RPAとは?
~特徴や注目される背景・将来性、キャリアパスについて~

パソナ・名駅
2024年9月24日

「RPA」というキーワードを聞いたことがありますか?
RPA(Robotic Process Automation)とは、ソフトウェアロボットによる業務プロセスの自動化のことです。 今、技術者不足問題を解消しDX化を後押しするツールとして大きな注目を集めています。本記事では、RPAの特徴やRPAが注目されている背景・将来性、仕事内容、キャリアパス、学習方法などについて詳しく解説します。キャリアアップ・キャリアチェンジするための参考になればうれしいです。

もくじ

RPAとは?(特徴や得意なこと・苦手なこと)

RPAの特徴

RPAとは、ロボティック・プロセス・オートメーション(Robotic Process Automation)の略で、コンピューターソフトウェアを使って人間が行う業務を自動化する技術です。
例えば、Excelでのデータ抽出・加工・整理などの同じような作業を繰り返す行う業務をコンピュータソフトウェアを使って自動化することができます。またExcel上だけでなく、インターネット検索や会社独自のシステムなど複数に跨いで業務が自動化できることから、人と比較して業務正確性や業務効率を圧倒的に高めることができます。RPAは、ビジネスプロセスの自動化において非常に効果的であり、近年非常に注目を集めています。

RPAの得意なこと・苦手なこと

RPAの得意なこと

繰り返し作業の自動化

RPAは繰り返し行われる業務を自動化することができます。例えば、Excelファイルのデータ整理や顧客情報の登録など、ルーティン作業を効率化することができます。

高速処理で作業時間を大幅削減

RPAは大量のデータ処理を高速に行うことができます。また24時間稼働が可能なため深夜のうちに作業を終わらせるなど、作業時間を大幅に短縮することができます。

正確性の向上することができる

人手による作業ではミスが起こることもありますが、RPAはプログラムにより高い制度で処理を行うためエラーもほぼ無く正確な処理が可能です。

RPAのできないこと・苦手なこと

判断力を求められる業務は対応できない

RPAは複数の条件を判断することができますが、条件が複雑である場合、正確な判断が難しくなります。

ルールが細かい・変更が多い業務には向いていない

業務の変更や追加がある場合には都度変更するなど柔軟な対応が必要になるため、変更が多い業務には向いていません。またルールが細かすぎるとその全てを指示しなければならない為、ルールが細かすぎる業務にも向いていません。

他の自動化ツール(マクロ/AI)との違い

RPAとExcelマクロとの違い

オフィスワークで用いられるさまざまな業務効率化の手法の中でも、最も有名なものが「マクロ」です。ExcelマクロはExcel上での作業に限定されています。VBAを利用することでExcel以外へ対象を広げることができますが、それでもMicrosoftのOfficeソフトウェアに限られ、プログラミング知識も必要になります。
一方、RPAは、Officeソフトウェア以外にもWebブラウザや会社の基幹システムなどパソコン上で行うすべての作業が対応でき、プログラミング知識も不要です。

RPAとAIとの違い

RPAは、繰り返し行われるルーティンワークの自動化に特化した技術です。事前に定義されたルールに基づいて自動的にタスクを実行するため、ある程度の自動化が可能であり、ルールに従わない新しい状況やタスクを処理する能力はありません。
一方、AIは、自己学習能力を持っていており、プログラムに含まれていない新しいデータや状況を学習して適切な判断を下すことができます。 つまり、AIは、人間が与えた問題に対して自分自身で最適な方法を見つけることができるため、ある程度自律的に作業を行うことができます。

RPAが注目される背景や将来性

RPAが注目される背景

労働人口の減少

現在日本では少子高齢化に伴う労働人口の減少により、深刻な人手不足が問題となっています。特にIT人材については少子高齢化と合わせてIT関連市場規模の拡大により人手不足はとても深刻で、経済産業省が公表した「IT人材需給に関する調査※」によると、2030年には最大約79万人のIT人材が不足する見込み、と発表されています。RPAはプログラミングの知識がなくても作ることができると言われており、ITエンジニアが不足する現代において注目を集めています。

働き方改革の実現

現在、政府が打ち出している働き方改革は、少ない労働力で生産性を維持・向上することが求められていることから、RPAは働き方改革を推進するためのツールとしても注目されています。
RPAは、定型的な単純作業を自動化することで単純ミスがなくなり業務品質が上がるだけでなく、24時間365日稼働できることから業務負荷の大幅な低減や、一部の作業をRPAに代行してもらうことで、従業員はコア業務や思考を必要とする業務に専念できる等、生産性向上にも繋がります。

RPAの将来性について

株式会社矢野経済研究所が2020年に行った調査によるとRPAの市場規模は2016年にはわずか85.2億円であったのにたいして、2018年以降は毎年急激な増加を遂げており2023年度は、1,520億円にまで拡大すると予測されています。
RPAは大手企業では導入も進んではいるものの、今後も労働人口の減少や働き方改革の推進、グローバル市場における競争力強化の必要性も変わらないことから、引き続き市場拡大は継続すると考えられています。

RPAエンジニアの仕事内容

次に具体的な仕事内容について解説します。RPAエンジニアの仕事内容は大きく以下の4つに分けられます。

ヒアリング・導入支援

クライアントの業務内容や課題をヒアリングし、RPAの導入が適切かどうかを判断します。導入が適切な場合は、システム導入のプロジェクトで導入支援を行います。

業務フロー整理・シナリオ設計

RPAエンジニアは、業務プロセスを分析し自動化すべき業務を特定、自動化するためのシナリオを作成します。シナリオ作成にあたっては、深い業務理解とRPAツールの知識が必要になります。

RPAロボットの開発・構築

RPAエンジニアは、RPAツールを使用してロボットを作成し、業務プロセスを自動化します。
実際にRPAを操作していく為、RPAのオペレーション技術が必要になります。

保守・運用

ロボットの定期的なメンテナンスやトラブルシューティングを行い、業務プロセスの変更に応じてロボットの改修や再構築も担当します。

RPAエンジニアとしてのキャリアパス

RPAエンジニアの業務内容は上流工程から運用・保守までと幅広く、多数のスキルが身につきます。RPAエンジニアとしての経験を活かしさらにステップアップするには、どのようなキャリアパスが考えられるのか解説します。

プロジェクトマネージャー(PM)

RPAエンジニアとして経験を積んだあと、プロジェクトマネージャーとしての道があります。
プロジェクトマネージャーは、RPAプロジェクト全体を管理し、スケジュールや予算の管理、チームメンバーの指導などを行います。また、クライアントとの折衝や進捗報告も重要な役割です。プロジェクトマネージャーになるためには、RPAの知識だけでなく、プロジェクト管理のスキルやコミュニケーション能力も求められます。

RPAコンサルタント

RPAコンサルタントは、RPAシステム開発の工程のうち主に上流工程を担当します。
クライアントの業務課題を抽出し、RPAの導入による効果などを評価します。また、RPAの導入計画の策定やシナリオ設計のサポートも行います。RPAコンサルタントになるためには、業務知識やコンサルティングスキルが必要です。また、現場で実際に作業することはほとんどありませんが、適切な分析や提案を行うためにRPAの知識も必須です。

AIエンジニア

RPAエンジニアのキャリアパスの中で、AIエンジニアになることも可能です。
AIエンジニアは、名前の通り最先端技術として注目される機械学習などのAI技術を扱います。近年RPAにAI技術を組み合わせてより高度な自動化を実現する「RPAAI」「RPAI」も注目されており、AIの学習モデルの構築やデータ分析、AIとRPAの連携などが求められます。AIエンジニアになるためには、RPAの知識はもちろん、AIの知識や機械学習のスキルが必要です。

RPAに必要なスキルと学習方法

RPAを学ぶ上で必要なスキル知識

これから本格的にRPAを習得していく場合、どのようなスキルや知識があるとよいでしょうか?
以下にて具体的に解説していきます。

Microsoft Excel、Access、VBAなどのスキルや経験

RPAを学ぶ上で、Microsoft Excel、Access、VBAなどのスキルや経験は有効です。
元々ExcelやAccessはさまざまな業務で業務効率化に利用されているソフトです。これらの経験や考え方は業務効率化を進めるうえでも大枠は変わらない為、有効な経験として活かすことができます。また、VBAは必須スキルではありませんが、RPAツールと似た動作が可能なため、知っておくと業務において非常に有益なスキルとなります。
尚、RPA導入の目的は業務効率化をすすめることなので、業務の可視化を行った結果、RPAではなくマクロやVBAで自動化を行う方が適しているという判断がなされる場合もあります。

業務分析スキル

RPAによる業務の自動化を行う際、まず初めに行うのが業務の可視化です。業務をひとつひとつの作業に細分化し、自動化が適用しやすい定型業務や、類似した複数の定型業務などを業務分析し、ワークフローに落とし込めるようにします。そのためにも一つひとつの業務を理解し、業務分析するスキルはとても重要になります。

プログラミングスキル

RPAを学ぶ上でプログラミング言語は不要のツールですが、プログラミングの基礎知識が理解できていることで習得の手助けになります。
また開発段階で、自分でコードを書く場面が出てくる可能性もあるので、プログラミングやコーディングの知識があると良いでしょう。

RPAを習得するための方法

次に未経験からRPAを習得するための勉強や学習の方法についてご紹介します。

オンライン学習サービスを活用する

インターネット上で公開されているオンライン学習サービスを活用すると、場所や時間にとらわれずに自分のペースでRPAを学べます。受講者のレベルやペースに合わせた学習がしやすく、RPAを学んでいく手段として有効です。例えば、「WinActor eラーニング講座」や「UIPath アカデミー」では無料のオンラインコースが提供されており、RPAの基礎から応用まで幅広く学ぶことができます。
また、YouTubeには多くのRPAのコンテンツがありますし、書籍も役立ちます。

講座や研修での学習

実際にRPAを活用している技術者や資格者が開催しているワークショップに参加したり、スクールで開催している講座や研修に参加するのも有効です。講義や研修では、その場で受講者の操作を見てもらい、問題や分からないところがあれば教えてもらいながら学習を進めることができます。そのため成長も早く、実践で使える有効なノウハウを習得しやすいのもメリットと言えるでしょう。

実践的なプロジェクトに取り組む

実践的なプロジェクトに取り組むことで、RPAの理解が深まります。自分でプロセスを自動化することで、実践的なスキルを身につけることができます。また、他の人のプロジェクトを見たり、ソースコードを調べたりすることで、さらに多くの知識を得ることができます。

パソナでのキャリアアップ支援

パソナでは、Career Step Program の無料eラーニング『STEP UP研修』内にてRPAの講座をご用意しています。
Microsoft Excel、Access、VBAなどのスキルや業務分析スキル、プログラミングスキルのスキルアップについては、各種eラーニング講座で幅広い研修メニューを無料で受講できます。講座数は業界ダントツNo.1!またパソナにて就業中のスタッフの方は、様々な提携スクールで割引特典を受けることができます。
さらにスキル習得後の実務経験もパソナがオススメ。パソナではRPAに関するお仕事を豊富に取り揃えております。

まとめ

いかがでしたか?RPAは今後ますます社会のニーズも高まり、RPAの技術を習得することが将来的に有益になることが理解できたと思います。
パソナでは、RPAのお仕事を豊富にご用意しているだけでなく、さまざまな研修制度やキャリアコンサルティングサービスを通して一人ひとりのキャリアを中長期的に幅広くサポートさせて頂いています。ご興味のある方は、まずはMYPAGE作成をお願いします。

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