経理のお仕事で働くパソナスタッフにインタビュー!
経理は、企業におけるお金の出入りを管理するお仕事。管理部門の中でも専門性の高い経理部門は、規模を問わず企業にとっては欠かせない存在です。
外資系製薬会社で関連会社の経理を担当しているNさん、精密機器メーカーで経理業務を行っているAさん、大手商社にて経理のお仕事をしているHさん。
今回は、異なる環境で働いている3人のスタッフに、お話を伺いました。

お仕事の現場から1
Nさん
正社員で10年間経理を経験。その後、派遣でさらに経験を積み、昨年から念願の外資系製薬会社の関連企業で経理のお仕事に就いています。
現在のお仕事の流れと、やりがいについて教えてください。
仕訳、経費支払、試算表、月次処理、本国へレポート提出、という流れを米国の会計基準でこなしています。
正社員の時には仕事としてわりきっていた経理業務ですが、最近やっと手ごたえを感じるようになりました。経理業務の流れが身につき、月次決算が理解できるようになって、仕事との向き合い方や成長意欲にも気持ちの変化が出てきました。
モチベーションやスキルアップについて、どのような変化があったのでしょうか?
英文経理を目標にしたことで、知識を得るためのチャンスがあれば積極的に行動するようになりました。短大の夜間課程で英語を学んだり、実践的な経理業務について学べるセミナーに参加したり。経理のお仕事は数字を扱うので、正確性が問われる分、良い意味で刺激的です。それに、今の職場は上司のご指導もあり、環境がとても良いんです。業務のなかで、米国の会計基準と日本の会計基準の違いも理解できますし、わからないことがわかるようになった時の喜びがやりがいに繋がります。地味でもスキルを活かせる経理職で、周りからの信頼に応えられる“プロ”になるためにも、1日を無駄にせずに過ごしたいと思うようになりました。
おすすめの勉強法があれば、教えてください。
とにかく、繰り返しやって覚えることが大切だと思います。また、より実践的な知識を学びたいのであれば、講座やセミナーに通えばより効率的に学ぶことができますよ。
お仕事の現場から2
Aさん
化粧品メーカーで5年間営業事務を経験した後、経理職へキャリアチェンジ。サービス会社、コンピューターメーカーなどでの派遣勤務後、現在は精密機器メーカーの経理として原価計算に携わっています。
お仕事の流れを教えてください。
はじめに設定された原価と、業務の過程で金額の変動がなぜおこったか原因を究明し、最終的な原価を設定するまでの行程を全てエクセルで管理しています。子会社4社の仕訳から、財務諸表作成までの一連の経理業務も1人でこなしてるんですよ。
何故、未経験だった経理の世界に飛び込んだのですか?
経験と資格を身につけたくて…。経理職なら長く続けられるし、とにかく“やりたい気持ち”重視で、税理士事務所の門を叩いたんです。夜は専門の学校に通っていました。
実際に経理として働いてみて、いかがですか?
経理は、まさに体力勝負のお仕事。自分の代わりはいないし、正確さを問われるため緊張・集中の連続ですが、そのぶん締日の達成感は最高です!それに、どの部署とも関わりのある仕事なので、いろいろな人とコミュニケーションがとれて楽しいですよ。
未経験からのチャレンジや、ステップアップの秘訣は何ですか?
まずはやってみて、少しずつでも経理業務に携わっていくことが重要です。未経験からチャレンジするのであれば、少しずつでもその職種に関する勉強をすることですね。スクールや研修に通ってみるというのも効果的ですよ!
お仕事の現場から3
Hさん
農薬メーカーに正社員として勤務した後、現在は大手商社にて派遣で経理の仕事をしているHさん。日商簿記1級をすでに取得しているHさんは、次に税理士資格を取得するため目下勉強中です。
お仕事の流れを教えてください。
大手商社でエアコンなどを扱う産業機械部の経理を担当し、基本的な帳簿の整理、売掛金・買掛金の管理から、決算までを手がけています。
働く前に抱いていたイメージと実際の現場では、何か違いはありましたか?
大手商社での派遣ということもあり、担当業務は一部だけだと思っていたのですが、以前、正社員として経理の仕事をしていたときよりも、今のほうが大変かもしれません。でも、「より仕事を任せていただけている」ということなので、それだけやりがいはありますね。
経理のお仕事に就いた経緯について、教えてください。
もともと私は商業高校で最初に簿記を学んだのですが、パズルを解いていくみたいで勉強が楽しくなっていきました。そのまま経理の専門学校に進学し、簿記1級を取得して、当然のように経理の仕事をするようになっていったんです。
勉強してきたことを、実践で活かせるのが経理職の魅力。ただ数字を出すだけではなく、ある程度数字の意味合いを理解して、「経営者や株主の方にとって、判断基準になる資料を作っているんだ」と意識することを心がけています。
今後の目標は?
必ずしも資格が必要というわけではないのですが、今度は税理士の資格を取得して、経理の仕事をもっと頑張りたいと思っています。いずれは、「企業内税理士になりたい」という夢もあるので、そのための努力は続けていきたいですね。