MYPAGEコミュニティ『WeShare Beauty』vol.18

この夏、美術館の素敵なランチで特別なひとときを〜後編〜

今回は、編集部独自の目線で取材したコラムの後編です。
この夏、ランチに行くなら静寂と涼を感じる美術館に併設されたレストランがオススメ。
前編は、展示会にちなんだ特別メニューを提供しているレストランをご紹介しました。後編は、素材にこだわったランチを味わえるレストランを特集します。

農薬、化学肥料を使わない自然の食材を堪能!

滋賀県、信楽の自然豊かな山中に佇むMIHO MUSEUMのレストラン『Peach Valley』。
人為的な化学肥料、有機肥料、農薬を一切使わず、自然の堆肥(落ち葉、枯れ草など)だけで土を育て、健全な種を自家採取。その種から自然への感謝と愛情をこめて栽培された秀明自然農法食材を使用しています。
土が本来持っている力を活かす秀明自然農法によって、環境は保全され、安全で栄養価の高い作物が収穫でき、しかもその味は、作物が本来持っているおいしさを発揮します。
『Peach Valley』で提供されるメニューは、この農法を実施する生産者から送られてくる野菜、米、小麦、豆類、果物、紅茶、日本茶などの厳選食材とともに、味噌、醤油、塩、砂糖、オリーブオイルなどの調味料もほぼすべてが無肥料・無農薬の農法で作られたものを使用しています。

一汁三菜は日本人が1000年以上伝えてきた家庭の食事の基本

『Peach Valley』で味わえる一汁三菜は、汁物1品とおかず3品(主菜1品+副菜2品)。こちらに主食のごはんと漬け物がつきます。また、ごはんと汁物(1杯まで)はお替わり自由です。
一汁三菜は栄養バランスのよい食事の基本形とされ、今や世界中で注目される日本食文化の原点。心にも身体にも良い食事を楽しめます。
『MIHO一汁三菜 ¥1600』

全国から集められた貴重なお米を使ったおむすび膳

おむすびに使われているお米は全国から集められ、どれも1990年代の終わりごろから農薬・肥料を使わない秀明自然農法を長年続けている、貴重なお米ばかりです。
海苔は、東京の老舗寿司屋が使う本場仕入れ。塩は沖縄・宮古島の海水を、天日と釜で煮上げて作った手造り塩。梅干は、梅・紫蘇・塩を持ち込んで、漬けた特別製。
味噌・醤油も、大豆、塩、小麦を持ち込んで、作られた特別製です。
それぞれの原料である梅、紫蘇、大豆、小麦なども秀明自然農法で栽培されています。このような、食材にこだわったおむすびを堪能できるのは『Peach Valley』ならでは。
『おむすび膳 \1800』

MIHO MUSEUMでは、大人も子どもも楽しめる体験型展覧会開催中

子連れでも美術館を楽しんでほしい。大人も童心に帰って美術品と親しんでほしい。
そんな願いを込めた体験型展覧会が『赤と青のひ・み・つ 聖なる色のミステリー』。
MIHO MUSEUM コレクションから選りすぐりの世界の古代美術、日本の古美術を、子どもが大好きな2つの色、“赤”と“青”に分けて展示するという全く新しい試みです。
古くから呪術などに使われていた“赤”、鉱石の入手が難しく、憧れの色だった“青”。どちらも信仰と結びつき、“聖なる色”とされてきました。
現代の私たちが見失いかけている “色のエネルギー”を心で感じ取れるよう、古代人のように赤や青のフェイス・ペインティングができるコーナーや、色石のアクセサリーを身につけるとどんな気分になるか体感できるコーナーなど、様々な体験コーナーやワークショップなどが企画されています。

展覧会名:夏季特別展『赤と青のひ・み・つ 聖なる色のミステリー』
会期:8月26日(日)まで。毎週月曜日休館 
会場:MIHO MUSEUM 滋賀県甲賀市信楽町田代桃谷 300
伊藤若冲筆 達磨図 江戸時代 18世紀 絹本著色 MIHO MUSEUM蔵
URL:http://www.miho.or.jp/exhibition/2018red_and_blue/

レストラン『Peach Valley』

<住所>滋賀県甲賀市信楽町田代桃谷300 MIHO MUSEUM

<アクセス>
JR琵琶湖線石山駅より帝産バス「MIHO MUSEUM行」で約50分。
お車で、新名神「信楽」I.C.より約15分

<電話番号>0748-82-3411

<営業時間>
10:00〜16:00 ランチ11:30〜14:30(15:30L.O.) 月曜定休日(祝日の場合は翌平日に振替、MIHO MUSEUMの開館中のみ営業)

<URL>

全面ガラス張りの開放的な芸術空間

“新しい文化の創造”と“新たなまちの賑わいの創出”を目的に開設された、金沢21世紀美術館。
建物には表と裏のないガラスのアートサークルが採用され、トップライトや光庭など明るさや開放感にも十分に配慮されています。
その館内にある『Fusion21』の店内は白を基調とした内装で、天井は高く窓はガラス張り。まるでオープンカフェにいるような雰囲気の中でランチタイムを楽しむことができます。

石川県ならではの能登牛や加賀野菜が楽しめるランチ

『Fusion21』のランチは石川県ならではの味が楽しめるので人気です。
食材として使われている加賀野菜は、古くから金沢の気候風土に育てられ、現在も主として金沢で栽培されているブランド野菜です。
その加賀野菜などを使った前菜ビュッフェとパスタが選べるランチや、前菜ビュッフェと石川県内で生産・販売されている幻のブランド牛、“能登牛”のステーキをプラスしたランチなどメニューが豊富。『フュージョンランチ(前菜ビュッフェ+パスタ2種類のいずれかorミートミートライス)¥1,800』、『能登牛ステーキランチ(前菜ビュッフェ+能登牛ステーキ)¥3,300』

贅沢なスイーツを美しい器で味わえる金沢ぱふぇ

人気のデザートは滑らかなソフトクリームに、白玉や季節のフルーツ、さつまいも、風味豊なゴマアイス、さらに金箔をトッピングした贅沢な逸品です。器は石川県の南部で生産された色絵の磁器、九谷焼。
『金沢ぱふぇ¥950』

若手作家を中心に個展形式で紹介する展覧会の『アペルト』シリーズ

金沢21世紀美術館では現在、『アペルト08 七搦綾乃』の展示が行われています。彫刻家の七搦綾乃氏(1987-)は山や森などの雄大な自然や、虹や霧などのはかなく消えていく自然現象をテーマとし、そこに独自の解釈や見立てを交えて木彫作品にします。
本展で出品される、「rainbows edge」のシリーズでは、乾燥させたバナナの柄など、干からびた植物の形態と、布をかぶった自身の姿を合体させています。乾燥してよじれた植物のパーツと滑らかに仕上げられた布(身体)の部分が合体した様子は、若さと老いが同居しているような、もしくは布の中に奇妙な生物が隠れているような不穏な印象を与える一方で、仏像や神像のような静ひつさや、見てはいけないものを見てしまったような畏怖をも感じさせます。
みずみずしい生物が、年老い、枯れて、乾燥し、ゆっくりと形を変えていく、その変化の中に美しさを見いだす七搦氏の視線は、それらを忌避しがちな現代社会に生きる我々の価値観を大きく揺さぶることでしょう。

展覧会名:『アペルト08 七搦綾乃』
会期:2018年9月24日(月)まで。毎週月曜日、9月18日休館(8月13日、9月17日、9月24日は開場) 
会場:金沢21世紀美術館 長期インスタレーションルーム 石川県金沢市広坂1-2-1 
URL:https://www.kanazawa21.jp/data_list.php?g=17&d=1764

<作品名> 《rainbows edge I》 2015  樟 / 125×75×30cm

『Fusion21』

<住所>石川県金沢市広坂1-2-1 金沢21世紀美術館内 

<アクセス>
JR金沢駅バスターミナル 兼六園口(東口)3番、6番乗り場よりバスにて約10分「広坂・21世紀美術館」にて下車すぐ。
兼六園口8~10番乗り場よりバスにて約10分「香林坊(アトリオ前)」下車、徒歩約5分。

<電話番号>076-231-0201

<営業時間>
10:00〜20:00(L.O.19:00) ランチ11:30〜14:00 ディナー17:00〜20:00 月曜定休日(祝日の場合は翌平日に振替)

<URL>

いかがでしたか。
前後編でお届けした、美術館の素敵なランチ特集。展示館にちなんだメニューや、こだわりの農法、土地ならではの食材を使った食事が味わえるランチタイムは、特別な時間になりますね。
涼しく過ごせる夏のお出かけ先に、美術館ランチも候補に入れてくださいね。

  • 価格はすべて税込み表記です。