MYPAGEコミュニティ『WeShare Beauty』vol.64
ヘアアイロンの使いかた
vol.60の「ヘアアイロンのきほん」に続き、今回はヘアアレンジの基本となるヘアアイロンの使い方をご紹介します。ヘアアイロンを上手に使って、ヘアアレンジを楽しんでくださいね。
まずはブロッキングを

アイロンを使う場合は、一度にたくさんの毛束をとって巻くのではなく、全体を6~12ブロックほどに分けてから巻くようにしましょう。分けた髪はクリップで留めておくと、アイロンの邪魔になりません。
写真は一番簡単なブロッキングの例で、①耳から前のサイド、②バック(下側)、③バック(上側)の片側3ブロック=全6ブロックに分けます。巻く順番も①→②→③の順に巻くと、巻きやすく、きれいに仕上がります。
ツヤを出すコツ

ブロック分けができたら、アイロンに毛束を巻きつけていきます。ここでプロ技をご紹介!髪にクセがあったり、ツヤを出したい時には、毛束の中央から毛先に向かって軽くアイロンで挟んだまま滑らすように、数回スライドさせましょう。そうすると、アイロンの熱でキューティクルが整い、髪にツヤとまとまりが生まれます。くれぐれも同じ場所にアイロンを当てたままにせず、毛先まで滑らすよう動かしましょう。
スライドさせながら巻き込む

それでは、実際に毛束を巻きつけていきましょう。毛先から巻き込む方法もありますが、ここ最近のヘアスタイルは空気感や動きを出すのが主流なので、毛束の中間あたりから巻きつける方法をお伝えします。
ポイントは、写真のようにアイロンで毛束の中間を挟んだら、アイロンを回転させながら毛先まで巻き込んでいくこと。毛束を挟んだら、アイロンから抜け落ちない程度に軽く毛先方向にアイロンをスライドさせます。そして、元の巻き始めの位置に向かって、アイロンを回転させながら毛束を巻き込むようにするとうまくいきます。
らせん状に巻き込めればOK!

ミディアムの長さであれば1回転~1回転半程度、ロングの場合は2回転~3回転ほどで、毛先まで巻き終えるはずです。写真のように、毛束をらせん状に巻き込めていれば成功です。ブロッキングを大きく取りすぎていると、毛束に厚みが生まれてしまい、このようにうまく巻ききれません。また、ブロックを細かく取りすぎてしまって毛束が薄い状態だと、全部を仕上げるのに時間がかかるうえに、ウェーブが細かくついてしまいます。一度、電源オフの状態で巻き込んでみて、ご自身のアイロンできれいに巻き込める毛束の量を確かめてから、ブロッキングをするのも良いでしょう。
左右の巻き込む方向に気をつけて

アイロンを外してこのようなウェーブに仕上がっていれば成功です。らせんの幅を詰めて巻けば、しっかりしたウェーブに仕上がり、なだらかに、らせんを描きながら巻いていけば、ゆるやかなウェーブに仕上がります。
ロングヘアで、一度に毛先まで巻き込むことが難しい場合は、毛先側に向かって少しずつスライドさせながら巻きつけていきます。2度に分けて巻いても問題ありません。同様にして各ブロックを仕上げましょう。左右対称に仕上げる場合は、反対側の巻き込む方向が逆になりますので、くれぐれもご注意を!前に向けて巻くか、後ろに向けて巻くかを間違えないようにしましょう。
こんな失敗していませんか?

ここで良くある失敗例をご紹介します。写真のNG例のように、毛束に折れたような痕が残る場合、原因はアイロンで毛束を挟むときの角度にあります。OK例ではアイロンで挟んだ部分が毛束を丸めるような角度で挟まれています。一方、NG例では毛束を丸める方向と逆方向に挟んでいるため、羽根部分で毛束を折りまげてしまっているのがわかります。これは、自分が不得意とする側やバックの毛束を巻き込む際にやってしまいがちな失敗例です。心当たりのある方はぜひ参考にしてくださいね!
次回は、実際にアイロンで仕上げたヘアのアレンジテクニックをお伝えします!
プロフィール

ヘアメイクアップアーティスト・髙木大輔さん
美容師を経験後、ヘアメイクアップアーティストとして(株)資生堂入社。撮影、宣伝広報活動、ファッションショー等のアーティスト活動を経て独立されました。現在は横浜元町のヘア&メイクアップサロン『Atelier Salon DD』でトータルコーディネーションの視点に立ったオリジナルの美容メソッドをもとに、ヘアおよびメイクアップを提供。サロンワークのほかに、日本のみならず上海、香港など海外でのデモンストレーション、美容技術教育、撮影と多岐にわたり活動中です。
- 髙木大輔さんは、パソナグループのグループ会社『プロフェリエ』に所属するプロの方です。