「人に魚を与えれば、一日食べさせることができる。だが魚釣りを教えれば、 一生食べさせることができる」という有名な老子の格言があります。年次を重ねてきて、仕事柄人に何かを伝えることが多くなってきました。私の仕事のスタイルとして、一過性のものではなく、継続して再現性が高くなるように業務を構築して伝達するよう心がけており、この格言に非常に共感しております。魚＝「成果物」のみ入手しても、それを得る「方法・手順」を知らないと再現することは出来ません。仕事もやってあげることは相手のためにならず、相手が出来る様になることが大切だと思い、これをモットーに仕事をしております。

目の前の相談者のために自分の価値観をゼロにし、フラットな状態で相談者の方の想い・悩み向き合えるコンサルタントが理想です。日頃生活していると、自分なりの「モノサシ・価値観」で物事を判断しています。自分に関することはそれでいいのですが、相談者の方に寄り添って悩みを傾聴する段階では、この「自分をリセットする」ことが欠かせないと思っております。傾聴した後は、キャリアコンサルタントとして問いかけやアドバイス・ご提案等を実施し、相談者の方にとって建設的な気付きが生まれ、イキイキとしたキャリアプランを計画・実行できるきっかけとなります。そのようなコンサルタントになることが理想です。

友人から「異業種への転職活動がどうしてもうまくいかない。書類選考で全て落ちてしまう。助けて欲しい。」という相談を受けたことがあります。切羽詰った状態のようで、夜に会ってから自宅で明け方近くまで職務経歴書の修正とアピールの仕方について対策をしました。当時はまだ人材業界経験としては若手の部類でしたが、友人から今までのキャリアを傾聴し、スキルを棚卸しをして、職務経歴書を一緒になってリメイクしました。その後、書類選考をクリアし、持ち前の快活さで面接を突破した友人はサービス業から現在はエンジニアとして活躍しています。この経験から、状況によってはキャリアアドバイスは非常に高い効果を発揮するのだと実感しました。

料理が好きで土日は家族全員分の料理をつくることが多いです。今ある食材と調味料で何ができるかイメージして、イメージ通りの味・食感のものが出来た時は達成感があります。今後は美味しいだけではなく、食材が持つ栄養素も勉強して、健康的な料理も作れるようになりたいと思います。