MYPAGEコミュニティ『WeShare Beauty』vol.61

暖かさとおしゃれを両立させる脱・着ぶくれ!スタイリング術

冬本番の変わりやすい天候と、屋外と室内の寒暖差。暖かく過ごしたいけれど、モコモコと着ぶくれてヤボったくなるのは避けたいですよね。本日は、暖かさとおしゃれを両立させる「脱・着ぶくれ!」のポイントをお届けします。

高機能インナーを上手に使う

脱・着ぶくれの強い味方として、まず思い浮かぶのは高機能インナーですよね。ヒートテックをはじめ、複数のメーカーが独自の発熱・保温効果をうたう商品を開発しています。10年ほど前までは「ババシャツ」と呼ばれ、防寒下着として、こっそり着ていましたよね。現在では男女問わず、冬のおしゃれに、そして防寒に欠かせない人気のアイテムとなっています。インナートップスだけでなく、レギンス、タイツ、靴下など、種類も豊富です。
また、内側の繊維の表面を特殊な加工で毛羽立たせて、保温性を高くする裏起毛のインナーも注目されています。暖かいだけでなく、薄くてアウターに響きにくく、体にフィットするものを選ぶのが、着ぶくれ防止のコツです。

トレンドのニットを上手に着る

流行のアイテムといえば、オーバーサイズニット。ボリュームがあり、ゆったりめのシルエットが特徴で、中に着込んだり、重ね着することも可能ですが、一歩間違えると太って見えてしまうことも。
オーバーサイズニットの上手な着こなしは、スキニーデニムなどスッキリとしたボトムスを合わせること。また、スカートやスキニー以外のパンツと合わせるときは、トップスの前身頃をウエスト部分にインするか、ベルトでマークするようにすると、ウエストが細く見え、メリハリのあるシルエットを作ることができます。
色は、黒やチャコールグレー、ネイビーなどシックなカラーを選ぶことで、上半身がキリッと引き締まる効果も。ダボっと感があるオーバーサイズニットは、袖を少しまくったり、ロールアップするだけで、着こなしが軽やかに仕上がります。お持ちの方は是非試してみてくださいね。

骨格タイプを活用する

皆さんは自分の骨格に合うニットをご存知ですか?自分の骨格タイプについて知りたい方は、以前ご紹介した記事をご覧ください。

ストレートタイプの方がすっきり見えるニットは、細い糸で編み目の細かいハイゲージで、Vネックの正統派なデザイン。カーディガンも、VネックもしくはボタンのないIラインシルエットのものを。ふんわり、ゆったりしているものやルーズなものは、着太り、着ぶくれして見える可能性があるので、気をつけましょう。
ウェーブタイプの方にとって、ニットは得意分野。高機能インナーの上に、アンゴラやモヘアなどのふんわりしたニットを重ねれば完璧。ダボっとしている丈の長いものは、野暮ったく見えるので、気をつけましょう。
ナチュラルタイプの方は、編み目の粗いローゲージで、ハイネックでラフなデザインが似合います。トレンドのオーバーサイズニットもオススメです。ワンピースの上にニットを重ねたり、シャツに重ねたりして、おしゃれ上級者のスタイリングに挑戦してみてください。

小物を上手に楽しむ

チェック柄がトレンドのこの冬、ストールを取り入れてみるのはいかがでしょう?大判のチェック柄のストールが店頭にはたくさん並んでいます。特にカシミヤのストールは、暖かく高級感もあります。顔が映えるような華やかな色を選んで、縦のラインを強調するような巻き方をする、もしくは首周りにボリュームのある巻き方で、目線の位置をあげるようにすると、すっきりと見えます。
社内では、広げて肩にかけたり、腰に舞いたりすることもできますね。また、社内でデスクワークの日などは、スカートの下やタイツに合わせて、レッグウォーマーで暖かくするのも防寒対策になります。
カジュアルな着こなしには、”驚きの暖かさ”と言われている5本指ソックスやシルクのソックスを試してみるのも、足もとから暖かくなってオススメです。

シルエットにこだわる

寒いからと重ね着をして、モコモコと着ぶくれしてしまうのを避けるために気をつけたいのが、実はシルエットです。
しかも、大きめのシルエットのニットやロング丈のコートが多いこの冬。ゆるめにベルトを巻いて、Iラインのシルエットをつくったり、ジャストウエストの位置でベルトをしめて、Xラインのシルエットを強調したり、ハイウエストの位置で紐のベルトを結ぶなど、少しアレンジを加えるだけで、着ぶくれ感が減ります。
また、サイドの長さが違うものや、サイドスリットが入っているニットも豊富ですが、ヒップを小さく見せたい方にオススメなのが、裾の位置を自分で調整できるようなタイトめなニットです。ニットの裾がヒップの一番大きいところにきてしまうと、大きさが強調されてしまうので、ヒップ全体を覆うか、ヒップの上のあたりで位置を固定すると、ヒップが小さく見える効果があります。
腕を細く見せたい場合は、袖が長く、手首の細さを強調してくれるデザインのニットを選ぶと、手の甲まで覆う長さで暖かさもアップし、さらに女性らしさもあげてくれます。

見えない部分こそ保温を

いかがでしたでしょうか?暖かさとおしゃれを両立させる着ぶくれ対策は、見えない部分に保温アイテムをしっかりと取り入れて、メリハリのあるスタイリングをすることがポイントです。ミニカイロをポケットに忍ばせるなんていう工夫も暖かく過ごせそうですね。今年こそ、脱着ぶくれ!で、真冬のファッションを楽しみましょう。

プロフィール

イメージコンサルタント・工藤亮子さん

パーソナルカラー診断や骨格分析、ショッピングの同行などを行っている工藤さん。これまでに9000人を超える方々と接してきた経験をベースに、経営者、起業家、政治家、芸能人、文化人、男女エグゼクティブのイメージ戦略、自分らしく生きたい女性の魅せ方まで、幅広く支援。また、協会、NPO法人などのブランディング、省庁、行政のHPコーディネート、スタイリスト向けの教材開発なども手がけています。

  • 工藤亮子さんは、パソナグループのグループ会社『プロフェリエ』に所属するプロの方です。