MYPAGEコミュニティ『WeShare Beauty』vol.48

免疫力アップに効くハーブのススメ【WeShare Beauty 編集部】

みなさん、こんにちは。今回、編集部がピックアップするのは、ハーブです。前回の記事でも登場していただいたハーバリスト兼ブランドプロデューサーのフローレンス めぐみさんをお迎えして、さらなるハーブの魅力に迫ります。

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ハーブティーの美味しい飲み方

こんにちは、フローレンスめぐみです。まずは、お客様からも質問されることが多い、ハーブを美味しく飲み、状態良く保存する方法からお伝えしたと思います。
ハーブティーの特徴であるフレーバーを出すために注意しなくてはいけないポイントがあります。それは、沸騰したお湯は使わないということ。お湯を沸かした後は、95度くらいに下がるまで数分待ってから、ポットまたはカップ(200mlから300mlくらい)に入れてください。その後、カップを蓋でしめるか、ポットを布で覆い5分ほど蒸らします。各ハーブティーによって抽出時間は異なりますが、成分の劣化が少ないホールタイプ(植物の形をそのまま使用するもの)は、最低5分間ほどの蒸らし時間は必要です。ハーブティーの開封後は、できるだけ密封できる容器に入れた上で、冷蔵庫や冷凍庫などの冷暗所で保管してください。乾燥剤も一緒に保存容器に入れましょう。

免疫力アップに効くハーブ(1)

免疫力が低下する原因はストレス、身体的な疲れ、風邪などのウイルスによるものが挙げられますよね。日本は四季があるので、季節の変わり目に、体が気候に順応できずに体調を崩す方も多いと思います。そこで今回は、免疫力を上げるハーブを紹介したいと思います。
1つ目はエキナセアです。エキナセアは、2000年以上の歴史があり、北米のネイティブ・インディアンにとっては、万能薬として重宝されたハーブです。古くから、風邪の薬や毒蛇に噛まれた時の対処に使われたと伝えられています。免疫力を高める働きに優れていて、花粉症にもいいと言われています。また抗ウイルス作用や抗感染作用があるため、風邪やインフルエンザの予防、ヘルペスなどのあらゆる感染症予防に効果的といわれ、治りにくい傷には外用としても使用できます。

免疫力アップに効くハーブ(2)

続いて、バードック=日本におけるゴボウですね。最近の日本では、ごぼう茶が健康や美容に効くお茶として人気を集めていますが、ヨーロッパでは以前よりメディカルハーブのひとつとされてきました。豊富な食物繊維が含まれており、善玉コレステロールを増やし、悪玉コレステロールを減らす働きがあると言われています。また、飲用により血糖値の急激な上昇を抑えることから、動脈硬化や糖尿病などにもよいと言われています。尿酸や老廃物を除去するデトックスの働きもあることから関節炎やリウマチ、腰痛などで悩んでいる人にもオススメのハーブです。
もうひとつご紹介するのは、皆さんにもハーブティーとして馴染みがあるジャーマンカモミールです。鎮静作用が高く、ストレスによる疲れや緊張をほぐすので、就寝前に飲むハーブティーとしてオススメです。健胃作用もあり、不快な症状を緩和してくれますよ。

ハーブが生んだ様々な可能性

ここからは、編集部が取材した、めぐみさんの最近の活動についてご紹介します。
めぐみさんが立ちあげたハーブティーブランド「ホワイトツリー オーガニックハーブティー」は、人工香料や砂糖、カフェインは一切不使用の100%自然素材で作るハーバルティーです。大地の恵みを守り、持続可能な地域社会を築く循環型商品を掲げ、使用原料やティーバッグには自然へと還る自然由来の素材を使用し、環境負荷を少しでも軽減することを目指しています。このような取り組みからご縁が生まれ、現在、埼玉県小川町の農家、高橋知宏さんのサポートのもと、休耕地を再利用した無農薬ハーブ栽培「ホワイトツリー自社農園作りプロジェクト」がスタートしました。環境省保全活動の一環としてイベントも多数開催される小川町。めぐみさんを中心に2019年5月には、自然に触れるカモミール摘み体験ツアーも実施予定です。日本の休耕地を再利用した取り組みに、注目が集まっています。

自由に使えるハーブを生活に取り入れよう

いかがでしたでしょうか?ハーブは、穏やかな作用で心と体をサポートし、視覚、嗅覚、味覚などで癒し効果が期待できることが魅力です。また、ハーブは食品の一種なので、手軽に毎日の生活に取り入れることができます。基礎知識さえ身につければ、自由に料理やコスメなどに使って楽しめますので、ぜひ一度ハーブに触れてみてほしいです。

  • 効果には個人差があります。体に合わないと感じた場合は、中止してください。また、妊娠中や持病がある方は、かかりつけの医師に相談のうえ、お試しください。
  • ハーブは作用が穏やかで、比較的安心してお使いいただけるものです。しかし、体調や体質によっては合わない種類があり、注意が必要です。特に妊娠中の方、授乳中の方、疾患のある方、アレルギーのある方、薬を服用している方は、使用できないハーブがあります。心配な症状のある方は、あらかじめ医師に相談しましょう。

プロフィール

フローレンスめぐみさん

美容健康ブランドWHITETREE HEALTH AND BEAUTY 代表取締役。『幸せの循環を作る』をビジョンに掲げ、世界中の生産者から消費者まで関わる人が笑顔になるブランド作りを実施。女性のライフスタイルに合わせた高品質有機ハーバルティーは世界5カ国でグローバル展開。個人執筆やコラム連載、監修等で活躍する傍ら、様々なブランドのコンサルティング、日本各地の農地活用を掲げ、ハーブ園及びツーリズムも計画中。2018年11月内閣府主催アジア太平洋輝く女性の交流事業「つなぐ、架け橋」—アジア・太平洋で活躍する女性起業家たちーにて、シンガポール代表のアドバイザーとして招致される。著書『ココロとカラダを癒す ハーブを楽しむ暮らしのレシピ』(朝日新聞出版)を出版。