今回は編集部独自の目線で取材したコラムです。都内のネイルサロンで働くネイリストさんにお話を伺いました！
パソコンのキーボードで文字を打つ時や、携帯を操作している時に見える自分の爪がキレイだと気分が上がりますよね。マニキュアやジェルネイルは職業柄難しい方もいると思うので、今回は自宅で簡単にできるネイルケアの方法をお伝えします。

はじめまして、ネイリストの今井です。
職業柄ネイルが難しい方や忙しくてネイルサロンに通えない方も、マニキュアやジェルネイルをしなくても、甘皮処理やきちんと保湿をするだけで、手元は十分キレイになるので挑戦してみてください。
甘皮(キューティクル)とは、爪の根元と皮膚の境目にある皮のことを言います。この甘皮の余分な部分を処理(カット)することで、爪の面積が広くなり、指が長く見える効果があります。ご自宅でマニキュアを塗る方も、甘皮処理を行ってから塗ると仕上がりがキレイになり、マニキュアが長持ちしますよ。

爪の甘皮処理をする際、まず甘皮部分をやわらかくします。入浴後は甘皮がやわらかくなっているのでよいタイミングです。もしくは、キューティクルリムーバーを甘皮部分に塗ってなじませ、その塗布した爪先を38℃くらいのお湯を入れたボウルに約5分間つけてやわらかくします(キューティクルリムーバーは各メーカーによって使用手順が異なりますので、確認して使用してください)。
次に、やわらかくなった甘皮をプッシャー(甘皮を浮かせる道具)でプッシュアップ(爪から甘皮を浮かせること)します。水に濡らして滑りをよくしたプッシャーを爪に対して45度の角度に当てて爪の根元に向かって優しくこするように甘皮を押し上げ浮かせます。ふやかしきれていない部分を無理にプッシュアップすると、出血などのトラブルの元になりますので、必ず優しく行いましょう。
上の写真がこのプッシュアップをしているところです。

プッシュアップをすると爪の表面に付着している薄い角質(ルースキューティクル)もとれるので、水でしめらせたガーゼや綿棒などで優しく拭き取ります。次にプッシュアップした甘皮をキューティクルニッパー(不要な甘皮やささくれをカットするネイル専用のハサミ)でカットしていきます。
ここでの注意点は切りすぎないこと。甘皮と皮膚はつながっています、プッシュアップして浮いた甘皮だけをカットしてください。ご自宅での処理の場合、トラブルを防ぐために少し甘皮が残るくらいのイメージでもよいです。
上の写真は甘皮をキューティクルニッパーでカットしているところです。

最後に乾燥を防ぐため、ネイルオイルで保湿をし、甘皮の処理は完了です。キューティクルリムーバー、プッシャー、キューティクルニッパー、ネイルオイルなどはドラッグストアや通販などで購入できます。
甘皮処理はだいたい3週間に１回のペースで行うことをオススメします。ここまでご自宅で、とお話しましたが、手先が器用ではないので不安という方は、もちろんネイルサロンで処理をしてもらうこともできます。
この甘皮処理のみご希望されるお客様もたくさんいらっしゃいますのでお気軽にご利用になってみてください。

お客様からのお悩みでよく耳にするのが、「２枚爪になる」、「爪が割れる(折れる)」です。
どちらも手元美人になるには避けたいことですよね。
まず2枚爪の原因の一つとして乾燥があげられます。ハンドクリームをつける際は手の甲だけでなく、爪周りも意識して塗るようにしてみてください。また、爪専用のネイルオイルをこまめに塗って保湿するのもおすすめです。爪が割れる場合、補修成分配合のネイル美容液などでケアしてください。このネイル美容液はドラッグストアや通販で購入でき、2枚爪や爪の縦スジなどの改善にも効果を期待される製品が多いです。
また、これらの製品やハンドクリームなどは、夜寝る前に塗るのがオススメです。長時間、水に触れないのでしっかり浸透してくれます。

いかがでしたか。マニキュアなどでネイルカラーをするのも手元がキレイになりますが、甘皮処理や乾燥ケアをするだけでも充分美しくなるので試してみてください。
また、村田藍プロが執筆されたコラム、『WeShare Beauty』vol.40「似合う色で指先から美人に」では、それぞれのパーソナルカラーに合うネイルカラーのご紹介をしているのでこちらもチェックしてみてくださいね。