MYPAGEコミュニティ『WeShare Beauty』vol.65

海外との2拠点暮らしの旅行テク

イメージコンサルタントの工藤です。昨年1月に、夫が米国ニューヨーク(以下、NY)に赴任することが決まり、現在私は、東京-NY間の2拠点暮らしをしています。夫に帯同せず、日本に残ることにした経緯は、また別の機会にお伝えするとして、この1年間に東京-NY間を5回往復したので、少しは旅に慣れてきたように思います。大きいスーツケース1つ、中くらいのサイズのスーツケース1つの計2つのスーツケースと、手荷物バッグ1つが最近の旅の定番です。そこで、今回は、海外との2拠点暮らしの旅行テクをお届けします。

『衣』

私たちの生活の基本は、「衣食住」ですよね。まずは、「衣服」についてお伝えします。
学生時代に夫も私もカリフォルニアに留学していた経験があり、アメリカでの生活に多少の知識や知恵はありましたが、今回はNYで働くための服、防寒のための服が必要でした。スーツ、シャツにくわえ、以前の記事でもご紹介した高機能インナー、下着、靴下、靴などは、現地調達もできます。しかし、日本人に合うサイズ、自分の体に合うデザインを見つけることは難しいケースが多いです。また、普段利用するクリーニング店が見つかるまでに時間がかかることも考えて、多めの準備が必要になります。
私の場合、大きいスーツケースの片面には、滞在中に使う自分の服、アウター類、仕切りのある軽いトラベルポーチを活用して、インナー、下着、靴下、タイツ類、靴を入れています。夫の赴任後、初めて私がNYを訪れた際は、住居が決まっておらず、サービスアパートメント暮らしだったので、圧縮袋を活用して、毛布を持参しました。衣類はかさばったり、重さがあるので、スーツケースの中で、いかに場所を取らず、軽くて、バリエーションを楽しめるものを選ぶかがポイントです。
靴は、飛行機の中で着脱しやすいものを履いていき、現地で歩き回る、滞在先でレストランや美術館を訪れる、などシチュエーションに応じて使えるように準備しましょう。

『食』

海外生活で気になるところは、食ではないでしょうか。留学時代に雑食にならざるを得なかった私でさえ、長期滞在となると、日本食が恋しくなります。外食が続くと、1回の食事量も多いので、体重も急増しますしね。
私は、家族の健康のことも考えて、中サイズのスーツケースには、家での食事用の食糧や調味料を詰め込んでいます。ただ、ここでいつも試行錯誤するのが、いかに軽くするかということ。お米を持っていくこともありますが、かなり重くなってしまうので、麺類やフリーズドライ食品、鍋の素のようなポーション調味料を活用しています。使いたい分だけ使えて、軽くて持ち運びに便利ですし、さまざまな料理に使えるので、重宝しています。
至るところに自動販売機やコンビニがある日本とは違い、海外では、飲み物一つ買うのにも、最初は苦労するかもしれません。私も、甘いお茶を購入してしまったことは、数知れずあります。自宅やホテルで緑茶や麦茶を飲みたい方は、ティーバッグや水出しのお茶パックを持っていくことをオススメします。

『住・美』

アメリカでは、冷蔵庫や電子レンジ、エアコンなどの家電は備え付け、ソファやテーブルなどの家具は、購入かレンタルの場合が多いようです。バスルームには、湯船はあるけれど、シャワーと一体型です。
赴任初期の頃は、大きいスーツケースの片面の2分の1には、スキンケア・メイクアップ・洗面用品を入れていました。シャンプー、コンディショナー、ボディソープ類は現地調達もできますが、お気に入りのものがある場合は、できるだけ持参しましょう。硬水・軟水といった水の違いや湿度の違いで、肌や髪の調子は変化しやすく、旅の途中の心持ちにも影響します。
また、日本とは違って、海外では、歯ブラシ、ドライヤーの準備がないホテルも多いので、注意が必要です。以前、NYからカナダのナイアガラの滝を見に行った時には、歯ブラシを忘れてしまい、ホテルのアメニティの準備がなかったため、探しまわることになってしまいました。
化粧水などのスキンケア用品、メイクアップ用品、アクセサリー類は、持ち手のついた軽いコスメポーチに入れています。飛行機の中はもちろん、海外では日本より空気が乾燥している場合もあるので、シートパックを持参して、保湿するのもオススメです。

『学・働・遊』

私のスーツケースの片面、最後の2分の1は、「学・働・遊」のスペースです。仕事用の書類、書籍、撮影用のツール、充電器などを入れています。ここでも重さとの闘いは続き、特に書籍はいつも迷いどころです。2拠点生活の場合、現地で仕事のコンテンツを作成したり、研究することもあるので、どうしても紙で読みたいもの、見たいものを厳選して持参しています。
機内でのWi-Fiサービスは、便利になってきているとはいえ、飛行時間のうちの数時間は繋がらなかったり、添付のあるメールなどの送受信はできなかったりと不安定なので、相手のある仕事はできない、と思っていた方が良いです。
また、夜間の飛行の場合は機内の電気が消え、パソコンの入力音にも気を遣ってしまいます。長時間のフライトの場合は、眠れないことを考えて、事前にスマホに映画やドラマをダウンロードしておくこともオススメです。飛行中にスマホの充電ができる飛行機も増えているので、USBケーブルとイヤホンを手荷物に入れておくことを忘れずに。

空港での過ごし方

NY便で羽田空港を利用する時も、成田空港を利用する時も、私は約2時間前に到着するように向かっています。時間帯や時期によって、混雑の違いはあるものの、両替を済ませて、セキュリティーゾーン、出国ゲートを通過し、免税店を見て、コーヒーを飲む時間も取れます。最近では、出入国に顔認証ゲートが導入され、待ち時間も少なく、さすが日本!と言いたくなるスムーズさです。
免税店では、主に化粧品コーナーをリサーチしながら、新商品を試すことも。NYのJFK空港のインターナショナルターミナルの免税店は、化粧品メーカーの種類が少ないので、自分用に購入するなら、成田空港がオススメです。
また、周りに心配をかけないように、実家の家族への出発連絡も空港からすることが多いです。

必要かつ、お気に入りのものを詰めて

いかがでしたでしょうか?今回は、海外との2拠点暮らしの旅行テクというテーマで、NYからお届けしました。旅先では、「言葉が通じない」「環境が違ってストレスを感じる」など、気持ちの変化もありますよね。スーツケースに必要なもの、お気に入りのものを詰め込んで、一緒に旅することは、旅の間の気持ちを整えることにも効果絶大です。
私の場合、行きのスーツケースの“食スペース”が、帰りは“お土産スペース”に。渡す相手を想像しながらお土産を選ぶ時間も旅の楽しみです!

プロフィール

イメージコンサルタント・工藤亮子さん

パーソナルカラー診断や骨格分析、ショッピングの同行などを行っている工藤さん。これまでに9000人を超える方々と接してきた経験をベースに、経営者、起業家、政治家、芸能人、文化人、男女エグゼクティブのイメージ戦略、自分らしく生きたい女性の魅せ方まで、幅広く支援。また、協会、NPO法人などのブランディング、省庁、行政のHPコーディネート、スタイリスト向けの教材開発なども手がけています。

  • 工藤亮子さんは、パソナグループのグループ会社『プロフェリエ』に所属するプロの方です。