市役所の主な仕事内容とは?
市役所で働く魅力や向いている人の特徴などを解説
更新日:2025年12月12日
市役所で働くためには、地方公務員採用試験の合格が必要と考えている方も多いのではないでしょうか?
市役所のお仕事には、窓口業務を担う部署、事務作業が中心の部署、まちのインフラづくりを担う技術職、管理栄養士や保健師といった専門職種まで、選択肢が豊富です。しかし、必ずしも試験に合格することが必須条件というわけではありません。
本記事では、市役所の主な仕事内容や働くうえでの魅力、向いている人の特徴、そして市役所で働く方法などを詳しく解説します。
目次
【職種別】市役所の仕事内容と主な配属部署
市役所のお仕事には大きく分けて、事務職、技術職、その他専門職があり、職種によって仕事内容が異なります。
それぞれの仕事内容について詳しく解説します。
事務職の仕事内容
市役所の事務職は、市民サービスや市政運営を支えるお仕事です。
たとえば、市民課や税務課などの窓口では、住民票の発行や転入出の手続き、税・保険に関する受付など、生活に密着した業務を担当します。市民と直接関わる機会が多く、感謝の言葉を直接もらうことも多い職種です。
また、市役所の職員のお給料計算や労務管理、総務などのバックオフィス業務も行い、市役所の運営を支える業務も担当します。
技術職の仕事内容
市役所の技術職は、道路や公園、学校など、まちの暮らしを支えるインフラづくりに関わるお仕事です。
具体的には、設計図のチェックや工事の進行管理、現場の安全確認など、全体を見守る発注者の立場で進めていきます。市民が安心して生活できる基盤をつくる役割のため責任は大きいですが、その分、自分の携わった施設が長く使われていく実感を得られるのが魅力です。
また、災害が起きたときに、被害状況の確認や応急対応に携わることもあります。技術の知識だけでなく、関連業者や他部署とのやり取りを丁寧に進めるコミュニケーション力も必要となるお仕事です。
その他専門職の仕事内容
市役所には、資格を活かして専門分野で働く「資格職」もあります。
たとえば、保健師は保健センターでの健康相談や母子保健事業を担当し、管理栄養士は学校給食や健康づくりの取り組みに携わります。社会福祉士などの福祉職であれば、生活に困っている方への相談支援や各種制度の案内を行います。
これらの業務は、医療・福祉に関する法令や制度の理解が欠かせないため、専門知識が必要です。そのため、資格が不要な一般行政職であっても、業務をスムーズに進めるために専門知識を身につけておくことが大切です。
市役所の主な部署
市役所の主な部署は以下のとおりです。
| 部署名 | 主な仕事内容 |
| 企画部 | 市の総合計画づくり、政策立案、広報、市全体の方針づくりを担当 |
| 総務部 | 人事・労務、契約・入札、防災対策、職員の管理など、市役所全体の運営を担当 |
| 財務部 | 市の予算編成、税金の管理、財政運営、収支バランスの調整を担当 |
| 市民部 | 住民票・戸籍の手続き、マイナンバーカード、転入出など日常の窓口業務を担当 |
| 福祉保健部 | 子育て支援、生活保護、介護保険、高齢者支援、障がい福祉、健康相談など福祉全般を担当 |
| 都市整備部 | 道路・公園・公共施設の整備や維持管理、都市計画、住環境整備を担当 |
| 産業振興部 | 観光振興、商工業・農業支援、地域の産業活性化を担当 |
- 上記は一例であり、自治体によって部署名や設置されている部署が異なります。
ご自身の興味・関心やこれまでの経験を踏まえ、ぜひ向いている業務を見つけてみましょう。
市役所で働く3つのメリット
1.公共性の高い業務に携わり社会貢献できる
市役所で働く魅力は、自分が関わる業務が直接「地域の役に立っている」と実感しやすいことです。
たとえば、窓口の部署では住民票の発行やさまざまな手続きを通して、目の前の困りごとが解消される瞬間に立ち会えます。市民から「ありがとう」、「助かりました」と声をかけてもらえることも多く、地域に役立っている実感を得やすいお仕事といえます。
また、部署によってはまちづくりや暮らしを支える制度の企画に携わることもあります。日常の小さなサポートから、地域全体の安心を守るお仕事まで、市役所の業務はどれも公共性が高く、地域の暮らしを支える重要な役割を担っています。
2.土日休み・残業少なめの職場が多い
市役所は土日休みの自治体が多く、カレンダー通りに働きやすい環境が整っています。生活リズムが安定しやすいため、家事や子育てと両立したい方にも続けやすいお仕事といえます。
また、民間企業と比べると残業少なめの部署が多いのも特徴です。繁忙期には残業が発生することもありますが、忙しくなる時期があらかじめわかっている場合も多いため、予定を立てやすいでしょう。
市役所のお仕事は、年間を通してオン・オフのメリハリをつけやすいため、無理なく安心して働きたい方に向いている職場といえます。
3.スケールの大きなプロジェクトに携われる
市役所には、まち全体に大きな影響を与える業務を担う部署もあり、ビッグプロジェクトに関わるチャンスがあるのも魅力です。
たとえば、市の将来像を決める計画づくりや、地域イベントの運営、予算に関わる資料作成など、幅広い行政サービスを支える業務に携わります。部署によっては数年単位で続くプロジェクトに関わることもあり、完成したときには「自分が関わったお仕事が地域に形として残った」と実感できます。
日々の業務を通してまちの成長や変化に関われるため、お仕事の達成感や充実感を得やすい環境です。
市役所のお仕事に向いている人
市役所のお仕事に向いている人の特徴を3つ紹介します。
応募前に、自分の強みや希望する働き方と照らし合わせてみましょう。
人とコミュニケーションを取るのが好き
市役所のお仕事は、市民や他部署、関連業者など、たくさんの人と連携しながら業務を進める場面が多いのが特徴です。特に、窓口の部署では、手続きの説明や相談対応など、住民の方と直接向き合う時間が長くなります。
そのため、相手の話を丁寧に聞いて状況を正しく把握する理解力や、説明力のある人が向いているでしょう。
また、根気づよく話を聞き取り、相手に合わせて対応できる柔軟性も欠かせません。
伝え方を工夫したり、周りの人々と協力しながら進めることができる方は、市役所のお仕事に向いているといえます。
慎重さと正確さをもって業務を進められる
市役所では、住民票や税情報などの機微な個人情報を扱う業務が中心となります。そのため、住民票の発行、税の計算、各種申請内容の照合など、処理の一つひとつを慎重に対応する必要があります。
情報を丁寧に取り扱い、正確に業務を進められる方に向いています。
スピードよりも確実性を重視し、落ち着いて作業を進めることが大切です。
地域に貢献したい気持ちが強い
市役所のお仕事は、「住民の暮らしを支えること」を目的とした公共性の高い業務が中心です。そのため、地域の役に立ちたいという思いがある方にとって、日々の業務がやりがいにつながりやすい環境です。
窓口業務では、手続きや相談対応を通して住民の方の力になれる場面があり、内部の部署でも、まちづくりや制度運営など、地域の生活基盤を支えるお仕事に携われます。
業務を通じて地域とのつながりを実感しやすいのが、市役所のお仕事ならではの特徴といえます。
市役所で働くには?
市役所で働くためには、どのような手段があるのでしょうか。
公務員試験に合格する
もっとも一般的なのが、公務員試験に合格して「正職員」になる方法です。基本的に正職員は任期のない無期雇用で、政策づくりや予算、インフラ管理など、市の中心となる業務を幅広く担当します。
試験区分は事務職、技術職、専門職などに分かれており、自分の興味・関心や経験に合わせて受験できます。
会計年度任用職員として働く
会計年度任用職員とは、会計年度(4月〜翌3月)単位で任用される、1年契約の非正規職員のことです。多くの場合、公務員試験は不要で、一部自治体では簡易的な筆記試験を行う場合もありますが、基本的には書類選考と面接のみで応募できます。
仕事内容は、窓口での事務補助や書類整理など、正職員のサポート業務が中心となるのが一般的で、正職員よりも業務範囲は限定的です。
任期は1年間ですが、更新されるケースも多く、「まずは市役所で働く雰囲気を知りたい」という方におすすめの働き方です。
派遣スタッフとして働く
人材派遣会社を通じて、市役所で働く方法もあります。派遣スタッフとしての募集だけでなく、業務委託契約に基づく契約社員を募集しているケースもあります。
派遣スタッフや契約社員の場合の市役所の求人は事務職が中心で、書類チェックやデータ入力、窓口対応の補助など、事務スキルを活かしやすい点が特徴です。
公務員試験の合格は条件とされておらず、募集のタイミングに合わせて応募できるため、希望する時期に市役所で働く機会を得やすい点が魅力といえます。
さらに、制度改正や繁忙期(転入出シーズンなど)には増員が必要になることが多く、短期・中期の募集が増える傾向もあります。
ライフイベントに合わせて働きやすいため、子育てや介護との両立を考えている方にもおすすめの働き方です。
派遣で市役所の事務職として働こう
市役所の事務職に興味がある方は、派遣で働いてみませんか?
派遣は資格不要で働けるお仕事情報が多く、ご自身のライフスタイルに合わせて希望条件を調整しやすいのが特徴です。
自治体や部署によって業務内容や勤務時間、お仕事の流れは異なりますが、プライベートとの両立も比較的実現しやすいお仕事です。
市役所の事務職|1日のスケジュール例
| 時間 | 業務内容 |
| 8:30 | 始業:メールやスケジュール確認、必要資料の準備 |
| 9:00 | 窓口・事務処理:住民票や税関連書類のチェック、問い合わせ対応 |
| 10:30 | 資料作成:協議資料づくり、経費処理、庁内文書作成 |
| 12:00 | 昼休憩:同僚や先輩と昼食・リフレッシュ |
| 13:00 | 打ち合わせ:チームでの定例会議 |
| 14:00 | 事務処理:報告書の作成、会議記録の整理、電話対応 |
| 16:30 | 発送・調整業務:通知文の発送準備、庁内の確認連絡 |
| 17:15 | 退庁:翌日の準備、デスク整理 |
パソナでは、市役所で働ける事務職のお仕事が豊富です。
市役所でのお仕事に興味がある方はぜひ、お気軽にお仕事検索をしてみてください。
市役所の求人一覧
市役所のお仕事に関するよくある質問(FAQ)
市役所で働くのは難しい?
市役所のお仕事というと「専門的で難しそう」というイメージを持つ方もいますが、事務職の場合は、決められたルールに沿って進める事務作業が中心です。書類チェックやデータ入力、窓口対応などはマニュアルが整っている自治体が多く、安心して働くことができます。
一方で、専門職や技術職の場合は、その道の専門知識が必要となる場面が多いため、法改正や技術基準の更新など、新しい情報のキャッチアップも含めて学び続ける姿勢が大切です。
自治体の規模で仕事内容は変わる?
自治体の規模によって、担当する業務の幅や働き方は変わります。
政令指定都市や中核市など規模の大きな自治体では、部署が細かく分かれており、それぞれの業務が専門的になりやすい傾向があります。住民票・戸籍・税・子育て支援など業務ごとの担当が明確で、役割分担が進んでいるケースが一般的です。
一方で、一般市など規模が小さめの自治体では、住民対応から事務処理まで一連の業務を一人で担当することもあります。
市役所で働くために必要な資格やスキルはある?
市役所での事務職のお仕事であれば、特別な資格が必須となるケースはほとんどありません。基本的なパソコン操作やWord・Excelによる簡単な入力操作ができれば、スムーズに業務を進めることができます。
一方で、技術職(土木・建築・電気・情報など)や専門職(保育士・保健師・社会福祉士など)は、関連資格が必要となる場合もあります。
まずは応募先の自治体が求める条件を確認しましょう。




