今回はファスティングと食について、2015/2016ミス・ユニバース・ジャパンBC講師でファスティングビューティプロデューサーの窪山紗和子さんに、編集部の独自視点で取材いたしました。
窪山さんは、ファスティングや心のあり方のトレーニング、食生活の改善によるインナービューティーの指導を行っています。
全2回にわたってお送りする記事の1回目は、生きる上で必要な酵素の役割、デトックス効果のあるファスティングについてのお話です。

頭痛、肌荒れ、寝付きが悪い、便秘、下痢、生理痛、肩こり、風邪を引きやすいなどの不調は、体内の酵素不足が原因かもしれません。
酵素とは、たんぱく質の一種。人間の体内だけでなく、動物、植物、微生物など、すべての生き物に存在しており、生きるために必要な分子です。

体内にある酵素を潜在酵素と言い、潜在酵素は消化酵素と代謝酵素の2つに分けられます。
消化酵素は、食事の際の消化を促進したり、エネルギー(吸収)に変えたりするために使われる酵素です。
代謝酵素とは、まばたきや歩行、パソコンのキーボードを打つなど、体を動かすこと全般に使われるほか、デトックスや脂肪燃焼を促進させることにも必要な酵素です。

潜在酵素は、代謝酵素よりも消化酵素を優先するという性質があります。通常、人は潜在酵素全体の8～9割を消化酵素に使い、残りを代謝酵素に使っています。
日々のストレスや不規則な生活の影響により、消化に負担がかかる食べ物を多く摂取する傾向に陥ることで、消化酵素を多く消費してしまいます。その結果、デトックスや脂肪燃焼に使う酵素(代謝酵素)が少なくなり、疲れがたまりやすい、太りやすい、という不調が身体に現れると言われています。

悲しいことに潜在酵素の数は増えず、40代からガクッと減ると一般的には言われています。そのため、外から酵素を取り入れるには、酵素ジュースやサプリなどが効果的です。
酵素を含んだ食品は、新鮮な野菜や果物、お刺身や納豆などの発酵食品です。これらを食べることで消化に酵素を使いすぎずにすむと言われています。
逆を言えば、外食や加工食品など(酵素が含まれていない食べ物)の過剰摂取や、暴飲暴食を繰り返すことで、体内の酵素の多くを消化に費やすことになります。

ファスティングは、直訳すると断食です。しかし何も摂らない修行のようなものではなく、私が広めている酵素ファスティング中は、専用の酵素ジュースとお水、ルイボスティーなどのカフェインレス茶を摂取し体内をクレンジングしていきます。
その結果、消化に使っていた多くの酵素を代謝酵素として使うことができるのです。ファスティングはデトックスや脂肪燃焼を促進し、身体を中から整える効果が期待できると言われています。

ファスティングには、避けるべき時期があります。それは、大きなストレスを抱えているタイミングです。
ストレスを感じているときは、不摂生な食生活と同様にたくさんの酵素を使っている状態なのです。
これは私の実体験ですが、大きなストレスを抱えたまま行ったファスティングでは、期待する効果が得られませんでした。是非、心身ともに元気なときにファスティングを行っていただきたいです。

ストレスを解消するには、まず考え方の改善が必要になります。
ストレスを感じていると、ネガティブな発想が生まれ、他人のせいにしてしまいがちに。起きてしまったことを責めても、悔やんでも、何も変わりません。
さらに、まだ起こっていないことへの不安を持たないことです。今すぐストレスを手放しましょう。
ファスティングを行うと、今まで気にも留めなかったような気づきがたくさん生まれ、心の平和が訪れるはずです。

簡単なストレス解消として、素足や素手で芝生や土に触れるアーシングという方法があります。地面とつながることで、体内電気を体外に放出し、大地のエネルギーをもらうという健康法です。
また、カラオケなどで大声を出すことも気分転換になります。

いかがでしたか。
身体の不調は、消化や大きなストレスにより酵素を無駄使いしているせいかもしれません。乱れた食生活を改め、ストレス解消し、身体と心に向き合えば、きっとよい方向に進むと思いますよ。
次回は初心者向けのファスティング方法と、オススメの食品や避けるべき食品などについてお話します。お楽しみに。