「マクロ」と「VBA」は同じ場面で使われることも多く混同されて使われがちですが、実は厳密には定義が異なる言葉です。ここでは、それぞれの言葉の定義や違いについて解説します。

エクセルのマクロ機能を使って作成され、複数の操作を記録し自動で実行する自動化機能です。例えば、Excelで定期的に実行する作業を「マクロの記録」機能を使って記録しておけば、手動で同じ作業をする手間を省くことができ作業の効率化に役立ちます。
また「マクロの記録」機能を使うことで、プログラミング言語の文法などを細かく覚えることなく、簡単にExcel上の作業を自動化することができます。

Visual Basic for Applicationsの略で、Microsoft Office製品に搭載されているプログラミング言語の一種です。VBAを使えば、エクセルでの処理や分析、グラフ作成など、より高度な自動化やカスタマイズが可能になります。マクロの範囲を超えて複雑な処理を自動化することができます。

今までご説明した通り最も大きな違いは、VBAはプログラミング言語であるのに対して、マクロは機能でありVBAの一部です。
マクロはあらかじめ記録した操作を繰り返して行う機能であり、プログラミング言語の知識がなくても簡単な処理であれば自動化することができますが、記録できる内容に制限があります。
一方、VBAはマクロの記録が対応していない複雑な操作をプログラミングを用いることで、動作範囲や実行回数、実行条件など細かく制御することができます。マクロよりもプログラミング知識など高度なスキルが必要であるため、より多くの学習が必要になります。

冒頭にもお話ししました通り、一般事務職で働いている方においては、AI化・DX化などの技術革新によって、よりスキルアップ・キャリアアップが求めれる時代に入ってきています。まずは一般事務職の現状についてしっかりと理解を深めましょう。

一般事務職は希望する人が多く離職率も低いので、採用においても狭き門となっているのが現状です。
実際に厚生労働省が発表している職種別有効求人・求職状況のレポートでも、事務職の有効求人倍率は他職種と比べると非常に低く、正社員で未経験者を募集していることはほとんどありません。2023年12月の愛知県有効求人倍率(※)は1.33倍ですが、一般事務員の有効求人倍率(※)はなんと0.39倍であり、事務求人を取り巻く現状は厳しいです。

コロナ禍をきっかけにIT進化のスピードは上がったと言われています。とりわけAI技術の発展により一般事務職における単純作業やデータ入力などを自動処理できるようになり、今後は一般事務職の大幅な減少が予想されます。実際に2015年に発表された株式会社野村総合研究所のレポートでも、これから10～20年の間に日本の労働人口の 49％がAIやロボット等で代替可能になり、その中で一般事務もルーチンワークの多さから、代替可能性が高いと発表されています。

今までご説明した現状を踏まえると、一般事務職における環境が大きく変化していることが理解できると思います。実際にAI化・業務集約化等の影響により一般事務職の求人数は減少傾向にあります。しかし、一般事務の全ての業務をAIで置き換えるには多くの技術的な課題があり、今後も人間が担うことが求められる業務は存在すると言われています。
このような状況のなかで一般事務で必要とされ続けたり、自分がやりたい事務職に転職するにはスキルアップが必要不可欠となります。ここで注目したいのが、マクロやVBAなどの自動化ツールのスキル。それらを習得することで、より高度な業務に取り組むことができ、キャリアアップにつながります。

マクロやVBAを習得することは、仕事の効率化や業務の自動化につながるため、非常に有益です。例えば、1つのマクロで複数の作業を一括処理することができれば、大量のデータを扱う作業でも効率的に行うことができます。また、自動化によってミスのリスクを減らすことができるため、業務の正確性も向上します。
さらに、ExcelのマクロやVBAを習得することは、キャリアアップの可能性も広がります。マクロやVBAを使った効率的な業務の進め方を提案できれば、周りからの評価も高まり昇進・昇格や、より高い仕事への転職のチャンスも増えます。IT系企業ではマクロやVBAのスキルを持つ人材は常に求められている傾向にあります。マクロやVBAのスキルを持っていれば、エンジニアなどの職種への転職も可能性があります。
つまり、AIによって一般事務職の仕事が減少する中、マクロやVBAのスキルを身につけることは、仕事の効率化や正確性の向上につながるとともに、キャリアアップ・キャリアチェンジの可能性も広げることができます。

マクロやVBAの勉強方法は、さまざまなあります。ご自分のスキルや環境、時間などに合わせて、最適な方法を選んでください。もちろん組み合わせることもできます。

マクロ・VBAを基本からしっかり勉強したい人は入門書や参考書などの書籍がよいでしょう。マクロ・VBAについては、さまざまな書籍が出ています。まずは入門的な書籍で全体像を理解するとよいでしょう。図解やサンプルコードが豊富に含まれているものを選ぶと、理解しやすくなります。

マクロ・VBAを効率的に学びたい方にはWebサイトや動画もおすすめ。現在マクロ・VBAに関する学習サイトや動画も数多く存在します。1〜2時間でVBAの基礎知識から実際にVBAを作るところまで解説したものや、各キーワード毎に集中して解説しているものなど種類も豊富です。スマートフォンがあれば、いつでも、どこでも閲覧でき、勉強できます。

プログラミングスクールに通ってVBAを学ぶ方法もあります。費用がかかりますが、VBAの知識とスキルを確実に、しっかり身につけたい方にはおすすめです。

マクロ・VBAスキル習得後、スキルをアピールするには資格を取得することが有効です。マクロ・VBAに関する資格は株式会社オデッセイコミュニケーションズが主催する「VBAエキスパート」のみです。

パソナでは、ビジネスシーンに広く活用できるパソコンや語学、経理・貿易等のスキルの習得に役立つ講座や資格取得講座など、幅広いe-ラーニング研修メニューが無料で受講できます。講座数は業界ダントツNo.1！
またパソナにて就業中のスタッフの方は、様々な提携スクールで割引特典を受けることができます。

これからご登録をご検討の方はぜひMYPAGEをご作成ください。
パソナで働くとキャリア支援サービス以外にも様々な福利厚生がございます！研修メニューも豊富です！一緒にステップアップしましょう♪