MYPAGEコミュニティ『WeShare Beauty』vol.68

NYで過ごす年末年始のリアルレポート

ニューヨーク(以下、NY)のベストシーズンといっても過言ではないホリデーシーズン!東京‐NY間の2拠点暮らしについては、「海外との2拠点暮らしの旅行テク」でご紹介しましたが、サンクスギビングデーが終わると、クリスマス一色になり、街中がドレスアップする時期。そんなゴージャスなNYを見逃すことはできない!ということで、本日は、クリスマス前から年末年始にかけてのNYの様子をレポートします。

「くるみ割り人形」の季節

「くるみ割り人形」は、19世紀ロシアを代表する作曲家・チャイコフスキーが手掛ける3大バレエ「白鳥の湖」、「眠れる森の美女」、「くるみ割り人形」のひとつ。NYの冬の風物詩としても知られる「くるみ割り人形」は、毎年11月後半から年末まで、期間限定で公演されるNY・シティ・バレエ団(以下、NYCB)による冬季限定の演目です。
私は、12月22日の夜に成田空港を出発して、NYへ。時差の関係で、同じく22日の夜にNYに到着。翌日23日の夕方17時からの公演を、日本で事前にネット予約して、楽しみにしていました。
そして公演当日は、リンカーンセンターのシアター窓口でチケットを受け取り入場。NY到着の翌日ということもあって、時差ボケで眠くならないか少々心配だったものの、素晴らしい踊りに魅了され、あっという間の時間でした。他のバレエ団の「くるみ割り人形」はこれまで何度か観てきましたが、舞台セットの豪華さは圧巻。日本のテレビCMなどでお馴染みの曲ばかりなので、音楽も楽しめます。
NYの「くるみ割り人形」は、NYCB創設者であるジョージ・バランシン氏による振り付けで、1954年初演以来、NYでしか観ることができないという特別な作品でもあります。「くるみ割り人形(The Nutcracker)の季節ですね」というように、普段の会話の中で、季語のように使われるので、覚えておくと良いかもしれません。

プレシアター/アフターシアター

バレエ鑑賞の後はディナーへ。バレエやミュージカルの開演前と開演後の時間帯に、レストランで提供されるメニューには、「プレシアター/アフターシアター」というものがあります。時間帯と料理の種類が設定されていて、量が控えめな場合も多いので、日本人には嬉しいシステムですね。
バレエ鑑賞には、カジュアルエレガンスといわれるロングワンピーススタイルで行きましたが、ディナーに行くことが決まっていたら、レストランのドレスコードも確認しておくことをオススメします。
私はというと、「ゴシップ・ガール」などの海外ドラマに登場する、アッパーイーストサイド、マディソン・アベニューのイタリアンレストランの予約が当日午前中に取れたので、行ってきました!クリスマス前の日曜日ということもあってファミリーが多く、上品でありながら、賑やかな雰囲気。注文したソフトドリンクのストローが木の皮でできたものでした。プラスチック製のストロー廃止が世界的なムーブメントになりつつある昨今、NYの意識の高さを体感したディナーです。
そして、元旦の夜には、なかなか予約の取れないミシュラン2つ星イタリアンレストランへ。セントラルパークを横目にシーフードを楽しめるこちらのレストランでも、男性はスーツもしくはジャケットスタイル、女性はワンピースなどの上品にドレスアップされた方々ばかりで、服装ウォッチングも楽しめました。

世界一美しいクリスマスツリー

ホリデーシーズンのNYといえば、ロックフェラーセンターのクリスマスツリーのイルミネーションが有名ですよね。毎年、ロックフェラーセンターのクリスマスツリーにふさわしい木が厳選され、2018年はニューヨーク州のウォールキルから高さ22メートルのモミの木がやってきました。
5万個以上のマルチカラーLEDライトで彩られ、頂上に光り輝くスワロフスキー・スターの美しさに、吸い寄せられるように見入ってしまいます。今年新しくなったスターは300万個のスワロフスキー・クリスタルでできているそうです。
実は私は、14年前のホリデーシーズンにNYに訪れたことがあり、同じ場所でツリーを見上げた経験があります。ただ、当時のツリーの装飾はマルチカラーではなく、スターも控えめな雰囲気でした。揺らぐアラサーだった頃の私とツリーの輝きを照らし合わせると、当時のことが思い出されたり、気持ちを新たにしたり…。皆さんにとっても、そんな忘れられない思い出の場所になるかもしれません。
ロックフェラーセンターのクリスマスツリーのイルミネーションは、1月上旬まで楽しめるので、ホリデーシーズンにNYを訪れる際には、ぜひ豪華なクリスマスツリーを見にいってみてくださいね。

ゴージャスな5番街のホリデーウィンドウ

ホリデーウィンドウ巡りもこの時期のNYの楽しみ方のひとつです。デパートが競うようにゴージャスなウィンドウディスプレイを披露してくれます。
5番街を歩くと、ドラマ「セックス・アンド・ザ・シティー(SATC)」でもお馴染みの老舗デパート「バーグドルフ・グッドマン」や、「サックス・フィフス・アヴェニュー」のホリデーウィンドウがゴージャスで見応え抜群です。
準備に一年がかりと言われている「バーグドルフ・グッドマン」のウィンドウの今回のテーマは、「夢のスイーツの世界」で、特に圧巻でした。ドキュメンタリー映画「ニューヨーク・バーグドルフ 魔法のデパート」で、このホリデーウィンドウの舞台裏が描かれています。
また、5番街のティファニー本店のホリデーウィンドウの今回のテーマは、「The Holidays Made by Tiffany」。正面入口の時計を支えるロボット君が主役でした。AIの影響なのか、ロボットのディスプレイがあちこちで目立っていましたよ。
ちなみに、セールの割引率は、クリスマス後に高くなるので、ショッピングはその時期が狙いめです。

いよいよ年越しカウントダウン!

有名なタイムズスクエアでの年越しカウントダウンは、残念ながら雨の予報。もともとセントラルパークからの打ち上げ花火が見られたらいいな、という軽い気持ちでいたのですが、雨により、花火は中止。
タイムズスクエアのカウントダウンのために、6番街から8番街の通りは閉鎖され、入場口も指定されています。長時間待機するための寒さ対策を万全に整えて、トイレ対策としておむつをして並ぶ人もいると聞いていました。
私は、家でゆっくり過ごしてもいいな…と半ば諦めモードでいました。ところが、22時~23時近くになると、外が慌ただしくなり、外出をはじめる人が増えてきて、いてもたってもいられなくなり、結局タイムズスクエアの近くまで行ってみることに。
警官とバリケードに阻まれているため、メイン会場にはもちろん行けないのですが、近くのレストランやバーにも多くの人が集まっていて、歓声が地響きのように聞こえてくると、興奮状態になるので不思議です。結局、タイムズスクエア近くの8番街でカウントダウンとなり、「Happy New Year!!」と、周りの人たちと年が明けたことを喜びあいました!
数分後にバリケードが解除され、タイムズスクエアまで行くことができました。熱気が残る雰囲気をタイムズスクエアで味わうという、2019年の幕開けでした。

必要かつ、お気に入りのものを詰めて

世界中から観光客が訪れるこの時期のNYは、とても活気があり、賑やかです。一方で、クリスマス当日のショップやスーパーマーケットは、ほとんど休業。家族や親戚と共に過ごす時間でもあります。
クリスマス近くになると挨拶代わりに、「Merry Christmas!」と声を掛け合いますが、宗教上クリスマスを祝わない方たちもいるので、「Happy holidays!」と言われることが多いことも感じました。
以上、クリスマス前から年末年始にかけてのNYレポートをお届けしました!

プロフィール

イメージコンサルタント・工藤亮子さん

パーソナルカラー診断や骨格分析、ショッピングの同行などを行っている工藤さん。これまでに9000人を超える方々と接してきた経験をベースに、経営者、起業家、政治家、芸能人、文化人、男女エグゼクティブのイメージ戦略、自分らしく生きたい女性の魅せ方まで、幅広く支援。また、協会、NPO法人などのブランディング、省庁、行政のHPコーディネート、スタイリスト向けの教材開発なども手がけています。

  • 工藤亮子さんは、パソナグループのグループ会社『プロフェリエ』に所属するプロの方です。