MYPAGEコミュニティ『WeShare Beauty』vol.41

ヘアカラーの基礎知識&オーダーのポイント

インスタグラムのハッシュタグでも「#haircolor」が1925万以上、「#ヘアカラー」は260万以上の投稿があるほど、ヘアカラーは人気のカテゴリー。
今回はサロンや自宅でヘアカラーリングをする際のポイントや疑問についてお伝えします。

今年トレンドのヘアカラーとは?

ここ最近新たなカラーリング剤の開発が進み、グレージュ(グレー+ベージュ)やアッシュ、パープルアッシュやピンクアッシュといった、ややくすんだ寒色系のカラーが人気です。レッドやオレンジといった暖色系のカラーも季節的に注目されています。
これまで色が限られていたグレイカラー(白髪染め)の色展開も充実し、数年前に比べて格段にヘアカラーのバリエーションが充実しています。色々なカラーを選べるようになった反面、自分が試したい色が実際に自分に似合うのか不安な場合もありますよね。
その際にはパーソナルカラーを参考にするのも一つ。パーソナルカラーが分かる美容師や、イメージコンサルタントやカラーリストに相談してみるのもオススメします。

グレイカラー(白髪染め)とは?

主に白髪を染めることを目的としたヘアカラーリングを“白髪染め”もしくは“グレイカラー”と呼びます。
ここ数年の薬剤の進化によって最近では地毛と同程度の明るさはもちろん、きちんと明るさを感じるレベルにまで染め上がるようになりました。白髪を染めるためにブラウンの色素が多く含まれているため、ファッションカラーのような透明感はありませんが、そのぶん褪色(色が抜けていくこと)が緩やかで、色落ちがそれほど気にならないのが特徴です。色味もレッド系やピンク系、マット系やアッシュ系など主要なカラーがほぼ揃っています。
白髪が気になっていなくても、地毛よりもやや明るめ程度のカラーリングをしたい方にもオススメです。

ファッションカラー(おしゃれ染め)とは?

カラーリングで“おしゃれ染め”もしくは“ファッションカラー”という言葉を聞いたことはありませんか?
これらはいわゆる“白髪染め”とは異なり、地毛よりも明るい髪色にカラーチェンジしたい場合に使われます。白髪を染める効果を期待しない分、カラーバリエーションが幅広く、トレンドカラーを楽しみたいときにオススメです。発色が良く透明感のある髪色に染め上げる一方で、褪色しやすいことが特徴です。
一般的に明るい色ほど褪色が早く、3~4週間程度すると染めたての色よりも色が抜けて明るくなることがあります。褪色が気になる場合は、カラーヘア用のシャンプーやトリートメントを使うと良いでしょう。
きちんとドライヤーで髪を乾かすことも大切です。

サロンカラーとホームカラーの違い

自宅で手軽に染められるホームカラーリング剤とサロンでのカラーリングはどのように違うのでしょうか。
その大きな違いは、髪の毛へのダメージにあります。サロンで使われているカラーリング剤には、トリートメント効果がある成分が多く配合されており、サロントリートメントとの併用により髪の毛へのダメージを最小限に抑えながらカラーリングを行うことができますが、ホームカラーリング剤ではそれができません。
そこで、ホームカラーリングのコツとして重要なテクニックが“新しく生えてきた根元部分のみを染める”こと。すでに染めた部分になるべく薬剤が付かないように塗ることが重要です。そしてシャンプー後のトリートメントと毎日の保湿をきちんと行うこと。これだけで随分と髪のコンディションが変わりますよ!

カラーリングをオーダーする際の注意点

イメージしていたカラーと仕上がったカラーが違って困った!ということがないように、サロンでカラーリングをオーダーするときのポイントをお伝えします。

  • ここまでの明るさはNGという明るさレベルを、ヘアカタログや見本の毛束で確認しましょう。
    → 会社でカラーリングの明るさレベルの規定がある場合もありますよね。その際には明るさのレベル数を伝えるか、もしくはヘアカタログや実際に見本の毛束で確認するなど、美容師と事前に確認をしておきましょう。
  • 黒染めや地毛よりも暗く染めた経験がある場合、また縮毛矯正の経験がある場合は伝えておきましょう。→ 地毛よりも暗く染めた部分がある場合、明るくすることが難しい場合があります。また縮毛矯正を行なっている場合は色が入り過ぎてしまうこともあります。特に初めて担当する美容師の場合には、カラーリングやパーマの履歴など簡単でも良いので伝えておくと良いでしょう。

ヘアカラーを楽しむために

おしゃれを楽しむヘアカラーリングですが、出産前後や病中病後、脱毛をしている最中や体調がすぐれない時には、無理せず体調が整うまでカラーリングを控えるのが無難です。
それは薬剤の影響というよりも、薬剤の匂いや頭皮への刺激によるストレス、施術中に長時間同じ姿勢をとることによる疲れなど、身体への負担を考慮してのことです。
また、以前にアレルギー反応があった場合には必ず担当者に伝えておきましょう。薬剤のメーカーが違う場合でも、同成分が含まれていることがあります。途中で違和感があったときも遠慮なく伝えることが大切です。
かぶれが気になる場合には、地肌に付着しない特殊なテクニックや、ヘアマニキュアという選択肢もありますので、ぜひ気軽に担当美容師に相談してみてくださいね!

いかがでしたか。髪がキレイに染まると、おでかけもおしゃれも楽しくなりますよね。
是非、サロンのオーダーポイントを参考にして、ヘアカラーを楽しんでくださいね。

プロフィール

ヘアメイクアップアーティスト・髙木大輔さん

美容師を経験後、ヘアメイクアップアーティストとして(株)資生堂入社。撮影、宣伝広報活動、ファッションショー等のアーティスト活動を経て独立されました。現在は横浜元町のヘア&メイクアップサロン『Atelier Salon DD』でトータルコーディネーションの視点に立ったオリジナルの美容メソッドをもとに、ヘアおよびメイクアップを提供。サロンワークのほかに、日本のみならず上海、香港など海外でのデモンストレーション、美容技術教育、撮影と多岐にわたり活動中です。

  • 髙木大輔さんは、パソナグループのグループ会社『プロフェリエ』に所属するプロの方です。