30代で派遣という選択肢もあり?
選ばれる理由やメリット・デメリットを解説

更新日:2026年04月27日

制作:パソナ編集部

30代から派遣スタッフとして働くことを検討する中で、「派遣で働く30代はどのような働き方をしているのか」「どのようなキャリアが築けるのだろうか」と疑問や不安を感じる方もいるのではないでしょうか。

そこで今回は、30代で派遣スタッフとして働く際に知っておきたい基礎知識やメリット・デメリット、将来を見据えたポイントについて解説します。

30代から派遣で働く前に知っておきたいこと

派遣で働き始める前には、派遣の基礎知識を押さえておくことが大切です。

派遣の種類

派遣には、大きく分けて以下、3つの種類があります。

  • 登録型派遣
  • 紹介予定派遣
  • 常用型派遣(無期雇用派遣)

それぞれ働き方や特徴が異なるため、違いを知っておきましょう。

登録型派遣

登録型派遣とは、派遣会社に登録し、就業する派遣先企業が決まったタイミングで、派遣会社と有期雇用契約を結ぶ働き方です。就業期間は、数日から1ヶ月ほどの短期のお仕事から、数ヶ月~長期までさまざまで、お仕事によって異なります。

契約が満了すると雇用契約も終了し、その後は希望に応じて、派遣会社から次のお仕事を紹介してもらう流れになります。

登録型派遣は勤務地や勤務時間、職種などの条件に合わせてお仕事を選びやすく、働き方の自由度が高いことが特徴です。また、未経験歓迎のお仕事も多いため、新しい分野に挑戦しながら経験を広げたい方にも向いています。

一方で、契約ごとに就業先が変わる可能性があるため、同じ職場で長く働きたい場合は、契約期間や更新の見込みを事前に派遣会社の担当者へ確認しておくと安心です。

紹介予定派遣

紹介予定派遣とは、直接雇用を前提に一定期間派遣として働き、派遣期間終了後に派遣先と本人の双方が合意した場合に、直接雇用へ切り替える働き方です。

実際の業務や職場の雰囲気を確認したうえで入社を判断できるため、入社後のミスマッチを防ぎやすい点がメリットです。

紹介予定派遣では、事前に書類選考や面接が行われるなど、中途採用に近い手続きが取られる場合もあります。派遣期間中のお仕事への取り組みや姿勢をアピールできるため、書類や面接だけでは伝わりにくい実務能力や人柄を評価してもらえる機会があり、経験に不安がある方でも評価につながりやすいのが特徴です。

パソナでも紹介予定派遣の求人を取り扱っており、応募の際には履歴書・職務経歴書の作成アドバイスや面接対策などのサポートを行っています。また、希望条件の調整など、入社までのプロセスをサポートしています。

常用型派遣(無期雇用派遣)

常用型派遣とは、派遣会社と期間の定めのない雇用契約を結び、派遣先の有無にかかわらず雇用関係が継続する働き方です。派遣会社と派遣先間での契約が終了しても派遣会社との雇用は続くため、収入が途切れにくく、安定した働き方を希望する方に向いています。

パソナでは専門性を活かして長期的に活躍できる「プロ社員制度」をご用意しており、経理・貿易事務・ITエンジニアなどの分野でスキルを磨きながらキャリア形成が可能です。気になる方は下記リンクより詳細をご覧ください。

派遣として働いている30代の割合

令和4年の調査結果によると、派遣労働者全体のうち、30代が占める割合は以下のとおりです。

30〜34歳 35〜39歳 30代合計
9.5% 14.0% 23.5%

上記の調査結果から、30代は派遣労働者全体のうち23.5%を占めていることがわかります。このように、30代で派遣という働き方を選ぶ人は一定数おり、特別な働き方ではありません。
また、派遣として経験を積みながら、将来的に正社員を目指して働いている人もいます。

30代の派遣の給与相場

30代の派遣スタッフの時給は、職種や地域、登録した派遣会社のお仕事によって異なります。
派遣は働き方の選択肢が広い分、給与水準にも幅がありますが、参考として、令和4年の調査をもとにした平均時給をご紹介します。

年齢 平均時給
30~34歳 1,418円
35~39歳 1,831円

年齢による違いだけでなく、スキルの習得や職務経験を重ねることで、時給アップにつながるケースも多くあります。

パソナでは大手企業や専門性の高い案件も多く、比較的高時給のお仕事も豊富に取り扱っていますので、ぜひ一度お仕事を探してみてください。

30代の働き方で派遣が選ばれる理由

一般社団法人日本人材派遣協会の令和6年の調査によると、30代で派遣という働き方が選ばれる主な理由として、以下が挙げられています。

  • 勤務時間や働き方を選べるため
  • すぐに仕事に就きやすいため
  • 勤務地を選べるため
  • やりたい職種や業務内容を選べるため
  • 働く時期や期間を選べるため

30代で派遣を選ぶ理由としては、働く条件の柔軟性や自由度を重視している方が多いことがわかります。

30代で派遣スタッフとして働くメリット

派遣スタッフとして働くことで、ワークライフバランスを保ちやすく、未経験の職種にも挑戦しやすいといったメリットがあります。

メリットを知っておくことで、自分に合った働き方を選びやすくなるでしょう。

1.ワークライフバランスを確保しやすい

派遣は、勤務時間や日数を希望に合わせて選びやすく、ワークライフバランスを保ちやすい働き方です。
特に30代は、結婚や出産・育児といったライフイベントが重なりやすい時期のため、柔軟な働き方を選べる点は大きなメリットといえます。

例えば、「残業なし」や「短時間勤務」「週4日勤務」などの条件で働けるお仕事もあり、家庭と両立しながら働きやすい環境が整っています。

また、パソナでは保育園の利用や育児補助制度などのサポートがあり、子育て中の方でも働きやすい環境が整っています。

2.未経験の職種に挑戦しやすい

派遣は未経験歓迎のお仕事もあるため、新しい職種に挑戦しやすい働き方です。派遣先でのOJTを通じて業務を習得していくケースもあり、経験が浅い分野でも安心して業務を覚えやすい環境が整っています。
実務を通じてスキルや知識を積み重ねることで、将来のキャリアの選択肢を広げることにもつながるでしょう。

パソナでは、無料eラーニング(2,000タイトル以上)やIT・DXスキルを学べる講座に加え、キャリア・マナー講座などの学習支援を用意しています。

このように、未経験分野への挑戦と実績づくりを同時に進めたい30代にとって、派遣はおすすめの選択肢の1つといえるでしょう。

3.転勤・異動の心配がない

派遣は、あらかじめ、派遣会社に希望の就業エリアを伝えたうえでお仕事を紹介してもらえるため、生活拠点を変えずに働き続けやすく、家庭や地域に根ざした生活を大切にしたい方にとって安心感があります。

また、担当する業務範囲も契約時に明確に示されるため、想定外の配置変更や業務追加が起こりにくいのも、派遣のメリットの1つです。あらかじめ業務内容を把握できることで、新しい環境でも見通しを持ってスタートでき、安心して仕事に取り組みやすくなります。

4.人間関係の悩みを相談しやすい

派遣は任される業務内容上、部署内の調整業務や社内の役割分担に深く関わる場面が比較的少なく、職場の人間関係に過度に巻き込まれにくい傾向があります。

パソナでは、万が一人間関係に悩んだ場合でも、営業担当やキャリアコーチに気軽に相談できる体制が整っています。
状況に応じて、就業環境の見直しについてもサポートしているため、気持ちを切り替えて次のお仕事へ進みやすいといえるでしょう。

30代で派遣スタッフとして働く際のデメリット

派遣スタッフとして働く際には、メリットだけでなくデメリットも把握しておくことで、納得して働き方を選びやすくなります。

ここでは、主なデメリットを3つ紹介します。

1.一つの職場でのキャリアアップがしにくい

派遣スタッフは契約期間が定められているため、同じ職場で長期的なキャリアを築きにくい傾向があります。
また、業務の範囲が契約で明確に定められていることから、専門性を活かして働きやすい面がありますが、昇進や昇格の機会は少なくなります。

一方で、派遣会社によってはスキルアップ支援を行っていることも多く、スキルを磨くことで、より時給の高いお仕事に就くことも可能です。

2.同じ職場で働ける期間が限定される可能性(3年ルール)

一部例外はありますが、労働者派遣法上、派遣スタッフは基本的に、一つの事業所における同一の組織単位(いわゆる「課」を想定)で3年を超えて働くことはできないと定められています。通称、「3年ルール」と呼ばれるものです。

そのため、一般的に、派遣スタッフは同じ職場で働ける期間が限定されるといわれがちです。

尚、同じ派遣先の同じ課などに継続して3年派遣される見込みとなった場合、派遣スタッフがその後も就業継続を希望するときには下記のいずれかの措置(雇用安定措置)についてご相談ができます。

  1. 派遣先への直接雇用の依頼(派遣先が同意すれば、派遣先の社員に)
  2. 新たな派遣先の提供
  3. 派遣会社での無期雇用
  4. その他雇用の安定を図るための措置(紹介予定派遣の対象となること等)

派遣では、一つの派遣先での就業継続を模索する働き方、複数の派遣先でさまざまな環境・業務を経験する働き方など、色々な働き方が可能です。

お仕事探しのタイミングで長期就業を希望する場合は、あらかじめ派遣会社へ意向を伝えておくと、長期的なキャリア形成のしやすいお仕事を紹介してもらえます。

3.責任・裁量の範囲が限定されやすい

派遣スタッフは、契約で職務内容が明確に決められているため、責任や裁量の範囲が限定されやすい傾向があります。
また、選ぶお仕事によっては、マニュアルに沿って進める業務や補助的な作業が中心となる場合もあり、状況に応じた判断が求められる業務やマネジメント業務の経験を積みたい方にとっては、マッチしづらい面もあるでしょう。

一方で、業務範囲が限定されている分、お仕事と私生活のバランスを重視したい方には適した働き方ともいえます。
就業前には、業務範囲や期待される役割を確認し、自分の希望に合った働き方かどうかを見極めることが重要です。

30代で派遣から正社員を目指せる?

30代で派遣から正社員を目指すことは可能です。

主な方法としては、「転職活動をする」「紹介予定派遣を活用する」「派遣先で正社員登用を目指す」の3つがあり、自分に合った方法を選ぶことが大切です。

1.転職活動をする

転職活動を行う場合、求人を探して応募し、履歴書・職務経歴書の作成や面接対策を進めていきます。
転職エージェントを活用すれば、希望や経歴に合った求人紹介から応募手続きまでのサポート、書類添削や面接対策まで支援を受けられるため、効率的に転職活動を進めやすくなります。

2.紹介予定派遣を活用する

紹介予定派遣は、実際に働きながら企業との相性を確認したうえで、正社員や契約社員などの直接雇用を目指すことができます。入社後のミスマッチを防ぎやすい点もメリットです。

3.派遣先で正社員登用を目指す

派遣先に正社員登用制度がある場合は、日々の勤務姿勢や実績が評価されることで、正社員への登用につながる可能性もあります。

30代で派遣の働き方を選択する際に押さえておくべきポイント

30代で派遣の働き方を選ぶ際には、働き方や希望条件を明確にし、長期的なキャリアプランを意識することが大切です。押さえておく2つのポイントについて紹介していきます。

1.働き方や希望条件を明確にしておく

派遣で自分に合った就業先を見つけるには、事前に働き方や希望条件を明確にしておくことが重要です。
例えば、「残業なし」「週4日勤務」「在宅勤務可能」「福利厚生が充実している」など、条件に優先順位をつけて整理しましょう。

また、派遣担当者との面談では、これまでの経験やスキルをもとに、自分が力を発揮しやすいポイントを整理して伝えることも大切です。譲れない点と調整できる点を整理しておくことで、担当者から自分に合ったお仕事の案内を受けやすくなります。

2.長期的なキャリアプランを考えておく

派遣の働き方を選ぶときにも、長期的なキャリアプランを考えておくことが大切です。キャリアプランを明確にしておくことで、お仕事探しや身につけるスキルを判断しやすくなります。

例えば、「正社員を目指す」「派遣として専門スキルを高める」など、目標をあらかじめ定めておくことで、必要な経験や挑戦する業界が見えてきます。また、営業・経理・エンジニア・介護など、将来的に一定のニーズが見込まれる職種を視野に入れ、その分野で経験を積むことで、キャリア形成にもつながります。

さらに、近年ではAIを活用できる人材の需要も高まっているため、AIを使いこなすスキルを身につけておくと、キャリアの選択肢を広げることができます。

派遣登録の際には、将来の働き方や、キャリアの方向性についての考えを共有しておくことで、より自分に合ったお仕事を案内してもらいやすくなるでしょう。パソナでは、キャリアプランに迷った際に、匿名・無料で気軽に相談できるキャリアコンサルティングを用意しています。誰かに相談したいと感じた際には、ぜひご活用ください。

30代からの働き方として派遣は選択肢の1つ

30代からの働き方として、派遣はおすすめの選択肢の1つです。ただし、派遣から直接雇用を目指す場合や、紹介予定派遣を活用する場合は、20代と比べて、求められる経験やスキルの面で難易度が高くなる傾向があります。そのため、自身のキャリアプランを整理したうえで、働き方を選ぶことが大切です。

パソナでは、公開求人数だけでも約3万件(2026年2月時点)のお仕事があるため、ご希望に合ったお仕事のご紹介が可能です。また、研修・スキルアップ制度、無料のキャリアコンサルティングなどのサポートも充実しており、30代からのキャリアアップを支援しています。

福利厚生も充実しているため、育児や介護などと両立しながら働きやすい環境が用意されています。派遣スタッフとしてお仕事を探す際には、まずはパソナへの登録から始めてみてはいかがでしょうか。

派遣の求人一覧

30代の派遣に関するよくある質問(FAQ)

30代でも派遣スタッフとして働くことはできますか?

30代から派遣スタッフとして働くことは可能です。
実際に30代で活躍されている派遣スタッフの方も多く、これまでの経験やスキルを活かした仕事に就きやすい傾向があります。未経験歓迎の求人もあるため、新しい分野に挑戦することもできます。

30代で派遣を選ぶメリットは何ですか?

勤務時間や勤務地などの条件を柔軟に選べる点や、ワークライフバランスを保ちやすい点が大きなメリットです。
また、未経験から事務職に挑戦しやすく、スキルや経験を積みながらキャリアの選択肢を広げられる点も魅力です。

30代で派遣から正社員を目指すことはできますか?

派遣スタッフとして経験を積みながら、直接雇用を目指すことも可能です。
転職活動のほか、紹介予定派遣や正社員登用制度を活用する方法もあり、自分に合ったキャリアプランに応じてお仕事を選ぶこともできます。

30代で派遣として働くデメリットはありますか?

派遣は契約期間が定められているため、同じ職場で長く働き続けることが難しい場合があります。
また、業務範囲が限定されることが多く、昇進や昇格の機会が限られる点には注意が必要です。

30代で派遣の仕事を選ぶ際のポイントは?

働き方や希望条件を明確にし、長期的なキャリアプランを考えておくことが重要です。
譲れない条件と調整できる条件を整理し、派遣会社の担当者に伝えることで、自分に合った仕事を見つけやすくなります。

この記事の監修者

パソナキャリアコーチ

派遣営業や登録担当などを経験した後、国家資格2級キャリアコンサルティング技能士を取得し、現在はキャリアコーチ統括室に所属。 これまで20年以上にわたり、スタッフの方々の就労に向けた多様な働き方の提案や、キャリア形成のサポートをしています。
また、パソナ「ワークライフファシリテーター資格」も取得し、一人ひとりの自律的なキャリア構築やライフプラン設計の支援もしています。

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