Power Platform は、Microsoftが提供するビジネスアプリケーションを開発・実行するためのプラットフォームで、 Power Apps 、Power BIなどのアプリケーションの総称です。Power Platformの主な4つのアプリケーションの機能についてご紹介します。

アプリケーションを簡単に作成することができるローコード開発ツールです。業務ニーズに合わせたアプリを「C#」などの開発言語や開発ツールを用いることなく作成することができます。
また、ExcelやSharePoint、Salesforceなどのデータも簡単に連携できるため、ビジネスプロセスの見える化やタスクの効率化が可能です。

ビジネスインテリジェンスツールで、ビジネス上のさまざまなデータを分析し、わかりやすいビジュアル化されたダッシュボードを作成できます。様々なデータを分析して業務上の問題点を発見したり、ビジネス戦略の策定に役立てたりすることができます。

ワークフローを自動化するためのツールで、手動で行うことの多いルーチンワークを自動化することができます。たとえば、特定のメールが来たら自動的にその内容を特定の場所に保存したり、別のアプリケーションに通知したりすることができます。日々の繰り返し作業を自動化することで生産性を向上させることができます。

プラグラミングの知識がなくても直感的な操作でチャットボットを簡単に作成することができるツールです。お客様の各種問合せ、社員の各種申請書手続きの質問などに対応できる FAQ対応やカスタマーサポートなどに利用することができます。

Power Platform は今、大変に注目されています。以下ではPower Platformを導入する企業が増えてきている理由について解説します。

Power Platformは、ローコード/ノーコードで開発が可能であるため、技術的なスキルや知識があまりない会社でも、簡単にアプリや自動化フローを作成することができます。また、Office 365などの製品との両立性が高く、クラウドベースのため、迅速かつ効率的な開発が可能であり、これにより企業のDX推進や働き方改革において、とても効果があると言われています。

現在、IT業界において、プログラマーやエンジニアの不足が深刻な問題となっています。Power Platformは、ローコード/ノーコードで開発ができるため、専門的な知識やスキルを持った技術者が不足している会社でも、簡単に開発に行うことができ、企業が抱えるIT人材の不足を解消することができます。

Power Platformは、Microsoftが提供するプラットフォームのため高いセキュリティ対策が実施されています。またMicrosoftのセキュリティ対策に加え、Power Platform自体も、データの暗号化やアクセス制御などのセキュリティ機能が充実していますており、企業が重要なデータを安全に取り扱うことができます。

「ノーコード/ローコード開発へのニーズの高まり」や「DX化によるビジネスプロセスの見直しや効率化」などにより、Power Platformは急速に成長しており、今後も成長が期待されています。実際にデロイトトーマツ ミック経済研究所※によると、ローコードプラットフォームソリューション市場は、2021年度1955億円（前年比29％増）、2022年度2207億円（同12.9％増）で成長し、2019～2025年度は年平均成長率15.3％で推移する予測しています。
このように、Power Platformは会社のビジネスプロセス自動化やデジタルトランスフォーメーションの推進になくてはならない存在となりつつあります。さらに、Power Platformは業務プロセスを改善することができるため、企業の中でも中核となるやりがいのある仕事を任せられることが多く、大きな自己成長にもつなげることができます。
さらに、Power Platform は、Microsoft が提供するサービスの一つであり、Microsoft の技術力やセキュリティ、信頼性が高いことが特徴です。そのため、Power Platformを習得することは、Microsoftの技術スキルを持つことにもつながり、ポータブルスキル※習得にも繋がります。

オンライン学習プラットフォームを活用すると、Power Platformの基礎から応用まで、自分のレベルにあったレベル・テーマで学習することができます。たとえば「Udemy（ユーデミー）」や「TechAcademy（テックアカデミー）」などがあります。 パソナにて長期就業中の方は福利厚生サービス「ベネフィット・ステーション」を使うとお得に学習ができます。

Microsoft公式HPではPower Platformを学習するコンテンツが掲載されています。このコンテンツは無料で利用でき、入門者向けから上級者向けまでレベル別のコンテンツが用意されています。まずはMicrosoft Learnの「ラーニングパス」で基本的な概念や使い方を理解しましょう。

Power platformは他のスキルと同様に、理論だけでなく実践的なプロジェクトに取り組むことで、より深い知識を身につけることができます。Power platformに関わるチャンスがあるようであれば積極的に参加し、実務経験を積んでいくことが重要です。