MYPAGEコミュニティ『WeShare Beauty』vol.39

「HAPPY WOMEN」で学ぼう!

みなさん、こんにちは。今回、編集部がピックアップするのは、女性のエンパワーメント推進及び社会活性化を目的として、すべての女性が豊かな人生を送るために、女性の生き方、働き方を男女ともに考える機会を創出する女性の活躍推進を行うプロジェクト「HAPPY WOMAN」についてです。
国連が制定する3月8日の国際女性デーイベントを中心に、イキイキワクワクを追求する女性のライフデザインをサポートし、SDGs推進を全国で展開しています。
そこで今回は、10月27日(土)に六本木ヒルズハリウッドホールにて開催されるHAPPY WOMAN BUNKASAI 2018共創女性文化祭のセミナー【国際女性塾・明治編】に登壇される、一般社団法人 全日本伝統文化後継者育成支援協会・代表理事の木村麻子さんをお招きして、お話しを伺いました。

HAPPY WOMAN BUNKASAI 2018が掲げていること

HAPPY WOMAN BUNKASAI 2018共創女性文化祭は、2020年東京オリンピックを目前に国際化・情報化が進む今、国際的教養と感覚、美しい国・日本の女性として自国文化の基礎知識・教養を身につけた“次世代の「女性リーダー」の育成” や“女性たちの豊かな感性を活かせる社会づくり”が重要であるという考えのもと行われています。女性が文化的な“豊かさ”を身につけ、様々な分野での活躍推進を後押しし、女性の感性を活かした社会貢献やSDGs推進を目的としています。

木村麻子さんってどんな人?

木村麻子さんは、一般社団法人 全日本伝統文化後継者育成支援協会・代表理事として、「伝統文化」の“価値と豊かさ”を次世代、世界へ伝えることを命題として活動をされています。
具体的には、国際社会で次世代がより活躍するためのヒントとなる、“日本文化の基礎教育”の標準化を目指し、次世代リーダー向け・女性向け・子ども向け・国際的展開を見据えた日本企業や百貨店、国会議員向けなど、短時間で日本文化の本質を学べる独自の文化カリキュラム、メソッドやコンテンツ企画を多方面で展開されています。さらに、47都道府県の”伝統や地域資源の新しい価値”を生み出す、“モノづくり(商品)・コトづくり(場づくり・新コンテンツ)・人づくり(教育・育成)”を中心としたコンサルティング、“ブランディングプロデュース事業”をはじめ、フランス・ドイツ・モナコなど様々な文化交流・国交事業にも携わっています。

資生堂社員向け「日本の美を学ぶ」特別講座を開催

木村さんは“日本文化の基礎教育”の標準化を目指して、講演やワークショップなど様々な層に向けてアプローチを行っています。先日開催された日本発のグローバルビューティーカンパニーとして名高い、資生堂での特別講座へお邪魔させていただきました。
資生堂のブランド戦略チームの方々へ向けた「和の基礎知識」の特別講座は、全4回・約9か月にわたり開催されました。講座では、日本の基本思想からはじまり、日本の伝統美の源泉について、縁起ものの由来をはじめとする日本人の美意識が生んだ色と文様の話をされました。

吉兆文様について

吉兆文様について木村さんより解説していただきました。
「皆さんがよく目にする文様は、着物の柄や扇子などの小物で使われているものが多いと思います。特に着物で使われる文様は、良い前兆やめでたい兆しを表す文様で知られる吉兆文様が多いのです。例えば、「末広(すえひろ)」や「松竹梅文(しょうちくばいもん)」、「鶴文(つるもん)」などがありますが、中でも皆さんがよく目にするのは七宝文様(同じ円の並列のうえに円の並列を四分の一ずつ重ねることで光を表す菱のような形と花びらのようなかたちの組み合わせが見える)だと思います。この文様は、繋ぎ文様と呼ばれ、繁栄、円満、ご縁などの願いが込められた縁起の良い柄です。
七宝とは仏教の言葉で、金、銀、瑠璃(るり)、玻璃(はり)、珊瑚、瑪瑙(めのう)、しゃこ、といった宝物のことを指します。円(縁)がつながり無限に続く美しさがあります。
このように文様には一つ一つに意味が込められています。これら文様の意味を知っていくと、日本の伝統文化がどのようにして進化、発展し現在に至っているか経緯を知るきっかけにもなるのです!」

ワークショップは重陽の節句に合わせた「菊茶会(Tea Party)」

資生堂特別講座の最終日となった8月3日は、日本の五節供のひとつである9月9日の重陽の節供をテーマに、節供を体感するワークショップが開催されました。重陽の節供とは別名菊の節供と呼ばれます。そこで、ワークショップの会場である会議室には、美しい菊の生け花が飾られました。

ワークショップでお茶体験

さらに、江戸千家・十代家元嫡男の川上博之さんによる茶の立て方が披露され、茶事の意味や流れなどをお話しいただきました。お茶に添える和菓子は、和菓子と器のスタイリストとして果物やハーブなどの香りや色、味を生かした新感覚和菓子と、和洋ボーダレスな器も作成される諸星みどりさんによる重陽の節供をテーマにした和菓子と器が用意されました。
木村さんからは七十二候、二十四季節について、日本の五節供、1年に4回ある節分(立春、立夏、立秋、立冬)についての説明もありました。参加された社員のみなさんも実際にお茶をたてて和菓子をいただくというワークショップの体験する時間が設けられました。
参加者へ感想を伺うと、お茶や生け花は敷居が高いものだと思っていたが、こうして触れてみるととても興味深かった、お茶を始めるきっかけになったなど大きな反響がありました。

文化祭のテーマは「明治150年」「日仏友好160年」

「みなさん、こんにちは、木村麻子です。私が参加させていただく2018年の共創女性文化祭は「明治150年」「日仏友好160年」を記念して、伝統や文化から女性のみなさんの学びや出会いの場が提供されます。明治時代に活躍した女性たちや、フランスから学ぶ、女性の生き方を考える「国際女性塾」や、女性ならではの感性・創造力を活かした女性職人、女性クリエイター、女性エンジニア活躍推進を目的とした『サムライウーマンプロジェクト』作品展示&ワークショップ、そしてファッションショーなどの豪華ステージや交流会など多彩なプログラムが用意されています。私は、明治150年特別企画トークセッションで、小笠原流三十一世宗家嫡男 NPO法人小笠原流・小笠原教場理事長 一般社団法人日本文化継承者協会代表理事である小笠原清基さんと一緒にお話しする予定です。私たちのトークセッションの他にも、豪華ゲストが登壇されますので、ぜひチェックしてみてください。」
木村さんの講演テーマは、「2020年のチャンスを掴む 女性のための国際的基礎教養塾(仮)」です。世界の女性閣僚が参加する世界女性サミットにも参加する木村さんが、国際化社会、世界で女性が活躍するためにまずは学ぶべき“5つのこと”を語ります。

いかがでしたか。文化の秋にふさわしいイベントが開催されます。女性の活躍が期待させる昨今、国際的教養と感覚、さらに美しい国日本の女性として正しい自国文化の基礎知識、教養に触れるチャンスです。
今回の記事が、みなさんにとって何かのきっかけになってくれたら嬉しいです。

プロフィール

木村麻子さん

一般社団法人 全日本伝統文化後継者育成支援協会代表理事

「伝統文化」の“価値と豊かさ”を次世代と世界へと伝えることを命題として活動。
国際社会で次世代がもっと活躍するヒントとなる、“日本文化の基礎教育”の標準化を目指し、次世代リーダー・女性向け・子ども向け・国際的展開を見据えた日本企業や百貨店、国会議員向けなど、短時間で日本文化の本質を学べる独自の文化カリキュラム、メソッドやコンテンツ企画を多方面で展開。また、47都道府県の”伝統や地域資源の新しい価値”を生み出す、“モノづくり(商品)・コトづくり(場づくり・新コンテンツ)・人づくり(教育・育成)”を中心としたコンサルティング、“ブランディングプロデュース事業”、フランス・ドイツ・モナコなど様々な文化交流・国交事業にも携わっている。
<受賞歴>
2017年 国際的活動で文化・芸術の振興に貢献したとして「国際文化芸術賞」を受賞
2016年 勲章に並ぶ日本三大賞の一つ、皇室(宮家)から賜る民間最高褒賞「東久邇宮文化褒賞」を受賞、2013年 全国の経営者約1,600名の投票で選ばれる新しい国際ビジネスプラン「ニュービジネスグランプリ」準グランプリを受賞など。