季節が変わる前に、ひと足早くチェックしたい"この春夏流行るもの”。どんなカラーやアイテムが流行るのか気になりますよね。トレンドは取り入れたいけれど、頑張りすぎずにおしゃれを楽しみたいという方も多いのでは。
そこで今回は、さりげなく取り入れるための、2019年春夏ファッショントレンドについてお届けします。

「今年の流行色はコレ！」と毎年話題になるトレンドカラー。「毎年毎年変わるトレンドカラーって、どうやって決まっているんですか？」と普段ファッションコンサルをしていてもよく質問されます。
みなさんは、どのようにしてその年のトレンドカラーが決められているのかをご存じですか？
その年のトレンドカラーは、実は2年も前から決められています。「インターカラー（国際流行色委員会）」という、日本を含む世界14ヵ国が参加している国際組織によって話し合いが行われ、トレンドカラーの方向性が決まります。そのインターカラーの内容を踏まえながら、実際のシーズンの1年半前に日本国内のカラートレンドを選定する「日本流行色協会（JAFCA）」で国内向けのトレンドが話し合われ、トレンドカラーが決定します。そして、そのトレンドカラーをもとに、アパレルメーカーなどが商品企画を行い、実際のシーズンには似た傾向の色や素材、配色などが流行するといった仕組みです。
トレンドカラーは、「世相が反映され、私たちがまだ自覚していないけれど、心では欲しがっている色」と言われています。そのような視点からトレンドカラーを捉えると面白いですよね。

トレンドカラーがかなり前に決められたとしても、実際に流行するとは限りません。ここでは、実際のアイテムに多く見られるキーカラーを取り上げてみたいと思います。
この春夏は、ホワイトやベージュなどを中心に乾いたようなカラー展開が多い印象。「砂漠のように乾いた色」「日に焼けて褪せたような色」というのがキーワードのひとつです。ベージュの中でも黄みが強いのが特徴で、ベージュからブラウンのグラデーションのカラー展開が目立ちます。ジャケットやシャツ、ブラウス、スカートやパンツ、ワンピースに・・・と、ベージュはオンオフ問わず取り入れやすい色ですので、どんどんチャレンジしましょう。

サンドカラーに合わせる色としては、ペールトーンと言われる淡い薄い色調の色がぴったり。シャーベットカラーと言われる薄いきれいなイエローやグリーン、褪せたようなピンクやターコイズブルーなどです。
これまで薄い色を合わせる時は、同系色での組み合わせが主流だったものの、今年は違う色同士での組み合わせも楽しんでみては。ペールイエローのトップスに水色のパンツ、ペールグリーンのトップスにラベンダーのスカートなど、淡いきれいな色同士の組み合わせをベルトでウエストマークして引き締める・・・というコーディネートが人気になりそうです。

ネオンカラーとは、印象的で個性のある蛍光色のこと。最近流行りのスポーツテイストの洋服も多く展開されています。ニットなどのインナーにネオンカラーを取り入れたり、バッグなどの小物で取り入れても、コーディネートのアクセントになります。
また、タイダイと言われる絞り染めの鮮やかな色合いもトレンドカラーのひとつ。ただ、お仕事服としては取り入れづらいので、こちらもアクセントとしてバッグ、チャームなどの小物に取り入れるのが良いでしょう。

色だけでなく、今年らしい素材や柄というものもあります。トレンドのキーとなりそうな素材は、リネン、レース、シフォンです。リネンは、真夏にも羽織りやすいジャケットを中心に、シワになりにくく扱いやすいものが日々の生活には取り入れやすいですよね。レースは、上品で甘くなりすぎないカットワークレースがトレンドです。肩や袖が部分的にレースやシフォンになっているブラウスも、ジャケットのインナーとして取り入れると、今年らしくなります。
今年らしい柄というと、昨年から引き続き人気のチェックは、明るいきれいな色が重なったチェック柄、はっきりとした色が合わさったレトロなストライプ柄、小さめから中くらいの花柄がトレンドです。

いかがでしたでしょうか？リアルなトレンドを把握するには、ショップを巡るのもひとつの方法です。これからのシーズンに打ち出したいアイテムがコーディネートされていたり、ディスプレイされていますので、自分の目でも確かめてみましょう。違うショップなのに、同じ色や同じアイテムを多く見かけたら、それがリアルに流行するものと言えるでしょう。
世相も反映されるのがトレンド。年号が変わる、国際的なイベントがあるなど、新しい時代の節目としてトレンドを見るのも面白いですよ。