洗い出してみることにしたのです。

健康経営において、貴社が抱える課題について教えていただけますでしょうか。

システム開発の仕事はデスクワークが中心です。時には長時間パソコンに向かって集中しなければいけないこともあり、普段の生活において体を動かす機会が減っているほか、それ以外にも食生活の偏りも課題としてありました。

さらに、女性には結婚や出産などのライフイベントがあります。会社としては、子育てに注力する時期、子育てが落ち着いたら仕事と両立していただく時期など、それぞれのタイミングに応じて仕事が継続できる制度を整えています。しかし制度だけでなく、さまざまな背景を持った人が活躍するためには、周囲の理解と協力が欠かせません。多様な働き方を認められるように、社内の意識をどうすれば良い方向に変えていけるのかも課題として認識しています。

健康経営について、これまでどんな取り組みをされてきたのでしょう。

健康経営に関してしっかり定められた仕組みは無かったのですが、常に従業員のメンタルヘルスには気を配っていました。そのような中、健康経営というキーワードが社内で飛び交うようになったこともあり、2020年度の健康経営度調査への申請を目標に、2019年から準備を進めていきました。申請を出すことで、外部の専門家を通じて取り組みの良し悪しが可視化され、次のステージへ進むための客観的な判断材料が得られると考えたからです。

無償の調査票フィードバックで浮き彫りになった、取り組むべき複数の事案

パソナ健康経営支援サービスを利用することとなったきっかけを教えていただけますでしょうか。

2019年、健康経営優良法人の申請を出す準備として、あちこちで情報収集をしていました。そんなとき、パソナさん主宰の健康経営に関するセミナーを知り、参加したのがきっかけです。

パソナ健康経営支援サービスを通じて、新たに見えてきた自社にたりないもの、補うべきものはどんなものがありましたか。

セミナー後に情報交換をさせていただくなかで、提出した健康経営度調査票のフィードバックを無償で受けられることを知りました。そこで早速、そのフィードバックをお願いすることにしたのです。

フィードバックを受けると、当社が平均値より上か下かなのかを項目ごとに知ることができました。まず、私たちに足りなかったのは社内外への情報発信でした。社外への情報発信の部分では、自社 サイトに健康経営というキーワードが使われていなかったこと、社内への情報発信としては、年に2回実施している、ウォーキングイベントを、健康経営の一環としての取り組みと示していなかったために、外部からは健康経営とは別の取り組みとして見えてしまっていたのです。

これを機に、社内の健康に関する取り組みを健康経営というキーワードで紐づけることを始めました。また、労務グループが健康経営に対する取り組みを懸命に行っているのにも関わらず、従業員に情報が浸透していないことも分かりました。また女性の健康に特化した取組みが少ないことや、健康経営に従業員を巻き込めていないという課題も見えてきました。

IT企業では女性社員の割合が少ないケースが多いのですが、貴社の状況はいかがでしょうか。

現在、女性社員の割合は3割弱。新卒採用は約4割にまで増えていますが、かつては当社で働く女性は結婚して辞める人は少なくありませんでした。
今では、産前産後の制度が整っています。特に育児休職では、基本的にお子さんが1歳になった誕生日に復帰することになっていますが、生まれた時期によっては保育園に入れないケースもあります。そうした場合には、最大で3年まで育児休職を延長できるようにしています。最近は育児休職をほぼ100%の方が利用されるようになり、結婚や育児を理由に退職される方は減っています。

既存の組織を活用し、健康経営を広めるリーダーを各部署に配置

従業員の皆さんを巻き込むため、新たな取り組みをされていると伺っています。

社内で健康経営を浸透させるために、衛生委員会のメンバーを「ウェルネスリーダー」として配置することにしました。当社の衛生委員会を設置している事業所は、名古屋市内に75カ所あります。衛生委員会のメンバーは部署の人数に応じて、会社選任と組合選任が半分ずつで構成されています。
2021年10月、まずはウェルネスリーダーを対象に、パソナさんから提供のあったライフスタイル調査を行い、その調査結果を受けてパソナさん主催によるウェルネスリーダー研修を開催しました。
1時間半の研修では健康に関する知識の習得やオフィスで簡単にできるストレッチをオンラインで実施しました。参加したウェルネスリーダーからはとても好評で、ストレッチに関しては、社内でも時間を決めて定例で行う検討をしています。更にこの研修後、ウェルネスリーダーにパソナさんのサービスである、専門医による女性特有の病気に関する「女性の健康動画」を配信したところ、男性委員からは「女性に起こる体の変化を知ることができて良かった」「職場での対応についても考える機会となった」また、女性社員からは「体の変化に気が付くことの大切さを改めて感じた」「婦人科の受診をしようと思った」との声をいただきました。その後、ウェルネスリーダーを中心に各部署への告知を強化し、全社員に配信をしました。全4本の動画を2本ずつ、2週間に分けて配信し、累計751名の社員が視聴してくれました。
新たにウェルネスリーダーとともに健康経営推進の一歩を踏み出せたことにより、全社員にとって、今までは人事のみでの取り組みという印象が強かったものが、会社全体での取り組みとして、少しずつ浸透してきたように感じます。

今後予定している新しい取り組みを教えていただけますでしょうか。

今回ウェルネスリーダーが先行して実施した、ライフスタイル調査を会社全体で実施し、社員それぞれが自身の生活習慣を振り返る機会を設けていきたいと考えています。
また、当社の喫煙者は20%程度ですが、2022年1月からは、10:00~15:00のコアタイムを禁煙としています(ランチタイムは除く)喫煙率を少しでも下げてことにより、受動喫煙を防止して、健康の向上につなげることができればと期待しています。
更に、健康管理ができるアプリケーションの導入も決まっていますので、まずは、社員それぞれが自身の生活習慣を見直し、健康意識を高められるよう、様々な施策を上手く活用しながら会社としての動きを加速していきたいと考えています。

今後、パソナに期待したいことがあれば教えていただけますでしょうか。

課題はまだまだ他にもありますので、他企業での良い取り組みがあれば、ぜひ私たちも参考にしたいです。また、ウェルネスリーダー研修で実施したストレッチが好評でしたので、社内全体にもこういった取り組みを広めていくことで、運動不足になりがちなエンジニアの生活習慣の少しずつ変えていけるのでは、と期待しています。

健康経営優良法人の認定をただ受けるのでなく、実際にPDCAを回しながら従業員の健康に対する意識を向上させることが重要です。しかし、実際にはハードルの高いことであると我々も認識しています。健康経営を定着させるためにはどんな取り組みが必要で、従業員一人ひとりに動機づけを行うには何が効果的なのか。今後も継続しなければ解決できない課題なので、健康経営に関するリーディングカンパニーであるパソナさんに今後とも支援をお願いしたいですね。

パソナからコメント

メディカル健康経営本部 日下 拓也氏

社員1人1人が実感できる健康経営を目指したい、そんなご担当者様の想いからこのプロジェクトは始まりました。ご担当者様の積極的な発信が実を結び、ウェルネスリーダーを中心に、健康作りの輪が広がっていくのを肌で感じることが出来ました。
今後もパートナーとして、実のある健康経営の推進をサポートさせて頂きたく存じます。

企業プロフィール

中電シーティーアイは、昭和53年に設立された中電コンピューターサービス株式会社と、平成元年に設立された株式会社コンピュータ・テクノロジー・インテグレイタ(株式会社シーティーアイに改称)が、平成15年に合併して設立。お客さまのIT分野をサポートする「プロフェッショナル集団」として、技術力・組織力の向上にたゆまぬ努力に傾注。

会社名
株式会社中電シーティーアイ
所在地
愛知県名古屋市東区東桜一丁目3番10号
創業
2003年(平成15年)10月1日(合併)
代表者
代表取締役社長 三澤 太輔
従業員数
1,228名(2021年6月1日現在)