MYPAGEコミュニティ『WeShare Beauty』vol.71

骨格タイプで違う!似合うスカーフの巻き方・結び方

たった一枚プラスするだけで、全体の印象が変わるスカーフ。基本的な巻き方を覚えてアレンジすれば、様々なコーディネートが楽しめます。コーディネートに華やかさを取り入れるアクセントとしても、春先の少し肌寒さを感じる日にも、ぜひ取り入れたいスカーフの巻き方・結び方を、骨格タイプ別にご紹介します。

「骨格タイプ」と「スカーフの基本の折り方」

スカーフはもともと防寒が目的で使用されていましたが、現在はアクセサリーとして使われることが多くなっています。形は、正方形あるいは長方形で、素材はシルクが主ですが、ウールやレース、化学繊維など多種多様です。コーディネートにプラスして、オシャレな演出ができるのがスカーフですが、自分の骨格タイプに合わせて巻き方や結び方を変えれば、”似合う巻き方”が可能です。
まずは、私たちが生まれながらに持つ、体のライン、筋肉や脂肪のつき方、骨や関節の大きさの特徴から、似合うデザイン、素材や柄を導き出す「骨格分析」で、自分の骨格タイプをチェックしてみてくださいね。

スカーフを巻く前に、まずは、基本の折り方である「バイアス折り」をマスターしましょう。スカーフの裏面を上にして広げ、対角の2つの角を中心に向かってたたみ、真ん中で少し重なるように折ります。たたんだ部分をさらに中央に向かってたたんでいき、お好みの幅にして、最後に二つ折りにしたものが、「バイアス折り」です。

『ストレートタイプ』にオススメのスカーフの巻き方は?

体全体に立体感や厚みのある、骨格タイプが『ストレートタイプ』の方は、Iラインを強調することで、ほっそりと見え、スタイルアップが叶います。なめらかで上質なシルク素材のスカーフは、『ストレートタイプ』が得意とするアイテムのひとつ。バイアス折りしたスカーフをそのまま首にかける巻き方が「ライニング」です(写真左上・左下)。そして、「ライニング」の状態から、短い方に長い方を巻きつけて、巻きつけた長い方を首の輪っかに下から上に出し、結び目に通すと「ネクタイ結び」(写真右上)。「ライニング」と「ネクタイ結び」は、シャツやジャケットとの相性が良く、簡単にIラインを作ることができます。また、バイアス折りをした後、半分の位置にゆるく結び目を先につくっておき、端を通すだけの「ループノット」(写真右下)は、難しそうに見えて、実は簡単に長さが調節できる巻き方です。『ストレートタイプ』の方は、首にぴったりと沿わせるのではなく、少しゆとりを持たせて巻くのがポイントです。

『ウェーブタイプ』にオススメのスカーフの巻き方は?

体が薄く華奢で、首、手首、足首が細い『ウェーブタイプ』の方には、シルク素材のほかに、柔らかなシフォン素材のスカーフもオススメ。首が細く長いので、スカーフを巻くと、とても良く似合います。バイアス折りしたスカーフを首にかけて、首の前でかた結びをしたり(写真右上)、リボン結びをしたり(写真左上)、首元にぴったりと沿わせるアスコット巻き(写真左中)がオススメです。バイアス折りではなく、スカーフの裏面を上にして広げ、山折り谷折りを繰り返してプリーツを作りながら折っていき、細長いリボンのような状態のものを首にかけた後にリボン結びをすれば、プリーツが広がってさらに華やかになります。キャビンアテンダントのような巻き方も、プリーツ折りからスタートして、カーネーション巻きなどの華やかなアレンジ(写真下)をしていきます。また、スカーフを広げて三角に折り、首にかけてから、端っこのひとつを輪っかの部分に通して結ぶ「ループカウボーイ巻き」(写真右中)は、複雑そうに見えて簡単にこなれ感が演出できます。

『ナチュラルタイプ』にオススメのスカーフの巻き方は?

骨や関節がしっかりしている『ナチュラルタイプ』の方は、シルクやシフォンだけでなく、コットンやウールなどの素材も幅広く楽しめます。仕上がりがアシンメトリーになるような、ざっくり、ゆったりした巻き方、結び方が似合います。スカーフを広げて三角に折ってから、後ろでかた結びするだけの「アフガン巻き」(写真左上)や、三角に折るかブラウジング(スカーフの端を持った状態で生地をたぐり寄せて膨らみを持たせる)しながら、首に巻き、片方でかた結びする「三角結び」(写真右上)など、スカーフの柄を全面に楽しみながら、ラフに巻きましょう。リボン結びになるように首に巻き、片方だけ引っ張り、アシンメトリーにする「片リボン結び」(写真下)も似合います。大きめにゆったり巻いたり、ざっくりラフに仕上げたり、巻いた後に着くずしたように整えるのがポイントです。

不器用さんにオススメ

不器用でスカーフをうまく巻けない、結べないという方にオススメなのが、「スカーフリング」。スカーフをバイアス折りにしてリングに通すだけで、アレンジが決まり、ラグジュアリー感も加わります。スカーフの素材が薄い場合や、サイズが小さめの場合は、スカーフリングが留まらずに滑り落ちてしまうので、上と下の両方からスカーフをリングに通して形を整えれば、こなれ感が演出できます。
ほかにも、頭に巻いてカチューシャ風にしたり、ベルトループに通してベルト風にしたり、革のバッグの持ち手にぐるぐると巻きつけたり、かごバッグにさらっと巻いたり…。スカーフを使ったアレンジは自由自在です。

あなたに似合う巻き方・結び方でアレンジを楽しんで

いかがでしたでしょうか?今回は、骨格タイプ別に似合うスカーフの巻き方・結び方をご紹介しました。
スカーフといっても、大きさや素材はさまざまですが、基本の折り方の「バイアス折り」「プリーツ折り」「三角折り」からスタートして、似合う巻き方・結び方を、鏡の前でいろいろと試してみてくださいね。
たった一枚プラスするだけで、簡単に印象を変えることができるスカーフは、とても便利なアイテムです。コーディネートの幅を広げたい時に活躍してくれるので、ぜひスカーフアレンジをオシャレに取り入れてみてください。

プロフィール

イメージコンサルタント・工藤亮子さん

パーソナルカラー診断や骨格分析、ショッピングの同行などを行っている工藤さん。これまでに9000人を超える方々と接してきた経験をベースに、経営者、起業家、政治家、芸能人、文化人、男女エグゼクティブのイメージ戦略、自分らしく生きたい女性の魅せ方まで、幅広く支援。また、協会、NPO法人などのブランディング、省庁、行政のHPコーディネート、スタイリスト向けの教材開発なども手がけています。

  • 工藤亮子さんは、パソナグループのグループ会社『プロフェリエ』に所属するプロの方です。