派遣とフリーランスの違いとは?
~特徴やメリット、掛け持ちする時のポイント~

パソナ・名駅
2023年2月6日

これから転職をしようというとき、正社員や派遣社員、契約社員、パート・アルバイトなど、働き方の選択肢がたくさんあって悩む方も多いのではないでしょうか?最近ではワークライフバランスという言葉が浸透した影響でフリーランスや派遣で就業する方も増えています。
今回は、派遣とフリーランスそれぞれのしくみやメリット・デメリット、派遣とフリーランスの掛け持ちについてわかりやすく解説します。あなたに合った、あなたらしい働き方を選択するヒントになればうれしいです。

もくじ

派遣社員について

派遣社員のしくみ

正社員や契約社員、パート・アルバイトなどは勤務している会社が雇用主となりますが、派遣社員の雇用主は派遣会社となり、就業先と異なることが特徴です。
派遣社員のしくみは図にもある通り、派遣社員、派遣先企業、派遣会社の3者の関係で成り立っています。派遣会社は、お仕事の依頼や給料の支払いや社会保険の加入、福利厚生、スキルアップ研修などで派遣社員をサポートします。派遣先企業は派遣社員に仕事の指示をを行います。
なお、派遣会社に登録した段階では雇用契約は結ばれません。派遣先企業が決定した時点で雇用契約が発生し、派遣期間の終了とともに契約も終了します。

派遣社員のメリット・デメリット

メリット

未経験からでもチャレンジできる

フリーランスの場合は、基本的に即戦力が求められるので未経験の仕事をすることが難しいですが、一方派遣の場合、未経験でもチャレンジできる求人も多数あり、新しいことにチャレンジしたい方やキャリアチェンジを検討されている方には大きなメリットと言えます。

様々な経験を積んでスキルアップできる

派遣社員は、ベンチャー企業から大手企業まで様々な業界や企業、職種を経験できることも特徴です。派遣先により業務フローなどがバラバラであるため複数の企業で働く事により自分のスキルに更に磨きがかけることができます。またフリーランスとは違って、派遣社員は各派遣会社で利用できる研修やキャリアコンサルティングサービスもあるため、スキルアップができる環境だと言えます。

福利厚生サービスを受けられる

派遣社員は、派遣会社と雇用契約を結ぶため、社会保険や健康診断、有給休暇などの福利厚生を受けることができます。また産休・育休の取得が可能なのも大きなメリットと言えるでしょう。

デメリット

雇用契約期間に上限がある

2015年の労働者派遣法改正により、すべての派遣社員が同じ職場(同一組織)で働けるのは『上限3年』と定められました。つまり、長くても3年毎に転職活動を検討する時期が来るため、同じ職場で長く働きたい方にとってはデメリットと言えます。

スキルアップが収入に反映されにくい

派遣社員の場合、ある程度固定された業務を指揮命令に基づいて行うため、また上記の通り『上限3年』となることから、責任のある仕事を任されることはほとんどありません。また3年毎に派遣先が変わることにもなるため、自身でスキルアップしてより専門性の高い仕事に就かない限り、昇給もなくスキルアップが収入に反映されにくくなっています。

フリーランスについて

フリーランスのしくみ

フリーランスとは、特定の会社や団体・組織などに雇用されず、仕事に応じて自由に契約する働き方/働く人を指します。企業と雇用契約を結ぶのではなく、案件ごとに「請負契約」や「委任・準委任契約」といった「業務委託契約」を結ぶことが特徴です。主にエンジニアやライター、デザイナー、カメラマンなどの職種において個人の持つスキルを活かして仕事をしています。また、フリーランスは会社などに雇用されていないので、「労働基準法」など雇用される人を保護する労働法規が適用されません。つまり、独立した事業主として、多くを自己責任で進めなければなりません。

フリーランスのメリット・デメリット

メリット

働く場所・時間が自由である

フリーランスは自身で契約する案件を決めるため、業務内容や働く時間、場所、休日も自分で決められます。つまり働くうえでの自由度が高く、ライフワークバランスを重視した働き方も実現できるのが魅力です。

収入があがりやすい

フリーランスは自身で契約する案件を決め直接契約を結ぶため、自分の実力・スキルがそのまま収入に繋がります。スキルや経験に応じた収入が期待できるため、やりがいを感じながら働くことができます。

人間関係のストレスが少ない

フリーランスの場合、仕事を獲得しなければいけないプレッシャーや、納期に間に合わせないといけないプレッシャーはあるものの、会社に雇用されている多くの人が悩んでいる「人間関係」のストレスは解消される可能性が非常に高いです。

デメリット

収入が不安定

フリーランスは自身のスキル次第で収入が上がりやすいメリットがある一方、成果・納品物のクオリティが低いと次の依頼が来なくなるなど、継続した案件獲得の約束がありません。

諸手続きを自分で行う必要がある

フリーランスは雇用契約がないことから、税金・保険関係の手続きや確定申告、フリーランスを始める際の個人事業主の開業届や青色申告承認申請書など全て自分で行わなければなりません。

派遣とフリーランス 3つの違い

契約スタイルの違い

派遣とフリーランスの最も大きな違いは契約スタイルです。
派遣社員の場合は、派遣会社と「雇用契約」を結ぶため、労働基準法が適応されます。
つまり、時間外労働や休暇などについては就業規則や法律などに守られます。また社会保険料は派遣会社と折半であり、派遣会社が源泉徴収を行ったうえで、所得税や社会保険料の納付手続きを実施してくれます。
一方、フリーランスは「請負契約」や「委任・準委任契約」といった「業務委託契約」を結ぶため、雇用関係がなく労働基準法の恩恵を受けることができません。また派遣社員とは違って、社会保険料は全額自己負担であり、確定申告が必要になります。

働き方の違い

派遣社員の場合、派遣会社にあるたくさんの求人情報の中から自分の希望条件に合った仕事を探し、派遣会社と雇用契約を結びます。また派遣会社との契約で定められた就業場所や業務内容、就業曜日・時間、給与などに基づき働き、派遣先から指揮命令を受けます。
一方、フリーランスは自身で契約する案件を決めるため、業務内容や働く時間、場所、休日も自分で決められます。もちろんクライアントから指揮命令を受けることもありませんので、自由度の高い働き方ができます。

報酬・リスクの違い

派遣社員の場合、ある程度固定された業務を指揮命令に基づいて行うため、どんなに成果を出しても大幅な報酬アップは見込まれませんが、契約期間内の収入は保証されています。また、もし契約終了となっても派遣会社がコンスタントに仕事を紹介してくれるので、次の仕事が決まらないリスクは比較的低いです。
一方フリーランスは自身で契約する案件を決め直接契約を結ぶため、スキルや経験上がればそのまま報酬アップにも大きく影響します。ただし、成果・納品物のクオリティが低いと次の依頼が来なくなるなど、継続した案件獲得の約束がありません。

参考:派遣とフリーランスの比較表

フリーランスと派遣を掛け持ちすることは可能?

今後フリーランスとして第一線で活躍したいけど、一方で実績ができるまで収入面で不安な方もいらっしゃるかと思います。そんな方にオススメなのがフリーランスと派遣の掛け持ち。フリーランスと派遣は相性がよいとされており、メリットもたくさんあります。また最近では新しいキャリアの築き方として「パラレルキャリア」という考え方も浸透してくるなど、働き方の多様化も社会に受け入れられてきています。

フリーランスと派遣 掛け持ちのメリット

収入が安定する

フリーランスは成果・納品物のクオリティが低いと次の依頼が来なくなるなど、安定的な収入という意味では不安があります。一方、派遣社員は有期雇用とはいえ、雇用契約期間中は安定した収入が得られるため、フリーランスと派遣の掛け持ちをすることで、収入面の不安は軽減されます。

社会保険に加入できる

フリーランスでは社会保険に加入できませんが、派遣社員の場合、一定の基準を満たせば社会保険に加入することが可能です。
社会保険への加入は、健康保険料が安くなるだけでなく、失業手当・傷病手当金等を受けられたり、将来もらえる年金が増えるなどの社会保障を受けられます。つまりフリーランスと派遣の掛け持ちをすることで、「社会保障」を受けながら働くことが可能になります。
尚、2022年10月以降に社会保険適用範囲が拡大されておりますので、あわせてご確認ください。

派遣先での経験・人脈がフリーランスで活かせる

フリーランスは自身で仕事を選ぶため、知識や技術が偏りやすい傾向にあります。またフリーランスの多くは1人で作業するなど限られた世界の中で仕事を進めていくため、なかなか人脈を作る機会に恵まれません。フリーランスと派遣社員を掛け持ちをすることで、両方の仕事から知識や技術、人脈を得ることができ、今後のフリーランスとしての仕事の幅を広げられるでしょう。さらに派遣会社の研修制度を利用することで、自身のスキルアップを図ることもできます。

フリーランスと派遣 掛け持ちする際の注意点

年末調整・確定申告について

派遣社員として働いている場合は基本的に派遣会社が年末調整を行うため、確定申告をする必要はありません。ただし、フリーランスと掛け持ちする場合、所得が20万円を超えるようであれば、年末調整を受けずに確定申告をする必要があります。

派遣会社の就業規則を確認する

派遣会社によっては副業を禁止していたり、副業を容認している場合でも競合他社での副業は禁止しているなど、細かい規定を設けているいるところもあるため、事前に詳しく就業規則を確認しましょう。

自己管理を徹底する

フリーランスは基本的に自分の裁量で仕事を進めていくため、オーバーワークになりやすい傾向があります。食事や睡眠時間の確保、週に1回は完全に休みの日を作るなど、自己管理を徹底しましょう。

“あなたらしい働き方”を選ぼう

ここまで派遣社員とフリーランスそれぞれの特徴やメリット・デメリットを紹介してきましたが、いかがでしたか?派遣として働くにしても、フリーランスとして働くにしても、どちらにもメリット・デメリットが存在し、どちらがよいかの『正解』は存在しません。
大切なのはあなたのライフスタイルや価値観にあった仕事選びをすること。あなたがどのように働きたいのか、どのようにキャリアアップしていきたいのか、仕事になにを求めているのかを冷静に考えて、あなたにあった仕事選びをするとよいでしょう。

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