MYPAGEコミュニティ『WeShare Beauty』vol.75

(番外編)出張で役立つ旅行テクニック

今回は番外編として、ヘアメイクアップアーティストとして仕事柄、数多くの出張経験から発見したパッキング術や乾燥対策などの旅行テクニックをご紹介します。

化粧品を詰め替えるときはここに注意

シャンプーやスキンケア類など、いつも使っているものを旅先でも使えるように、携帯容器に移し替える方も多いのではないでしょうか?その際に注意したいのが、衛生面。
クリーム類は清潔なスパチュラを使って、手や指がクリームに触れないように移し替えましょう。また、液体類は注ぎ口が手や容器に直接触れないように移し替えることが大切です。一度移し替えた容器に継ぎ足して使うのはNG。雑菌の繁殖や酸化の原因になりますので、一度移し替えた容器は使い切りで使用するのがポイントです。詰め替えの前後には容器を洗い、しっかりと自然乾燥させるのもお忘れなく!

電圧をしっかり確認!

いつも使っているヘアドライヤーやヘアアイロンを旅先に持っていく場合、まずチェックしなければならないのは、電圧とプラグのかたち。かくいう私も海外のホテルで一度、「ちょっと使うだけだから大丈夫かな…」と思って持っていったスチームアイロンをコンセントにつなげてスイッチを入れたとたん、火花が散り、部屋のブレーカーを落としてしまった経験があります…。軽い気持ちでやってしまいがちですが、危険なうえに、ホテルにも迷惑をかけてしまいますので、くれぐれも電圧にはご注意ください。
最近の美容家電は変圧に対応しているものも多いため、海外旅行を計画されている方やこれから新しい美容家電の購入を検討されている方は、対応電圧をチェックしてみることをオススメします。また、国によってプラグのかたちも異なるため、何カ国かを周遊する場合には、マルチ変換プラグをひとつ持っていると良いでしょう。

シワはシャワーの蒸気でのばす

旅先でキャリーケースに詰めたスーツやシャツにシワがついてしまう...。なんてことは、よくありますよね。私は時間に余裕がある時は、ホテルのスチームアイロンを使ってアイロンがけをするのですが、夜遅くホテルに到着した場合や時間がない場合には、バスルームのシャワーを使ってシワをのばします。方法はとても簡単!シャワーカーテンのレール部分にシャツやスーツをハンガーにかけた状態で吊るし、シャワーを水圧、湯温ともにMAXにした状態でバスタブ側の壁に向けて数分間当てるだけ。2~3分もするとバスルームが湯気でいっぱいになります。そうすると、蒸気の効果で、吊るした衣類全体のシワがあっというまに伸びます!その際、くれぐれもバスルームのドアは閉めておくようにしてくださいね。蒸気が室内に入ると、火災報知器が作動してしまうこともありますので、ご注意を!その後は、室内に衣類を移し、朝まで置いておけば、ある程度のシワはきれいになくなっているはずです。

なんでも透明ジップ付きパック

旅行や出張の荷物で一番かさばるものは、何と言っても衣類です。私の場合、旅程が3日間程度であれば、下着やシャツ類を日数分持っていきますが、長期の出張ともなると、移動やオフの日に着る服も用意するため、かなりの量になってしまいます。量が増えると、旅先での衣類の整理も意外と大変です。
そうした経験から、最近は透明のジップ付きパックを使って衣類の整理をしています。いろいろな大きさのパックが販売されていますので、靴下、下着、シャツ、セーター類など、それぞれの大きさに合わせたパックに分けて入れ、最後に空気を抜いてぺたんこにすれば、かさばりません。さらに、キャリーケースの凸凹や荷物の隙間をパックで埋めることができ、緩衝材にもなります。旅先でゴミ箱がない時や、小物を整理しておきたい時にも透明のジップ付きパックは何かと役立つのでオススメですよ。

部屋も肌も保湿が重要

旅先のホテルは乾燥しがちなので、朝起きた時に喉が渇いていたり、肌が乾燥することは、よくあることではないでしょうか?特に冬場のホテルは暖房が効いているので、寝具も空気もカラカラになってしまいますよね。
ホテルに加湿器がない場合は、部屋の湿度を高めるために、お風呂に入った後そのままお湯を抜かず、バスルームの扉を開けておくようにしています。水で濡らして絞ったタオルをかけておくのも効果的です。
また、翌日プレゼンテーションやデモンストレーションなど、人前で話をしたり、声が重要になる仕事を控えている際には、喉の保湿対策として、マスクをして寝るようにしています。ついでにリップクリームを塗って寝れば、唇の保湿もできて一石二鳥です。
保湿と言えば、極度に乾燥が進むと、肌がデリケートになり、いつも使っているスキンケアでも刺激になる場合があります。そんな時のために、肌に優しい保湿剤のワセリンをひとつ持っていると便利です。

いかがでしたか?出張や旅行では多少のハプニングはつきもの。私の場合、「なんとかなる!」を座右の銘にいつも楽しんでいます!今回は、美容関係を中心に、私が数多くの出張で発見した旅行のテクニックをお伝えしました。みなさんの参考になれば嬉しいです。

プロフィール

ヘアメイクアップアーティスト・髙木大輔さん

美容師を経験後、ヘアメイクアップアーティストとして(株)資生堂入社。撮影、宣伝広報活動、ファッションショー等のアーティスト活動を経て独立されました。現在は横浜元町のヘア&メイクアップサロン『Atelier Salon DD』でトータルコーディネーションの視点に立ったオリジナルの美容メソッドをもとに、ヘアおよびメイクアップを提供。サロンワークのほかに、日本のみならず上海、香港など海外でのデモンストレーション、美容技術教育、撮影と多岐にわたり活動中です。

  • 髙木大輔さんは、パソナグループのグループ会社『プロフェリエ』に所属するプロの方です。