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メンタルヘルス対策とは?企業が行うべきメリット・具体的な不調者対応まで徹底解説 

メンタルヘルス対策は、単なる福利厚生ではなく、休職・離職による人材損失を防ぎ、生産性を高めるための「リスクマネジメント」です。 

導入のメリット: 生産性向上(プレゼンティーズム解消)や離職防止だけでなく、「企業イメージ向上」による採用力強化にも寄与します 。 

対策の基本: 「3つの予防(未然防止・早期発見・復帰支援)」と「4つのケア」を組み合わせ、組織全体で継続的に取り組むことが重要です 。 

不調者への対応: 小さなサインを早期察知し、産業医や専門家と速やかに連携できる体制を整えておく必要があります 。 

この記事では、メンタルヘルス対策が必要な理由や企業側のメリット、基本となる予防・ケアの考え方、メンタル不調者が出た場合の対応について詳しく解説します。 

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産業心理職の活用ポイント

メンタルヘルス対策や組織課題の解決に向けた産業心理職の役割や活用方法を整理。企業における心理職導入の背景や具体的な支援内容をわかりやすく解説しています。

  • 産業心理職の役割と必要性
  • 産業心理職が求められる理由
  • 組織改善への活用ポイント
  • 料金・導入ポイント

メンタルヘルス対策を強化したい企業様におすすめです。

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メンタルヘルス対策とは 

メンタルヘルス対策とは、労働者の心の健康を保持・増進するために企業が行う取り組みのことです。職場には業務量や人間関係などさまざまなストレス要因がありますが、これらは個人の努力だけで解決できる問題ではありません。メンタル不調を未然に防ぎ、従業員が安心して働ける職場環境を整えるためには、企業として組織的にメンタルヘルス対策を進めていくことが求められます。 

なぜ企業にメンタルヘルス対策が必要なのか 

企業にメンタルヘルス対策が必要とされる背景には、仕事上での強い不安や悩み、ストレスによってメンタル不調を抱える人が増えている現状があります。メンタルヘルス不調は休職や離職につながるため、人材の損失や生産性の低下など、企業経営に直接的な影響を及ぼしかねません。 

2024年度の精神障害に関する労災支給決定件数は1,055件で1,000件を超え、過労死等全体では1,304件で6年連続過去最多を更新しており、企業にとってメンタルヘルス対策は避けて通れない課題となっています。 

参照:令和6年度「過労死等の労災補償状況」を公表します|厚生労働省 

関連記事: 健康経営におけるメンタルヘルス対策とは?企業が取り組むメリットや具体策・成功事例を解説

メンタルヘルス対策を行う企業側のメリット 

メンタルヘルス対策を行うことで、企業は以下のようなメリットを享受できます。 

生産性向上と企業競争力の強化 

心身の不調を抱えた状態で勤務を続ける「プレゼンティーズム」は、仕事の効率や判断力を低下させ、本来の能力を発揮することができなくなります。これを防ぐには、企業がメンタルヘルス対策を行い、従業員が心身ともに健康な状態で働ける環境をつくることが重要です。そうすることで個々の集中力や判断力が維持され、仕事の品質やスピードが高まり、生産性の向上や企業競争力の強化につながります。 

関連記事:プレゼンティーズムを理解し、健康経営に取り組もう!プレゼンティーズムによる損失と原因、解消方法を解説

休職・離職の防止による人材確保と定着率向上 

メンタルヘルス不調は休職や離職の要因になりやすく、従業員が退職すると新たな人材の採用・育成に多くの時間とコストがかかります。この点、メンタルヘルス対策として早期の相談対応や復職支援の体制を整えることで、従業員の継続的な就業を支えるとともに採用・育成コストの抑制にもつなげることができます。 

関連記事:突然辞めたい!退職を防ぐために会社が知っておくべきメンタルヘルスの重要性

ハラスメント防止などのリスクマネジメント 

メンタルヘルス対策は、企業を守るリスクマネジメントの観点からも重要な取り組みです。メンタルヘルスの状態が良好だと、冷静な判断や適切なコミュニケーションが保たれやすくなり、職場におけるハラスメントや事故の予防に寄与します。これにより、労災請求や訴訟などのリスクも低減され、健全かつ安定した企業運営を実現することができます。 

企業イメージ向上と採用力強化 

メンタルヘルス対策に積極的に取り組む企業は、従業員の健康や働きやすさを大切にしているという評価を得やすく、企業イメージの向上につながります。近年は就職先の社風や雰囲気を重視する求職者が増えているため、心身の健康に配慮した職場づくりは企業の魅力を高め、採用活動においても有利に働くことが期待できます。 

メンタルヘルス対策の基本 

企業によるメンタルヘルス対策は、目的や実施主体に応じて取り組むことが求められます。ここでは、基本となる「3つの予防」と「4つのケア」をご紹介します。 

メンタルヘルス対策の3つの予防 

メンタルヘルス対策は、目的によって以下の3つに分類されます。 

一次予防:未然に防止する 

メンタルヘルス不調を未然に防ぐための取り組みです。職場におけるストレス要因の把握や情報提供を行い、従業員が働きやすい環境を整えます。 

【対策例】 

  • ストレスチェックの実施 
  • 職場環境の把握改善 
  • メンタルヘルスに関する教育研修の実施 

関連記事: ストレスチェックで「高ストレス者」が出たら企業は何をすべき?正しい対応フローやリスクを解説

二次予防:早期発見し適切な措置を行う 

メンタルヘルス不調を早期に発見し、重症化を防ぐための取り組みです。従業員の小さな変化を見逃さず、問題が深刻化する前に適切な対応を取ることが求められます。 

【対策例】 

  • 管理職による部下の変化への気づき 
  • 社内外の相談窓口の設置 
  • 産業医や専門家による面談の実施 

三次予防:職場復帰支援等を行う 

メンタルヘルス不調となった従業員の職場復帰を支援し、再発を防止するための取り組みです。無理のない形で職場復帰を進めつつ、復職後も個々の状況に合わせて継続的なサポートを行います。 

【対策例】 

  • 復職面談の実施 
  • 段階的な勤務調整 
  • 復帰後のフォローや面談の実施 

メンタルヘルス対策の4つのケア 

メンタルヘルス対策は、実施する主体によって以下の4つに分類されます。 

セルフケア 

セルフケアは、従業員自身がストレスに気づき、適切に対処する取り組みです。ストレスやメンタルヘルスに関する正しい知識・対処方法への理解を促すために、教育研修や情報提供などの支援が求められます。 

ラインによるケア 

ラインケアは、管理職が中心となって行う取り組みです。管理監督者による職場環境の把握や改善、部下からの相談対応、職場復帰支援などを行い、職場におけるメンタルヘルス不調の予防と早期対応につなげます。 

関連記事:ラインケアとラインケア研修とは?管理職が行う従業員のメンタルヘルスケア対策の重要性

事業場内産業保健スタッフ等によるケア 

産業医や衛生管理者、保健師を中心とした事業場内の産業保健スタッフが、必要に応じて産業心理職などの専門家と連携して行う取り組みです。専門家としての立場から、メンタルヘルス対策の立案や事業場外資源との連携、職場復帰支援などを行います。 

関連記事: 従業員のメンタル不調を防ぐ健康経営の最新施策。保健師による「全従業員健康面談」とは?

事業場外資源によるケア 

EAP(従業員支援プログラム)や医療機関など、外部の専門機関を活用する取り組みです。社外の専門家による情報提供や助言を活用することで、社内では話しにくい悩みも相談しやすくなるメリットがあります。 

関連記事: EAP(従業員支援プログラム)とは?メリットやサービス内容・導入ステップを解説

保健師活用事例集

企業における保健師活用の具体事例を紹介。健康診断対応やメンタルヘルス、健康経営推進の実践ポイントを分かりやすく解説します。

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メンタルヘルス不調の主な原因 

メンタルヘルス不調は、職場環境や人間関係、生活習慣など、さまざまな要因が重なって生じることが多いとされています。 

主な要因としては、次のようなものが挙げられます。 

  • 長時間労働過重労働 
  • ハラスメント 
  • 対面によるコミュニケーション不足 
  • 環境変化への不安 
  •  生活習慣の乱れ 
  • 個々の性格やライフイベント 

これらの要因が単独または複数重なることで、心の健康に支障をきたす可能性があります。企業としては従業員の変化を見逃さず、早期に適切な支援や環境改善につなげることが求められます。 

メンタルヘルス不調者が出た場合の対応 

メンタルヘルス不調が疑われる従業員がいる場合はどうすればよいのか、企業として取るべき主な対応をご紹介します。 

不調のサインの早期察知 

メンタルヘルス不調への対応では、従業員の小さな変化や兆候をいち早く察知することが重要です。次のような変化がみられる場合は早めに声をかけて状況を確認し、時間をとって丁寧に話を聞くことが求められます。 

【主な兆候】 

  • 遅刻や欠勤が増える 
  • 仕事上のミスが増える 
  • 集中力の低下がみられる 
  • 表情が暗く元気がない 
  • 周囲とコミュニケーションを取らない 

産業医・専門家への連携 

従業員のメンタルヘルス不調が疑われる場合は、産業医や専門家と連携して対応を進めていきます。本人の同意を得たうえで産業医による面談を実施し、心身の健康状態や業務への影響を確認しながら今後の対応方針を検討します。 

関連記事:産業医と保健師だけでは限界がある。いま企業が「心理職」を活用すべき理由

休職制度の適切な運用 

メンタルヘルス不調が深刻な場合は休職制度を活用し、十分な療養期間を確保することが重要です。従業員が治療や休養に専念できる環境を整えつつ、休職中も相手の負担にならない範囲で定期的に連絡を取りながら、体調や回復状況を確認していきます。これは従業員の孤立を防ぎ、安心して療養できる環境を維持することにもつながります。 

復職支援と継続フォロー 

従業員が職場へ復帰する際には、業務量や勤務時間の調整、産業医との面談を継続しながら、段階的に職場へ適応できるよう支援することが求められます。復職後も体調や業務状況を確認し、無理のない形で働ける環境を整えましょう。こうした企業によるサポートは円滑な職場復帰を支え、再発防止や安定就労につなげることができます。 

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メンタルヘルス対策を行う際のポイント 

メンタルヘルス対策を進める際は以下のポイントを重視し、組織全体で継続的に取り組むことが求められます。 

関連記事: 社員の欠勤や休職を未然に防ぐメンタルヘルス体制の築き方

方針表明や社内周知で全社的な取り組みにする 

メンタルヘルス対策を行うには全従業員の理解と協力が欠かせません。そのためには、経営トップがメンタルヘルス対策の重要性を明確に示し、企業としての方針を社内に周知することが重要です。トップ自ら積極的に実践する姿勢を示すことで、メンタルヘルスに対する社内の意識が高まり、全社的な取り組みとして定着しやすくなります。 

計画を立てて改善サイクルを回す 

メンタルヘルス対策の効果を高めるには、PDCA(計画→実行→評価→見直し)サイクルを回しながら継続的に改善することが重要です。メンタルヘルス対策を組織としてどう進めていくか、衛生委員会での検討やストレスチェック結果の活用などを通じて、定期的に対策を見直していくことが求められます。 

コミュニケーションを活性化する 

日常的なコミュニケーションの機会を増やすことは、従業員のストレスを軽減させるとともに、メンタルヘルス不調の早期発見にもつながります。特にテレワークによって対面で顔を合わせる機会が減っている場合は、定期的なオンライン面談やチャットツールでの雑談など、意識的にコミュニケーションの場をつくることが有効です。 

まとめ 

メンタルヘルス対策は、健康に働ける職場づくりに欠かせません。企業には予防から復職支援まで、計画的かつ継続的に対策を進めていくことが求められます。 

パソナでは、従業員の健康管理を専門的な知見から支援するサービスをご提供しています。サービスの特徴や専門職の導入事例などに関する資料をご用意していますので、職場のメンタルヘルス対策に取り組む際はぜひご参照ください。 

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