健康課題予備群(ローリスク者)を含めた
健康相談対応を実現!
同社は、1957年に神戸にて設立され、都市・建築・環境に関わる調査・企画・設計・監理・再生業務(診断・維持保全計画・改修)・コンサルティング業務など、設計にとどまらない幅広い事業を展開されています。社内には技術士・一級建築士などの高度専門人材を含む200名が多数在籍されており、京都市美術館、太陽の塔など関西エリアの多数のプロジェクトを担当されていらっしゃいます。
2019年4月1日に健康経営宣言を制定され、「社員の幸せの実現」に向けて取り組まれており、「健康経営優良法人2024」(大規模法人部門)に認定されました。健康経営に尽力されているキーパーソン2名に、具体的な取り組みについてお伺いしました。
株式会社昭和設計様
総務部 茶円 麻由子 様(写真左)総務部 部長 堤 文彦 様(写真右)
保健師による相談窓口の設置で、メンタル・フィジカル共に早期発見・早期対応へ
健康経営の取り組みについて教えていただけますか。
当社は創業以来、「人が財産である」という考えの下、社員の健康増進に向けてさまざまな取り組みを行って参りました。そして、経営トップである代表取締役社長をCHO(健康管理最高責任者)に据え、2019年より健康経営に本格的に参画しました。お陰様で2022年から3年連続となる「健康経営優良法人2024」の認定をいただきました。認定の反響は大きく、新卒採用時に健康経営に関する質問が聞かれるようになりました。
2024年の健康経営重点テーマとしては、以下の3つを掲げています。
① 生活習慣などの疾病の発生予防・重症化予防対策
② メンタルヘルスケアの推進
③ 長時間労働・ワークライフバランスの推進
具体的には、保健師との相談窓口などを通じて疾病の発生予防や重症化対策を行っています。メンタルヘルスケアの推進は長期的に取り組んでいきますが、長時間労働・ワークライフバランスの推進は、改善の数値が出てきました。
パソナの保健師サービスを依頼された当時のきっかけや背景を教えてください。
産業医の先生には月1回来ていただいていますが、時間が限られているため、長時間労働や復職面談などの対応が優先となってしまっていまいます。ミドル・ローリスク者の方々にも対応・ケアを広げたいと考えていた際に、パソナさんのセミナーで保健師の業務や活用について教えていただき、検討を始めました。
特にメンタル不調者へのケアについては課題に感じていましたので、まずは保健師による健康窓口を設置し、本人も周囲も気軽に相談できる機会を創出したいと思いましたので、具体的にパソナさんに相談をしました。
こうした依頼の背景を踏まえ、健康相談、特にメンタルケアの経験に長けた方、また、産業保健・健康経営の仕組みづくりにも積極的に関わっていただける志向の方をパソナさんから派遣していただくことができました。
パソナの保健師サービスを導入して良かったことを教えてください。
気軽に相談できる場所として、多くの社員が健康相談を利用しています。私たちとしても少し気になる社員の方がいたら、一度行ってみて、と紹介しています。
1回の面談で終わらず、継続してフォローをして下さっているので、メンタル不調の早期発見・早期解決につながっていると感じています。
また、メンタル面だけでなく、健康診断の結果が気になる社員に対して具体的なリスクを説明し、アドバイスをしていただいていることも大変助かっています。特に二次健診受診率は、保健師の活用前後で数値が21%→58%と飛躍的に向上しました。
保健師による声掛けや健康相談を通じて、大きな病気の早期発見に繋がっているケースもあり、社員とその家族から感謝の声をいただきました。
専門職から声をかけていただくことの重要性、効果を感じています。
健康相談にただ対応するだけでなく、健康相談を通じて感じられた組織課題を私たちに連携してくださるので、これまで見えていなかった課題も把握できるようになりました。
そのほか、健康経営に関する施策についても、他社事例やトレンドを踏まえて提案いただいています。いただいた提案を基に実施した野菜不足に関するイベントやカフェスペース設置は社員から大変好評でした。
このような要因もあり、「健康経営優良法人2024」の認定に繋がったと思います。
着実に健康課題を改善することで、次のステージに進んでいく
今後、健康経営推進に向けて、チャレンジしたいこと・挑戦したいことがあれば教えてください。
一番最初にお話ししました3つの改善に向けて取り組んでまいります。健康経営度調査の認定も大事ですが、一人一人の社員の為になることに力を入れていきたいと思っています。
施工期間などの関係で、弊社内でコントロールが難しい面もありますが、私たち総務部と産業医、保健師が連携して、働く環境・制度の整備やセルフケアリテラシーの向上などひとつひとつ施策を検証しながら、形にしければと考えています。
産業保健師の活用でミドル・ローリスク者のケアも!
産業保健師とは従業員と産業医、人事、上長間のハブ的役割を果たし、きめ細かいサポートを行う存在です。産業保健師を活用することで、健康診断からメンタル対応、健康経営の見直し・改善まで、産業保健のレベルアップが期待できます。
パソナの健康経営支援サービス
専門家による健康管理を強化したい、健康経営を加速したい、健康リテラシーを向上させたい、女性が活躍できる環境を作りたいなど、各社のご要望にあわせて様々なメニューをご用意しています。
企業プロフィール
1957年に神戸にて設立され、都市・建築・環境に関わる調査・企画・設計・監理・再生業務(診断・維持保全計画・改修)・コンサルティング業務など、設計にとどまらない幅広い事業を展開。
- 会社名
- 株式会社昭和設計
- 所在地
- 大阪府大阪市北区豊崎4-12-10
- 創業
- 1957年10月
- 代表者
- 代表取締役社長 梶山 卓二
- 従業員数
- 201名(2023年12月末時点)
パソナからコメント
メディカル健康経営本部 関西メディカルチーム 前田 南紀
このような取材をきっかけとして、貴社の健康経営に対する想いを深く知ることができ、私自身、非常に貴重な機会を頂けました。また、弊社スタッフの方も業務経験者として即戦力でご活躍いただいており、また他社での就業経験やノウハウを生かして貴社に健康管理方法の改善などをご提案されている所から期待以上の付加価値をご提供出来ているのではないかと思います。今後も貴社が抱えている健康経営に関する課題解決に向けて併走出来れば幸いです。