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業務可視化とは?目的・メリット・進め方・失敗しないためのポイントを解説 

全国23拠点・16,000名超のスタッフ体制  /  500社以上のBPO・業務改善支援実績 

「担当者が休むと業務が止まる」「異動のたびに引き継ぎが大変で消耗する」——こうした課題は、人事・総務・経理などのバックオフィス部門で特に多く聞かれます。その根本には、業務が可視化されていないという問題があります。 

本記事では、業務可視化の基礎知識から具体的な進め方、よくある失敗とその対策まで、実務に役立つ形で解説します。 

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4ステップで進める業務効率化

業務の非効率や属人化に悩む方へ。現状整理から課題特定、優先順位付け、改善策の実行まで、業務効率化を4ステップでわかりやすく解説します。

  • 業務効率化を進める手順
  • STEP1 現状整理
  • STEP2 業務分析と問題把握
  • STEP3 解決難易度の整理
  • STEP4 解決策の検討と実行

どこから着手すべきかが明確になり、無理なく業務改善を進めるヒントが得られます。

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業務可視化とは何か 

業務可視化とは、組織内で行われている業務のプロセス・担当者・所要時間・判断基準・使用ツールなどを整理し、フロー図や業務一覧表などで「誰が見てもわかる状態」にすることです。担当者の頭の中や個人のExcelファイルに埋もれていた手順を、組織の共有資産として扱えるようにします。 

業務可視化によって、現在発生している課題や無駄な業務が明らかになり、的確な改善策を講じることができます。属人化の解消・業務効率化・DX推進・内部統制整備など、複数の経営課題に横断して対応できる取り組みです。 

「業務の見える化」との違い 

「業務の見える化」と混同されることがありますが、両者は異なります。可視化は「現状の業務を一度整理してフロー図や一覧表に落とす」作業を指すのに対し、見える化は「常にリアルタイムで誰もが状況を確認できる仕組みを維持する」継続的な取り組みです。 

実務では、まず可視化で土台を整え、そのうえで見える化の仕組みへ発展させるのが自然な流れです。

項目

業務可視化

業務の見える化

目的

現状把握・課題発見

常時モニタリング・情報共有

手段

フロー図・業務一覧表の作成

ダッシュボード・ツール活用

性質

プロジェクト的な整理作業

継続的な運用の仕組み

実施順

先に行う(土台)

可視化後に発展させる

業務可視化の目的 

業務可視化の目的は、現状の業務プロセスに潜む課題を客観的に把握し、組織全体の改善活動を前に進めることです。企業によって具体的な動機はさまざまですが、主に以下の目的で取り組まれています。 

① 業務の無駄を洗い出し、工数を削減する 

業務内容を網羅的に整理すると、不要な承認フロー・複数部署での重複作業・手動でやっているが自動化できる処理など、「なくても困らない工程」が浮かび上がります。感覚的に「非効率」と感じていた問題を客観的な根拠として示せるため、的を射た改善施策の立案につながります。 

② 業務標準化の土台をつくる 

業務標準化とは「誰が担当しても同じ品質・同じ手順で業務が行える状態をつくること」です。しかし担当者ごとにバラバラな手順が存在する現状では、何を標準化すべきかの判断が困難です。業務可視化によって現状の手順が共通の形で示され、標準化の議論を始める土台が生まれます。 

③ 属人化リスクへの組織的な対応 

特定の担当者しか対応できない「属人化」した業務は、退職・異動・長期休暇のたびに組織に大きなダメージを与えます。業務可視化によって暗黙知を形式知に変換し、手順・判断基準・例外対応を組織の資産として残すことで、「誰でも一定水準で業務が継続できる状態」に近づきます。 

④ 内部統制の整備(IPO・ISO対応) 

上場準備(IPO)を進める企業には、内部統制3点セット(フローチャート・業務記述書・リスクコントロールマトリクス)の整備が必須です。また、ISO認証取得・J-SOX対応においても業務プロセスの文書化が求められます。業務可視化は、コンプライアンス対応の観点からも不可欠な取り組みです。 

業務可視化で得られる5つのメリット 

メリット① ボトルネックの特定と業務効率化 

業務フローを図示することで、どの工程に時間・コストが集中しているかが一目でわかります。「承認フローが多すぎて処理に3日かかっている」「同じデータを複数部署で入力している」といった非効率を特定し、事実に基づいた改善施策を立案できます。 

メリット② 属人化の解消と引き継ぎコスト削減 

手順が文書化・図示されていれば、担当者が変わっても一定の品質で業務を継続できます。引き継ぎ作業が「口頭説明」から「ドキュメント確認」に置き換わり、引き継ぎ期間の大幅な短縮が期待できます。 

メリット③ DX・自動化施策の成功率向上 

RPA導入や業務システム刷新を進める際、「どの工程を・どの順序で自動化するか」の判断根拠として可視化されたフローが不可欠です。プロセスが未整理な状態でツールを導入すると、現場の混乱を招くケースが多くあります。 

メリット④ 業務品質の標準化とミス削減 

担当者ごとにバラバラだった業務手順をフローとして標準化することで、ヒューマンエラーの発生率を低減できます。判断基準や例外処理のルールを組み込むことで、ベテランと新人の品質差も縮小できます。 

メリット⑤ 業務量の適正配分とコスト最適化 

部門・担当者ごとの業務量が数値化されると、過重負荷の部署と余力のある部署が明確になります。人員の再配置・業務の切り出し・アウトソーシング検討の客観的な根拠として活用でき、採用コストをかけずに対応力を高められます。 

業務可視化の進め方(3ステップ) 

業務可視化を成功させるには、正しい順序と適切な粒度で進めることが重要です。最初から完璧を目指すのではなく、段階的に深掘りするアプローチが現実的です。 

STEP 1|業務の洗い出しとヒアリング 

対象部署の業務を日次・週次・月次・年次の時間軸でリストアップします。特定の担当者だけで進めると抜け漏れが生じるため、全担当者へのヒアリングを通じて「マニュアルに書かれていない暗黙知業務」まで網羅することが重要です。「その作業を他の人が代行できるか?」という基準で粒度を確認しながら進めましょう。 

STEP 2|フロー図・業務一覧表の作成 

洗い出した業務を「担当者・工程・判断基準・所要時間・使用ツール」を含む形で図示します。最初から精緻なものを目指す必要はありません。まず全体像が見渡せる状態をつくることを優先し、詳細は後から段階的に追加していく進め方が現実的です。 

STEP 3|課題の優先順位付けと改善計画の策定 

可視化で見えてきた課題を「影響度(時間・コストへの影響)」と「改善の難易度」の2軸で整理し、優先順位をつけます。全課題を同時に解決しようとすると頓挫しやすいため、まず3〜5件に絞って小さな成功体験を積み上げることが、改善文化の醸成につながります。 

活用できるフレームワーク・手法 

業務可視化の手法にはさまざまな種類があります。目的や業務の複雑さに応じて使い分けることが重要で、「関係者全員が理解できる形式」を選ぶことが最優先です。 

フローチャート 

業務の流れを矢印と図形で直感的に表現する手法です。「開始/終了」「処理ボックス」「判断ダイヤモンド」といった記号を使い、誰でも読める形式で業務フローを示します。まず業務を整理したい入門段階に最適で、一般的なツールで手軽に作成できます。 

▲ フローチャートのイメージ例 

スイムレーン図 

部署・担当者ごとにレーン(泳者コース)を設け、誰がどの工程を担当するかを図示する手法です。複数の部署にまたがる業務の責任範囲と引き継ぎポイントを一目で把握できます。バックオフィス業務のように、複数部署が関与する業務フローの整理に特に有効です。 

▲ スイムレーン図のイメージ例 

業務一覧表(業務棚卸し) 

業務名・担当者・頻度・所要時間・属人化リスクを表形式で一覧化する手法です。図を作る前の「業務の棚卸し」として活用されるほか、業務量の定量把握やアウトソーシング範囲の検討時にも役立ちます。まず全体の業務量を数値として把握したい場合に適しています。 

※ 属人化リスクが「高」の業務を優先的に可視化・標準化することが効果的です 

スキルマップ 

担当者ごとの対応可能業務・習熟度を一覧化した表です。「誰でも対応できる業務」と「特定の人にしかできない業務」を可視化することで、属人化リスクの高い業務を特定し、育成計画や引き継ぎ優先順位の決定に活用できます。 

▲スキルマップのイメージ例

どの手法から始めるべきか? 

まず「業務一覧表」で全体の業務量を把握し、次に優先度の高い業務を「フローチャート」や「スイムレーン図」で詳細化するのが最も現実的な進め方です。BPMNは複雑なシステム連携や内部統制対応が目的の場合に適しています。 

現場でよくある失敗パターンと対策 

業務可視化は進め方を誤ると、「多大な労力をかけてフロー図を作っただけ」で終わります。実務現場で繰り返し見られる失敗パターンと対策を整理しました。 

失敗パターン

原因と対策

フロー図が形骸化する

【原因】現場が関与せず、完成後に一方的に共有されるだけ。

【対策】作成プロセスに現場担当者を巻き込み、「自分たちのフロー図」として共同で作成する。

途中でプロジェクトが止まる

【原因】粒度の設定が細かすぎ、担当者の日常業務を圧迫する。

【対策】まず大工程(L2)レベルで全体像を把握し、段階的に詳細化する。「動かすこと」を最優先にする。

可視化後に改善が進まない

【原因】課題の特定で終わり、経営・部門責任者が動かない。

【対策】責任者を最初から巻き込み、可視化の段階で「どの課題に取り組むか」の合意を事前に取っておく。

フローが陳腐化する

【原因】更新ルールと担当者が最初から決まっていない。

【対策】更新タイミング(業務変更時・四半期ごと等)と責任者を最初に明文化し、定期レビューをスケジュールに組み込む。

失敗の共通点:「現場を巻き込まない」「完了を目標にしてしまう」 

業務可視化はゴールではなく改善のスタート地点です。フロー図の完成後に何をするかまで設計してから取り組むことが成功の鍵です。 

活用事例 

事例① 総務部門|属人化解消と引き継ぎ期間の短縮(製造業) 

総務部門の担当者が退職を決め、後任への引き継ぎが急務となったケース。業務棚卸しとヒアリングを経てフロー図を作成したところ、当の担当者自身も把握していなかった月次業務が複数発見されました。可視化後に業務を標準化してBPO委託へ移行し、引き継ぎ完了期間を約3か月から1か月に短縮。 

成果:引き継ぎ期間を約1/3に短縮 / 業務の抜け漏れゼロを実現 

事例② 経理部門|RPA導入前の下地として可視化を実施(IT企業) 

経理業務へのRPA導入を検討していたが、担当者によって処理手順が異なることが判明し、自動化対象の選定が進まなかったケース。先に業務の可視化と標準化を実施して手順を統一し、その後RPA導入を適用した結果、月次締め処理の工数を約40%削減することができました。 

成果:月次締め処理の工数を約40%削減 / 担当者を付加価値業務へシフト 

業務効率化の成功事例インタビュー

BPO導入による業務効率化や品質向上、コスト削減、コア業務集中などの成果を紹介。さまざまな企業の導入事例を一覧で確認できます。

導入事例一覧はこちら

業務効率化の成功事例インタビュー

自社対応が難しいときの選択肢:パソナのBPO活用 

業務可視化を自社だけで完結させることは、思いのほか難しい取り組みです。現場担当者は日常業務で手一杯であり、客観的な視点でプロセスを整理するリソースを捻出できないケースがほとんどです。 

また、「可視化したあとに何を改善するか」「改善後の業務をどう安定稼働させるか」まで一気通貫で対応できる体制を持つ企業は多くありません。 

「まだ業務が可視化できていない」状態からでもご相談可能です。 

業務調査・フロー図作成から始め、課題整理・プロセス設計・委託運用・継続改善まで一貫してサポートします。

サービス詳細はこちら

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パソナBPOが選ばれる理由 

  • 業務調査によるフロー図・業務一覧作成から対応。可視化されていない状態でも相談可能 
  • 専門コンサルタントが第三者の視点で分析し、ブラックボックス化した業務も客観的に整理 
  • 人事・総務・経理・コールセンターなど幅広いバックオフィス業務に対応 
  • BPO開始後もRPA・VBA・マクロを活用した自動化・改善を継続的に並走して支援 
  • 全国23拠点・16,000名超のスタッフ体制で繁閑に合わせた柔軟なリソース調整が可能 

支援実績

全国拠点

専門スタッフ

500社以上

全国23拠点

16,000名以上

まとめ 

業務可視化は、属人化・非効率・リスクを「見えない状態」から「対処できる状態」に変える、すべての改善活動の出発点です。 

  • 業務可視化とは、プロセスを誰が見てもわかる状態にすること。「見える化」はその先の継続的な仕組みづくり 
  • 目的は、無駄の排除・標準化・属人化解消・内部統制整備など多岐にわたる 
  • ボトルネック特定・引き継ぎコスト削減・DX推進・品質標準化・コスト最適化の5つのメリットがある 
  • ヒアリング→フロー作成→課題の優先順位付けの3ステップでスモールスタートが原則 
  • フローチャート・スイムレーン図・業務一覧表・スキルマップなど目的に応じた手法を選ぶ 
  • 「現場を巻き込む」「更新体制を設計する」「完了でなく改善をゴールにする」が失敗しない鍵 
  • 自社での推進が難しい場合は、可視化から運用委託まで支援するBPO活用が有効 

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この記事を書いた人

パソナ 編集部

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