派遣社員の有給休暇
~しくみや申請方法、希望通り取得するコツ、よくあるご質問~
パソナ・名駅
2022年11月21日
『年次有給休暇』とは働く人の心身の疲労を回復させるという目的のもと、一定期間勤続した人に対して付与される休暇のことで、もちろん派遣社員にも有給休暇は出ます。この記事では、有給休暇制度のルールや申請方法等について解説します。特にみなさまからのご質問も多いテーマですので、ぜひ再確認してみましょう。
また年5日の有給休暇取得が義務化に伴い、よりいっそう計画的な有給休暇取得が求められています。希望通りに有給休暇を取得するポイントを確認しましょう。

もくじ
基本ルールについて
条件 |
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付与日 |
就業開始日の6か月後
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付与日数 |
週5日フルタイムで勤務されている方の場合、付与日数は10日間。
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有効期限 |
付与日より2年間となります。 |
ご利用頂ける日 |
有給休暇は、派遣期間中の契約で定められた労働日にご利用可能です。
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半休(半日単位の有給休暇)について
同一労働同一賃金の実現に向けて、当社では1日の有休に加え、 特別な事情があるときは半日単位の年次有給休暇も選択いただけます。午前半休・午後半休いずれにおいても、支給額は以下の通りです。
支給額:(1日の所定労働時間)×(1時間当たりの賃金)÷2
半休の申請方法について
1日の有給休暇と同様にMYPAGEより申請ください。
半休取得時間は、たとえば「午前半休は9~13時まで」などといった指定は当社ではございません。就業先の担当者とも相談のうえでご勤務頂き、区分で「半休」を選択。就業時間は実際に勤務した時間を入力してください。
また半休取得した時間は実労働時間には含まれません。したがって半休取得日は実働時間が8時間を超えた時間分が割増となります。
(例)所定労働時間9:00~18:00(実働8時間)の契約で午前中に半休取得後、13:00~19:00で勤務した場合
→実働6時間のため割増賃金は発生しません。
年5日 有給休暇取得の義務化
2019年4月に労働基準法が改正され、すべての企業は有給休暇が10日以上付与される労働者に対し、年5日は必ず有給休暇を取得させることが義務付けられました。(年次有給休暇の時季指定義務)
これは派遣社員にも適用されます。有給休暇のうち5日は付与された日から1年の間に(必要があれば派遣会社が取得時季を指定して)必ず取得しなければならない為、計画的な有給休暇取得が必要になります。

パソナの有給休暇申請方法について
有給休暇の取得方法については会社によってルールが異なります。ここではパソナの有給休暇申請方法について解説します。
申請のながれ
- ご就業先のご担当者へお休みのご了承を頂いてください。
-
MYPAGEの利用申請
利用日の当日23:59まで申請可能です。 -
勤怠入力
有給もしくは半休で申請下さい。
申請の取り消し
年休申請の取り消しもMYPAGEより行います。申請した年休の右側にある「取消」ボタンを押下ください。MYPAGEでは当日23:59まで取消申請が可能です。
事後の取り下げは事後申請も承りますがMYPAGEからは出来ないため、有給チャット機能よりご連絡をお願いしています。
申請後の訂正
取り消した日については、同日中に再申請は出来ない仕様となっております。
「半休→一日有給」、「一日有給→半休」への変更についてのお問合せも多くいただきますが、その際は一旦、半休(一日有給)を取消し、その後改めて再申請をお願いします。但し、同日内に同じ日の申請、取消ができませんので、有給チャット機能より取り消し後の半休(一日有給)を申請したい旨を、ご連絡いただきますようお願いします。(利用日当日までの申請が必要です)
注意事項
- 有給休暇申請・取消はMYPAGEでの事前申請を原則とし事後受付はできません。
- 夜間2:00~5:00は取得・取消ともに申請できません。
- 新しく発生する有給日数が反映するのは発生月の第5営業日です。MYPAGEより申請できない場合は、有給チャット機能より必ず事前に取得日をご申請ください。

希望通りに有給休暇を取得する3つのポイント
有給休暇は法律で定められており、派遣社員も取ることができる権利です。
しかし、人手不足や職場が休みを取れる雰囲気でないなどの理由で有給を取りにくい、という声もよく聞きます。以下で、なるべくスムーズに取得するためのポイントをご紹介します。
有給休暇の残日数を正確に把握する
今年は有給休暇を何日取得し、あと何日残っているのか。正確な日数を把握していない方は意外と多いようです。まずは有給休暇の残日数を給与明細などで確認しましょう。
なるべく派遣先の繁忙期を避けよう
有給休暇は、自分の希望に合わせて取得することが可能ですが、なるべくなら派遣先の繁忙期は避けたほうが望ましいでしょう。
まずは派遣先との日程調整を
有給休暇を取得する場合、業務の調整もあるため、まずは派遣先の担当者に相談をするのがベター。日程調整が済んだ後に、派遣会社への報告・申請をするようにしましょう。

有給休暇に関するよくあるご質問Q&A
- 有給休暇の付与日数について詳しく教えてください。
-
週5日フルタイムで勤務されている方の場合、付与日数は10日間。その後、1年毎に有給が付与されます。また、勤務日数が週4日以下であったり、年間216日以下である方は、日数に応じて付与されます。以下は、労働基準法で定められた最低ライン日数です。所属会社の就業規則を確認しましょう。
- 派遣先の休日に有給が申請はできますか?
-
有給は出勤日のみ請求できるものです。契約書で「休日」と定められている日(夏期及び年末年始などの休日、会社指定休日、シフト制勤務の休日など)にはご利用いただけませんのでご注意下さい。
- MYPAGEからの事前申請を忘れました。派遣先には事前に相談し、勤怠入力で「年休」を選択しているけど、年休は取得できますか?
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年休取得はMYPAGEでの事前申請を原則としております。勤怠入力で「年休」を選択いただいても、MYPAGEでの事前申請ができていない方については、承ることができかねるためご了承ください。
- 派遣社員はみんな有給をどれくらい取得できていますか?
-
東京都産業労働局「平成30年度 派遣労働に関する実態調査」によると、有給休暇を10日以上付与された派遣社員の取得率は「80%以上」が36.8%、「60~80%未満」は15.8%となっており、派遣で働く人の大半が有給休暇を取得できているようです。
- 有給休暇が残ったまま契約終了した場合、派遣先が変わっても利用できますか?
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上にも記載の通り、雇用契約が結ばれていない期間が1ヶ月に達した場合(具体的には1か月分の給与がなかった場合)は年次有給休暇の残日数はすべて無効となります。それまでに次の就業先での勤務があれば、有給は持ち越せるため、派遣先が変わっても利用ができます。
尚、パソナでは、有給を全て使い切れないまま契約終了されて1年以内に次のお仕事をご就業開始された場合、未使用の年次休暇相当分を特別有給休暇(上限:10日)として付与する制度がございます。
- 派遣社員は有給消化できますか?
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有給は全ての労働者に認められた権利であり、要件を満たせば有給消化もできます。ただし、有給とは本来、心身のリフレッシュのために休みを取得できる制度です。日頃から計画的に取得できるよう心がけましょう。
また、有給消化する場合、業務引継等で多くの調整が必要になります。なるべく早くに相談するようにしましょう。
- 有給消化中に転職してもいいですか?
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有給消化中に転職活動することは可能ですが、有給消化期間中に次のお仕事を始める場合は注意が必要。必ず退職する会社と転職先の会社の双方に申請してください。
有給消化中に転職先に入社することを禁じる法律はありませんが、二重就労(副業)の禁止規定を設けている会社もあります。また、社会保険の手続き上、雇用保険に二重加入することができないため、調整が必要なります。有給消化中に短期のアルバイトなどをする場合も同様です。
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年次有給休暇が残っているけれども契約期間が終了となってしまう方のために、契約終了後1年以内にパソナで再就労となった方を対象に、前契約終了時点で未使用の有休残日数相当分(上限10日)を『特別有給休暇』として付与させて頂きます!