注目団体インタビュー! SDF様

宇宙と繋がる学生

国際航空宇宙展でご登壇された大貫美鈴様のご紹介をきっかけに、
学生団体 宇宙開発フォーラム実行委員会(SDF)にインタビューさせていただきました。
既に宇宙に向かって動き出している学生が、どのようなきっかけで、学生団体として活動をされているのかお答えいただきました。

SDFとは?  
SPACE Development Forum Executive Committeeの頭文字をとった略称であり、正式名称は宇宙開発フォーラム実行委員会です。

宇宙開発フォーラム実行委員会(SDF)は、年に一度「宇宙開発フォーラム」を開催している学生団体です。宇宙開発フォーラムでは「文理融合」を掲げ、様々な分野を専攻する方々が広い視野から宇宙開発についての議論や交流を行う場を提供しています。
毎週の活動では、宇宙開発フォーラムの運営・コンテンツの作成に向け、各種勉強会や施設見学等のフィールドワークなどを行っています。理系の学生だけでなく、文系も含めた様々なバックグラウンドの学生が集まり議論することで、これからの宇宙開発に新しい道を拓くことを目指している団体です。

今回、パソナ宇宙事業プロジェクトでは、団体代表の学生3名に2つの質問を投げかけました。

総務担当 都築 則彦さん
 (理学部物理学科)

総務担当 内田 実佑さん
 (栄養学科管理栄養士専攻)

渉外担当 篠原 香里さん
 (法学部法律学科)

―― 一見、宇宙とは関連のない学問分野を専攻されている方もいらっしゃいますが、宇宙にご興味を持ったきっかけはなんですか?

都築さん「昔から大きく壮大なものが好きで、そこから宇宙へ興味を持ち始めました。」

内田さん「両親が宇宙開発に携わる仕事に就いていること、また、宇宙食を初めて食べたときに、もっと美味しく食べられる宇宙食を開発してみたいと思ったことがきっかけで、宇宙へ興味を持ち始めました。」

篠原さん「宇宙航空研究開発機構(以下JAXA)の教育プログラム「 1日宇宙記者「はやぶさ2」」に参加し、そこで出会ったJAXA職員の方に感化され興味を持ちました。」

――皆様、様々な入り口から宇宙にたどり着いたのですね。では、就職等を控えられている皆様の今後の展望を教えて下さい。

都築さん「実はまだ定まっておらず、現時点では物理からも宇宙からも離れていますが、大学院に進学してスポーツ社会学を学びたいと考えています。」

内田さん「興味を持ったきっかけであった宇宙食をさらに美味しくしたいという気持ちは変わらず、宇宙食開発に携わりたいです。」

篠原さん「宇宙法や国際政治を学ぶために、海外留学を検討しています。」


――篠原さんは、「宇宙法模擬裁判 日本大会」で総合優勝に輝く実力の持ち主でもいらっしゃいます!
宇宙への熱い想いを持つ学生がいることは、業界にとっても大変心強いことです。今後、宇宙産業を更に成長させていく貴重な存在になることを願っています。ありがとうございました。

国際宇宙法とは

国際宇宙法は、1967年の宇宙条約を基本とし、「宇宙5条約」または「国連宇宙5条約」と呼ばれる下記5つの条約から構成されます。
・1967年「宇宙条約」
  月その他の天体に含む宇宙空間の探査及び利用における国家活動を律する原則に関する条約
・1968年「宇宙救助返還協定」
  宇宙飛行士の救助及び送還並びに宇宙空間に打ち上げられた物体の返還に関する条約
・1972年「宇宙損害責任条約」
  宇宙物体により引き起こされる損害についての国際的責任に関する条約
・1975年「宇宙物体登録条約」
  宇宙空間に打ち上げられた物体の登録に関する条約
・1979年「月協定」
  月その他の天体における国の活動を律する協定

近年の急速な宇宙開発の加速に伴い、法律の整備も急務となっている注目の分野です。

宇宙食のいま

宇宙空間で命をつなぐ食事は、栄養面で宇宙飛行士の健康を維持するだけでなく、精神的なサポートともなります。
近年では、技術向上によって、厳しい基準をクリアした宇宙食メニューが多様化しており、各国で特徴のあるメニューも多く存在します。
米国の宇宙食には、シナモンロール・フレンチトーストなどパン類が幅広く揃えられ、ロシアの宇宙食には、ボルシチなど名物料理のほか、缶詰食品が多いようです。日本の宇宙食は、ご飯類・サバやサンマといった魚類など馴染みのある和食メニュー・羊羹などもあり、その一部は、日本科学未来館やつくば宇宙センター内などで、一般用に購入可能なものもあります。

宇宙食は、味や栄養面での改良だけでなく、今後は宇宙での地産地消といった更なる進化を遂げることが期待されている分野です。

インタビューを終えて

今回は、宇宙を「夢」で終わらせるのではなく、行動を起こすことが大切であると改めて考えさせられるような、学生の皆さんの熱い想いが伝わるインタビューとなりました。
宇宙開発フォーラム実行委員会では、ホームページやfacebook、Twitterを利用し随時イベント情報を更新されています。
今後のご活躍にも目が離せません。

我々パソナ宇宙事業プロジェクトでは、人材業界の強みを活かし、今後も宇宙に関わる人と人を繋げ、機会を多く作ることにより新たな可能性を生み出せるよう取り組んで参ります。

今後のイベント情報

宇宙講座、および今後のイベント開催に関するご意見・ご要望がございましたら、
下記宇宙事業プロジェクトまでご連絡ください。

space@pasona.co.jp

主催

株式会社パソナ 宇宙事業プロジェクト

2015年7月より若手社員を中心に発足。ロケット打ち上げパブリックビューイングやセミナーを開催。
宇宙ビジネスの拡大、および宇宙ビジネスに関わる人材の育成を目指したプロジェクトを推進している。