MYPAGEコミュニティ『WeShare Beauty』vol.94

紫外線から肌を守る!

「空が曇っているから、紫外線量は少ない」と安心してしまっている方は、意外と多いのではないでしょうか?実は、曇っていても60~80%の紫外線が雲を通過し、降り注いでいると言われています。そのため、紫外線対策をおろそかにしていると、今後、肌に大きな影響を与えてしまいます。もちろん、紫外線を一切浴びずに過ごすことは難しいでしょう。そこで今回は、紫外線に対する正しい知識と紫外線対策のケアについてご紹介します。紫外線と上手に付き合って、美肌を目指しましょう!

紫外線は肌トラブルに直結!

皆さんは、肌が老化する原因のなんと8割が紫外線だと言われていることをご存知でしたか?一方、加齢による老化はたったの2割と言われています。びっくりですよね!︎シミ、しわ、たるみ、ごわつきなどの肌トラブルは、紫外線を浴び続けることで発生すると言えるでしょう。
地上に届く紫外線には、波長の長さが異なる 「紫外線A波(UV-A)」と「紫外線B波(UV-B)」という2種類があります。この2種類の紫外線は、波長の長さが違うので、肌に及ぼす影響も違います。まずは、それぞれの特徴や影響についてご説明します。

紫外線「UV-A」と「UV-B」の違い

「UV-A」は「UV-B」に比べて、エネルギー量は低いです。ですが、波長が長い紫外線なので、オゾン層や雲も通過しやすく、窓ガラスも通り抜けるので、曇りの日や室内にいる時でも浴びてしまう紫外線のことを指します。肌への影響としては、真皮という肌の深部まで届き、肌の弾力成分(コラーゲンやエラスチン)を壊してしまうので、シワやたるみなど、化粧品では改善しにくい肌老化を引き起こします。気付かぬうちにじわじわと肌にダメージを与えるので、個人的には「UV-A」の方が怖い存在だと感じます。
「UV-B」は「UV-A」に比べると波長が短いため、オゾン層に遮られて、地表に降り注ぐ量は少なくなりますが、エネルギー量がとても高いので、晴れた日に数時間浴びるだけで大きなダメージを受けてしまいます。日光を浴びて、肌が赤くなったり、水ぶくれになったりする、いわゆる「日焼け」を引き起こすのは、この「UV-B」という紫外線によるものです。また、「UV-B」はメラニンを過剰生成し、蓄積されるとシミにつながりますので、注意が必要です。では、これらの紫外線をガードするための日焼け止めの選び方を学びましょう。

日焼け止めの種類とメリット&デメリット

日焼け止めにはさまざまな成分が配合されています。その成分は、大きく「紫外線吸収剤」と「紫外線散乱剤」の2種類に分けられます。「紫外線吸収剤」として使われている成分は、メトキシケイヒ酸オクチル、オクチルトリアゾンなど。「紫外線散乱剤」として使われている成分は、酸化チタン、酸化亜鉛などがあります。それぞれにメリット・デメリットがあるので、特徴を知り、賢く使い分けることで肌への負担を最小限に抑えることができます。
「紫外線吸収剤」のメリットは、紫外線を防御する効果が高いところです。また、水に強く、白浮きや色ムラになりにくいなど、使い勝手が良いです。デメリットは、「紫外線散乱剤」に比べて、肌への負担や刺激を感じるなどの肌トラブルを招く恐れもあります。
一方、「紫外線散乱剤」は、「紫外線吸収剤」に比べて、肌への負担が少ないことが最大のメリットです。低刺激で赤ちゃんでも使えるような成分ですが、デメリットは使用感があまり良くない場合があることです。なかには、白浮きしたり、伸びが良くないものもあります。

「SPF」は炎症から、「PA」はシミ、シワから肌を守る

日焼け止めを購入する際、「SPF」や「PA」の値を見て購入する方も多いのではないのでしょうか。
「SPF」は、「Sun Protection Factor」の略で、主に「UV-B」の防止効果を表す数値です。肌が炎症を起こすまでの時間をどのくらい遅らせることができるのかを示すものです。例えば、肌に日焼け止めを塗らずに紫外線に当たると20分で赤くなる方の場合、「SPF30」の日焼け止めを塗ると、「20分×SPF30=600分(10時間)」、肌の炎症を遅らせる(防ぐ)ことができる計算になります(理論上の数値なので、汗で流れたり、塗布量が少なかったりした場合、効果は異なります)。
「PA」は、「Protection Grade of UVA」の略で、主に「UV-A」の防止効果を表す数値です。「+」の多さが「UV-A」に対する効果の高さを示します。

  • PA++++ … 極めて高い効果がある
  • PA+++ … 非常に効果がある
  • PA++ … かなり効果がある
  • PA+ … 効果がある

上記の4段階に設定されています。「UV-A」は、年間を通して多く降り注ぎ、雲や窓なども通り抜けてしまうので、室内でもしっかりケアしたいですね。

日焼け止めはライフスタイルに合わせてチョイス!

いかがでしたでしょうか?最近はオーガニックや低刺激なアイテムが良いとされる傾向や風潮があるため、「紫外線吸収剤」を使用していない「SPF20~30」「PA++」の日焼け止めが多く販売されています。しかし、海やBBQに行くにも関わらず、肌に負担をかけたくないからといって「紫外線散乱剤」のみを配合した日焼け止めを使っていて、肝心の紫外線を防げなければ本末転倒ですよね。
また、今年は日焼け止め効果に加えて、美肌補正効果や美容成分、アンチエイジング効果をうたっているUVケア用品も多く見られます。そのため、ご自身の生活スタイルやシチュエーションに合わせて、日焼け止めを賢く使い分けることをオススメします!正しい紫外線と日焼け止めの知識は、自身の肌を守る武器になりますよ。

プロフィール

イメージコンサルタント・村田藍さん

国内航空会社に入社し、客室乗務員として乗務していた村田さん。多くの方と接する中で見た目が与える力の重要性を身をもって実感すると同時に、魅せたい印象は自分で作れるということを確信。印象作りにおいて、理論を学ぶため、プロ養成アカデミーに入学し、パーソナルカラーや骨格診断、メイクなどの専門知識を得る。顔のパーツや全体のバランスを分析し、なりたいイメージに近づける顔分析メイクや、美肌になれるノーファンデメイク法など、メイクに特化したイメージコンサルタントとして活動中。

  • 村田藍さんは、パソナグループのグループ会社『プロフェリエ』に所属するプロの方です。