MYPAGEコミュニティ『WeShare Beauty』vol.141

内側から潤す「食べるオイル」で美肌を目指そう

イメージコンサルタントの村田藍です。気温も暖かくなり始め、いよいよ春本番が近づいてきましたね。春は過ごしやすい季節ですが、花粉などの影響で、肌が揺らぎやすい季節でもあります。そんな時こそ日々のスキンケアに加えて、美肌に欠かせない「食べるオイル」で身体の内側から潤いアップを目指しませんか?

なぜ冬から春にかけて肌トラブルが増えるのか

冬は気温や湿度の低下で、どうしても肌が乾燥してしまうもの。肌が乾燥すると、肌のバリア機能が低下してしまいます。そうすると、紫外線やアレルゲンなどの外部刺激のダメージを受けやすくなり、肌のトラブルにつながってしまうことに。
さらに、春先はスギなどの花粉が飛散するため、炎症・かゆみなどの肌の不調を訴える方が増える季節でもあります。肌の不調を防ぐために、身体の内側・外側から整え、バリア機能を高めていきましょう。

適度な『脂質』は必要!

揚げ物・ラーメンなど脂っこい食事は「太るから…」と摂取するのを控えている方も多いかもしれません。確かに、過剰摂取は身体へ悪影響を及ぼす可能性もありますが、脂質は人間にとって必要不可欠な栄養素のひとつで、三大栄養素(糖質・たんぱく質・脂質)とも呼ばれています。細胞膜の主要な構成成分なので、脂質の摂取が少なすぎると、肌に潤いが不足し、乾燥を招いてしまう可能性があります。身体の内側から潤すためにオイルを摂取したり、外側(肌)を潤すのにオイルを使用したり、身体に良いと言われているオイルを上手に有効活用する習慣を身につけていきたいですね。

オイルの選び方

食用オイルにはたくさんの種類があります。皆さんは「オメガ3」と「オメガ6」という言葉を耳にしたことはありませんか?「オメガ3(n-3系)脂肪酸」(以下、オメガ3)と「オメガ6(n-6系)脂肪酸」(以下、オメガ6)は、脂質を構成する「不飽和脂肪酸」のひとつで、「多価不飽和脂肪酸」に分類されます。多価不飽和脂肪酸は生体内で合成できないので、食事から摂取する必要があります。そのため「必須脂肪酸」とも言われており、厚生労働省も意識して摂取するように勧めています(下図参照)。

それでは、オメガ3とオメガ6はどの食品に含まれているか見てみましょう。

  • オメガ3・・・亜麻仁(アマニ)油、エゴマ油、魚介類など
  • オメガ6・・・大豆油やコーン油などの植物油

どちらも必要な脂質なので、バランス良く摂取することが重要です。ただ、現代の食生活では魚を摂取する量が減っていることもあり、オメガ3に比べてオメガ6の摂取の方が多くなっている傾向にあります。オメガ3は、欠乏すると皮膚炎などを発症する恐れがあると言われているため、オメガ3の目安量を意識した健康的な食事を心がけてみましょう。

亜麻仁油・エゴマ油の注意点

オメガ3を含んでいる亜麻仁油やエゴマ油は、身体に良いオイルとして注目され、最近はスーパーなどでも簡単に購入できるようになりました。違いが気になるところですが、大きな違いは原材料です。

  • 亜麻仁油:アマ科の1年草である亜麻(アマ)という植物の種子
  • エゴマ油:シソ科の1年草である荏胡麻(エゴマ)という植物の種子

成分にそこまで大きな差はないのですが、原材料が異なるため、風味やクセが異なります。私は2年程前から亜麻仁油を摂るようにしていますが、腸内環境が良くなり、個人的に肌にも潤いが増したと感じています。
メリットが多い亜麻仁油やエゴマ油ですが、熱や光・空気で酸化しやすく、高温で調理すると大気中の酸素と反応し、「過酸化脂質」となるので注意が必要です(過酸化脂質とは、中性脂肪やコレステロールなどの脂質が活性酸素によって酸化されたもので、がんや老化・動脈硬化などを引き起こすと言われています)。
そこで、選び方や保存方法について、いくつか注意すると良いポイントをご紹介します。

<亜麻仁油の選び方>
・光に弱いので遮光瓶に入っているものを選び、保存は直射日光を避ける
・酸化しやすいので開封後はできるだけ早く使い切る(1ヶ月を目処に冷蔵庫で保管)
・低温圧搾法(コールドプレス法)で搾油されたもの
・過度に精製していない、できるだけ未精製のもの

<エゴマ油の選び方>
・新鮮さを重視する場合は、非加熱で搾油のもの
・α-リノレン酸の含有率が高いもの
・酸化してしまう前に使い切れる量のもの

以上に注意しながら、良い状態の亜麻仁油・エゴマ油を摂り入れるようにしましょう。

亜麻仁油を美味しく摂取しよう

亜麻仁油やエゴマ油を食物として摂る場合は、先ほどご紹介した過酸化脂質にならないよう、揚げ物や炒め物より、ドレッシングなどが向いています。亜麻仁油は独特の香りがあるので、単品で摂取すると抵抗を感じる方もいらっしゃるかもしれません。そこで、独特の香りが気にならない、私が普段実践しているオススメの摂取方法をご紹介します。

◆納豆+卵黄+亜麻仁油
納豆をしっかり混ぜた後に卵黄と亜麻仁油を入れると、卵黄のまろやかさと納豆の匂いで食べやすくなります。亜麻仁油をはじめから一緒に混ぜると、納豆のネバネバ感がなくなってしまうので、最後に混ぜるのがオススメです。

◆サラダのドレッシングに
亜麻仁油・バルサミコ酢・ブラックペッパーをお好みの配分で混ぜ、ドレッシングにすると亜麻仁油の香りが活かされた美味しいドレッシングに大変身しますよ。

私が亜麻仁油を使っているので、今回は亜麻仁油の摂取方法をご紹介しましたが、エゴマ油を使ったレシピも多く存在します。亜麻仁油もエゴマ油も商品によって、味・風味・香りが異なりますので、ご自身に合うオメガ3のオイルを見つけてみてください。なお、体に良いオイルといっても油なので、摂取量(目安)を守り、摂り過ぎには注意してくださいね。お気に入りのオメガ3のオイルを見つけたら、好きな食べ方で、無理のない範囲で楽しみながら、「食べるオイル」で美肌を目指しましょう!

まだまだお伝えしきれないことがたくさんありますので、質問がある方はお気軽にコメント欄から質問してくださいね。お待ちしています!

プロフィール

イメージコンサルタント・村田藍さん

国内航空会社に入社し、客室乗務員として乗務していた村田さん。多くの方と接する中で見た目が与える力の重要性を身をもって実感すると同時に、魅せたい印象は自分で作れるということを確信。印象作りにおいて、理論を学ぶため、プロ養成アカデミーに入学し、パーソナルカラーや骨格診断、メイクなどの専門知識を得る。顔のパーツや全体のバランスを分析し、なりたいイメージに近づける顔のパーツや全体のバランスを分析し、なりたいイメージに近づける顔分析メイクや、美肌になれるノーファンデメイク法など、メイクに特化したイメージコンサルタントとして活動中。

  • 村田藍さんは、パソナグループのグループ会社『プロフェリエ』に所属するプロの方です。