MYPAGEコミュニティ『WeShare Beauty』vol.28

コスメの消費期限とお手入れ

『ていねいにメイクをしているのに仕上がりがくすんで見える』『スキンケアをきちんと行なっているのに肌荒れが治らない』
その原因は、実はコスメのお手入れにあるかも!?不思議とメイクの仕上がりは道具の清潔さと比例するものです。今回はついつい見落としがちなコスメのお手入れについてお伝えします。
ぜひご覧になりながらご自身の道具をチェックしてみてくださいね!

化粧品の消費期限ってどのくらい?

化粧品は一般的には未開封の状態で3年、開封した状態で1年程度が使用期限といわれていますが、最近では防腐剤や殺菌剤不使用の無添加化粧品も増えているため、一律な消費期限はありません。しかし、開封時と違う粘りや乾燥を感じたら使用をすぐにやめ、新しいものに交換しましょう。化粧品の多くは油分を含んでいるため、空気に触れて酸化しやすく分離や変色を起こしやすい特性があります。
特に、口紅やグロスは直接唇に触れて使うため、容器内で知らないうちに雑菌が繁殖したり中身の色が変わったりすることがあります。違和感があれば使用をやめ、新しいものに交換しましょう。

スポンジやパフのお手入れ方法

肌に直接触れるスポンジやパフは、放っておくと雑菌が繁殖しやすい道具のひとつ。
ファンデーションをきれいに仕上げるためには、いつも清潔なスポンジとパフを使うことが大切です。スポンジは2枚用意し、1枚目の片面上半分→下半分→裏返して上半分→下半分をすれば4日使えます。5日目からは替えのスポンジで同様に使えば、常に新しい面を使うことができるのでおすすめです。
汚れたスポンジやパフは中性洗剤でもみ洗いし、しっかりとすすいで完全に乾かしてから使いましょう。面倒な場合は使い捨てのスポンジを使うと良いでしょう。パフも2つ用意して汚れが目立ったら洗い、その間に替えのパフを使うと便利です。

ブラシのお手入れ方法

ブラシやチップは、毎回使い終わった後にティッシュで優しくなでて色汚れを落とします。
ブラシがごわついたり、べとつきが気になったりしたら迷わず水洗いを。
チップはスポンジ同様に洗い、ブラシはコップに水を入れて中性洗剤を少量入れ泡立てたら、ブラシを入れて振り洗いをします。そして筆先を下にしながらよくゆすぎ、タオルやキッチンペーパーで水気をしっかりと拭き取ったら、筆先を整えて乾かします。筆先を上に向けたまま乾かすと筆が広がってしまうので、洗濯用のピンチハンガーにブラシの柄を挟んでぶら下げておくと簡単です。くれぐれも日陰に干すのをお忘れなく。

忘れがちなビューラーのお手入れ

まつげがきれいに上がらない、まつげが少なくなってきた感じがする...そんな時にはぜひビューラーのチェックを。よく見かけるのが、ゴムが劣化して平らになっているケース。ゴムが平らになってしまうとカールがうまくつかないだけでなく、ゴムの繊細で細いまつげにダメージを与えてしまいます。替えゴムがあれば新しいゴムに取り替えましょう。
また金属部分にマスカラの残りがこびりついたまま使っていると、ビューラーで挟むたびにまつげにくっついてしまい、抜け毛や断毛を起こすことも。ビューラーは毎回使った後にティッシュでマスカラ液をきれいに拭き取っておくことが大切です。

割れてしまったアイシャドウはどうする!?

アイシャドウやチークを落としてしまい、割れたり粉々になってしまったりした経験はありませんか?
一度崩れたパウダーはなかなか元通りにはならないもの。そこでおすすめなのが、割れたアイシャドウやチークをピルケースに入れてブラシで使うテクニックです。ピルケースは深さがあるため粉が飛びにくい上、密閉性が高く、容器の縁をすくうようにブラシでとれば程よい量を取ることができます。もしブラシにたっぷりパウダーが付いてしまった場合は、一度ティッシュに落としてから使うと失敗せずにきれいに塗ることができます。折れてしまった口紅も同様にケースに入れてリップブラシを使えば、より繊細に口もとを仕上げることができます。

メイクアイテムを清潔に使うことがきれいの第一歩

いかがでしたか?化粧品は直接肌に触れるものだけに、手に付着した汚れやほこりがメイクアイテムに残ってしまうと思わぬトラブルにつながることもあります。
特にクリーム類でスパチュラが付いている場合は、必ずスパチュラで取るようにし、一度手に取った化粧品は容器に戻さず、容器内のクリームに直接手を入れないように気をつけましょう。
半年~1年使った化粧品は、新しいトレンドや肌状態にあった化粧品に切り替えるチャンス。服と同様に化粧品も衣替えをして、フレッシュな気持ちでメイクを楽しんでくださいね!

プロフィール

ヘアメイクアップアーティスト・髙木大輔さん

美容師を経験後、ヘアメイクアップアーティストとして(株)資生堂入社。撮影、宣伝広報活動、ファッションショー等のアーティスト活動を経て独立されました。現在は横浜元町のヘア&メイクアップサロン『Atelier Salon DD』でトータルコーディネーションの視点に立ったオリジナルの美容メソッドをもとに、ヘアおよびメイクアップを提供。サロンワークのほかに、日本のみならず上海、香港など海外でのデモンストレーション、美容技術教育、撮影と多岐にわたり活動中です。

  • 髙木大輔さんは、パソナグループのグループ会社『プロフェリエ』に所属するプロの方です。