営業事務とは?
~仕事内容や一般事務との違い、メリット、将来性~
業界歴20年のプロが解説!
パソナ・名駅
2024年9月2日
会社から必要とされるやりがいあるお仕事

営業事務とは、営業担当が営業活動に集中できるよう、またよりよい結果が出るよう、営業活動におけるさまざまな事務的サポートを行います。事務職の中でも多くの会社から必要とされていて、やりがいがあり人気が高いお仕事となっています。
今回は営業事務についての具体的な業務内容や一般事務との違い、やりがい、将来性などについて解説します。
<著者プロフィール>
株式会社パソナへ入社して以来、一人でも多くの方に『天職』を提供することを目標に、約20年にわたり人材派遣・BPO部門の営業職に従事。営業担当として、新規開拓、就業中の派遣スタッフの方の定期フォロー、登録面談等幅広く経験する。2012年より責任者に着任し、現在に至る。

もくじ
営業事務の仕事内容について
営業事務は、営業活動におけるさまざまな事務的なサポートをするお仕事です。
一言でサポートといっても、その内容はさまざま。営業事務の代表的な業務を種類ごとに表でまとめてみました。
受発注業務 |
顧客からの注文(受注)に対して、専用のシステム等への入力により発注をかける(発注)業務です。受注は顧客から直接電話・FAX・システム等で入ってきたり、営業担当から依頼が来るなど会社によって異なります。また受注数の管理・集計業務がある場合もあります。 |
---|---|
在庫確認・納期確認 |
受注に対して在庫や生産計画を確認して、納品できるかチェックしたり、顧客へ納期回答する業務です。また場合によっては、お客様に確実に商品を届けるため在庫数を管理する業務や、在庫がない時などに納期調整する業務も発生することがあります。 |
営業関係書類の作成 |
営業活動に伴う受発注関連の書類作成・対応を行います。書類は業界や会社によって多岐に渡り、主には見積書・発注書・注文請書・納品書・契約書・請求書・検収書などがあります。書類の手続きは取引上も重要ですので、スピーディな対応且つ正確性が求められます。 |
売上計上・管理 |
売上を社内システム等で処理したり、部門の売上を定期的に管理する業務です。また場合によっては記録するだけでなく、エクセル等で分析作業を行ったり、社内報告のために、売上報告書の作成を指示されることもあります。 |
電話・メール応対 |
営業部門には顧客から頻繁に電話での連絡があります。営業担当は外出なども多いので、電話の一次対応は営業事務の人が担当するのが一般的です。また担当者への取り次ぎだけでなく、問い合わせ対応やクレームの一次対応をお願いされることもございます。 |
営業事務の1日の流れについて
営業事務の仕事についてより理解を深めるために、実際に営業事務で働く人の1日の流れを見ていきましょう。営業事務は営業活動にかかわる幅広い業務を担当します。またここで紹介する流れは一般的なものですが、繁忙期や締めの時期に差し掛かると業務量が増えて1日の流れも若干変わります。
9:00~ | メールチェック、タスクの確認・優先順位付け、電話応対 |
---|---|
9:30~ | 見積書の作成、顧客・営業担当からの問合せ・依頼対応、電話応対 |
11:00~ | 営業から依頼された提案書作成、電話応対 |
12:00~ | お昼休憩 |
13:00~ | 受注・発注対応、伝票処理、電話応対 |
16:30~ | 営業担当とのミーティング・1日の報告、急ぎタスクの確認、電話応対 |
18:00 | 退社 |
一般事務との違い
よく一般事務との違いについてご質問をいただきますが、大きな違いは、営業事務は営業活動のサポートをする事務であるのに対して、一般事務は部門を限定せず幅広い領域での事務のことを言います。
営業事務は、会社の営業部門に所属して、受発注の対応など営業活動における事務的サポートを行います。営業担当と連携しながら営業活動を事務面でサポートし、時には営業担当に代わって顧客からの問合せに対応するなど、対外的なやりとりも一般事務と比べると多くなります。
一方、一般事務が所属する部署は営業部門とは限らず、社内資料の作成やデータ集計、ファイリング、電話応対など、幅広い事務業務を担当することもあります。

営業事務で働くメリット・デメリット
営業事務で働くメリット
やりがいを感じることができる
営業事務は、チームの一員としてメンバーと一緒になって仕事に取り組んだ成果が「売上」として現れるお仕事です。同じ目標に向かって職場内で一喜一憂しながらお仕事をすることは、一般事務などとは大きく異なります。またお客様とのコミュニケーションの中で自分の対応力が評価されて受注に繋がったり、業務効率化の提案や資料作成を通して売上アップに貢献したりすることでやりがいを感じることができます。
ビジネススキルを身に付けられる
会社の中核ともいえる営業部門に身を置くことで、ビジネスに対する知識や感覚を身に付けることができます。営業事務は他の事務職と異なり、多くのお客様と直接コミュニケーションを取ります。お客様の要望をくみ取って対応する方法が自然に身に付くとともに、短時間で臨機応変の対応するなどの事務処理能力もあわせて身につけることができます。
キャリアアップ・キャリアチェンジがしやすい
営業担当に代わってお客様とやりとりをすることからコミュニケーション能力が身につくだけでなく、会社の中核ともいえる営業部門に身を置くことで様々な部署との連携により、幅広い知識・経験を習得することができます。会社にとっての重要顧客を担当するなど経験を積むことで活躍の場も広がり、よりやりがいを感じながらキャリアップが図れます。
また営業事務の経験はキャリアチェンジにも有効です。お客様や社内との調整業務を活かすことで『秘書』へ、請求書・見積書などの書類作成や売り上げ管理の経験を活かして『経理』へ、営業事務の経験に語学力を加えることで『貿易事務』・『英文事務』へ、などと幅広い職種へのキャリアチェンジが可能になります。
未経験でも挑戦しやすい
営業事務の仕事を進めるうえで最も求められるものはコミュニケーションスキルです。商品・サービス知識はお仕事開始してから習得することになる為、そのほか特別な資格やスキルを必要ない仕事が多く、「未経験可」としている求人も多々あります。

営業事務で働くデメリット
忙しい仕事が多い
営業部門でのお仕事なので基本的に忙しいお仕事が多いです。中には朝から電話が鳴りやまないところや、夕刻に帰ってきた営業担当者から資料作成業務を求められることも。残業有無や職場環境はしっかりと確認しましょう。
お客様に合わせる必要がある
営業事務は、お客様の都合に合わせて臨機応変な対応をする必要があります。時には無理なお願いをされることや、締切りから遅れて発注するお客様の対応をすることも。営業の方や上司と充分にコミュニケーションをとりながらお仕事をしていくことが重要です。
クレーム対応もある
営業事務はお客様と直接やり取りをすることも多いため、時にはクレーム対応を営業事務が行うこともあります。また自分のミスではなく、他の人がしてしまったミスの対応をしなければならないこともあるため、ある程度のストレス耐性がなければ難しいと言えます。

営業事務の将来性
一般的に事務職の仕事は、データの整理や資料作成などルーチンワークや単純な作業が多いためAIやRPA(※1)に代用可能な部分が多く、将来的に求人数は少なくなると言われています。
しかし、営業事務は営業担当や顧客とのやり取りも非常に多く、『人』でしかできないコミュニケーションスキルが必要とされている仕事のため、将来すぐ無くなる仕事ではないと言えます。また、最近では営業活動自体の手法が変わり、訪問営業からインサイドセールス(※2)に変化している会社も増えている為、より営業職に近い位置づけで『営業アシスタント』としてニーズが高まる可能性もあります。
- RPAとは、「Robotic Process Automation」の略でロボットを活用して、ホワイトカラー業務を効率化・自動化する「ソフトウェアロボット」のこと。
- インサイドセールスとは、見込み顧客に対して、メールや電話などを活用しながら非対面で行う営業活動のこと。

向いている人・向いていない人
営業事務に向いている人の特徴
- コミュニケーション能力が高い人
- サポートするのが好きな人
- 臨機応変に対応できる人
営業事務に向いていない人の特徴
- モクモクと一人で作業するのが好きな人
- 優先順位をつけ臨機応変に対応するのが苦手な人
- 打たれ弱い人

営業事務の給料について
最後に紹介するのは、営業事務の給料についてです。仕事選びにあたって給料はとても大切なポイントです。
エン・ジャパン株式会社より発表された「三大都市圏 募集時平均時給レポート」によると、2024年11月の東海エリア(愛知県、三重県、岐阜県、静岡県)営業事務の平均時給は下記の通りでした。
営業事務平均時給:1,449円
(参考)一般事務平均時給:1,418円
営業事務の平均時給は1,449円となりました。1日8時間、月20日勤務と仮定して月給に換算すると月収は約231,840円となります。また一般事務との時給差は約31円となりました。上記に基づいて計算すると、月間4,960円、年間で59,520円の収入差が出ることになります。
<出典>

まとめ
いかがでしたか?
営業担当をサポートする営業事務は、今や営業部門にとって欠かすことのできない重要な存在。営業成績にも貢献できる営業事務は、数ある事務職の中でもダントツでやりがいを感じられる職種といえます。人のサポートをすることが好きな方やチームで一丸となってお仕事をしたい方にオススメの職種「営業事務」。派遣なら未経験からチャレンジができる求人もたくさんあります。
ご興味を持たれましたら、ぜひチャレンジしてみましょう。

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