産業保健師スタッフ向け 研修レポート
[セミナー開催]
2020年6月4日
職場ではぐくむレジリエンス
講師:市川 佳居先生(レジリエ研究所 所長、(一社)国際EAP協会 日本支部 理事長)
2020年1月29日(水)「職場ではぐくむレジリエンス」セミナーを開催いたしました。
レジリエンスとは、困難が生じても折れない、竹のようなしなやかさのことをいいます。
日本・アジアにおけるEAPのパイオニアであり、働く人のメンタルヘルス、健康経営などの側面からレジリエンスに関するアセスメント手法を企業にアドバイスされているレジリエ研究所・所長の市川佳居先生に、レジリエンススキルのエッセンスを90分に凝縮してご講義いただきました。
仕事上の挫折や生活上でのネガティブなライフイベントは、程度の差こそあれ、すべての人に共通して起こり得ます。市川先生は、震災時に心理職として被災地を支援された際、自らも被災しているのに、アクティブに復興のために動ける方々と出会われ、その方たちは生涯うつとは無縁だと感じられたそうです。そのご経験から、「うつの支援も必要だが、うつにならないためのレジリエンストレーニングが必要なのではないだろうか」という観点で、欧米で「レジリエンス」のトレーニングプログラムを学ばれ、そのアセスメントツールをいち早く日本に導入、普及に努められていらっしゃいます。
講義では個人やグループでたくさんのワークを取り入れていただいたため、「レジリエンス」について深く理解することができました。レジリエンス、すなわち乗り越える力を鍛えるには、
- 自分の軸(価値観)や人とのつながり、ライフスタイルなどの「6つの要素」から自身の長所を見つけること、
- また、セルフコントロールのトレーニングとしては、マインドフルネスの手法も有効であり、過去を後悔することなく、未来を憂えることなく、「今」に集中して生きることが大切であることを学びました。
産業保健職として、自身のレジリエンススキルを高めるとともに、関わる方のレジリエンススキルが向上するような働きかけができるように、日々の修練を重ねていきましょう。

参加者の声
- 新しい視点で、困難に立ち向かう際に必要な要素について体系的に学習できてよかったです。
- 自分自身を振り返って考えるよい機会となりました。
- 新たな視点・気づきがあったように思える。自分の特性を踏まえ、活かしていければと思った。
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