おすすめ特集・コラムマネジメント研修とは?習得すべきスキルや研修選びのポイントを解説
更新日:2025.08.20
- キャリア自律支援
マネジメント研修とは、組織の目標達成に必要なマネジメントスキルを体系的に学ぶための研修です。管理職・リーダー層には、研修を通じてチームビルディングやリーダーシップ、問題解決力などを身につけ、チームや組織の成長を牽引する役割が求められます。研修の導入・運用時には、自社の課題や目的に合ったプログラムを見極め、社員一人ひとりのキャリア形成を継続的に支援することが重要です。
この記事では、マネジメント研修で身につけるべきスキルや効果を高めるポイント、自社に適した研修の選び方について詳しく解説します。
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- 研修メニュー内容と対象
- キャリアデザイン研修
- セルフブランディング研修
- 上司向けキャリア面談力向上研修
- キャリアレクチャー
- 料金一覧
本資料では、大きく4つに分類されるキャリア関連研修のメニューと、各研修の内容についてご紹介します。
マネジメント研修とは何か
マネジメント研修は、チーム運営や部下育成、問題解決などのスキルを体系的に学ぶ研修です。管理職やリーダー層を対象に、組織を目標達成へ導くための実践的なマネジメントスキルの習得を目的としています。
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マネジメント研修と管理職研修の違い
マネジメント研修は、人材や業務を効果的に動かすための実務的なマネジメントスキルを習得します。一方、管理職研修は、「プレーヤー」から「管理職」への意識転換を促し、組織視点での判断力や責任感、法令知識や労務管理などを学ぶことが主な目的です。両者は目的や内容に明確な違いがあります。
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なぜ今、マネジメント研修が注目されているのか
マネジメント研修は、管理職昇格後に生じる心理的ハードルへのサポートや、中間管理職の離職防止に効果的です。責任の増加やモチベーション管理、部下との適切なコミュニケーションなど、管理職が直面する課題に対応できる実践的なスキルを提供します。
若手・中堅層にも必要な巻き込み力
近年は役職に関わらず、目標達成に向けて周囲を動かす「巻き込み力」が重視されています。そのため、若手・中堅層にもリーダーシップやチームビルディングを学ぶ機会として、マネジメント研修の対象が広がっています。
マネジメント研修で身につけるべきスキル
マネジメント研修に参加する管理職・リーダー層には、研修を通じて以下のようなスキルを習得し、日々の業務やチーム運営に活かしていくことが求められます。
コミュニケーションとチームビルディング
マネジメント研修では、メンバーと円滑にコミュニケーションを取るためのスキルを身につけます。特に、相手の話に理解と共感を示し、積極的に耳を傾ける傾聴力(アクティブリスニング)は、部下の本音や課題を把握するために欠かせないスキルの一つです。1on1面談の場面では、傾聴の姿勢を心がけながら相手が話しやすい雰囲気を作り出し、部下の率直な意見を引き出すことが重要です。
また、管理職やリーダーは、部下の能力が最大限に発揮される環境を整える役割を担います。誰もが安心して意見を出し合える心理的安全性を確保するとともに、メンバー同士の連携の質を高めるチームビルディングを強化し、継続的に成果を生み出せるチームをつくることが求められます。
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リーダーシップと部下育成スキル
マネジメント研修では、チームビルディングや合意形成を支える対話型リーダーシップを養います。単なる指示・命令ではなく、メンバー同士の対話を重視したファシリテーション技術を学び、会議やミーティングが円滑に進行するようサポートするのも管理職・リーダー層の重要な役割です。
部下の育成においては、一人ひとりの成長を支える効果的なフィードバック方法を習得し、モチベーション向上や行動改善を促すことが求められます。個々の成長を継続的にサポートすることで、チーム全体のパフォーマンスを底上げし、組織全体の成果へとつなげていくことが重要です。
目標達成と問題解決力
マネジメント研修では、KPI(重要業績評価指標)を活用した目標設定や進捗管理の方法を学びます。組織の現状と目標のギャップを的確に把握し、組織全体を成果志向へと導く力が求められます。
加えて、PDCA(計画・実行・評価・改善)サイクルを効果的に回す方法や、論理的思考に基づく意思決定スキルも習得します。これらのスキルを活用することで、複雑な課題に直面しても冷静に状況を分析し、最適な解決方法を導き出せるようになります。
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マネジメント研修の効果
マネジメント研修の導入によって以下のような効果が期待できます。
組織全体のパフォーマンス向上
マネジメント研修を通じて、管理職はリーダーシップや部下への指導・評価スキルを体系的に習得します。これにより、部下一人ひとりの能力を最大限に引き出す効果的なマネジメントが可能になり、チームの生産性向上や組織全体のパフォーマンスを押し上げる効果が期待できます。
人材定着とエンゲージメント向上
マネジメント研修では、部下一人ひとりと真摯に向き合うための傾聴力や、成長を促進するためのフィードバックスキルを学びます。これらのスキルはキャリア面談や1on1の場面で活かされ、部下の悩みや課題を的確に把握し、解決に向けた支援につなげることができます。個々の状況に応じた丁寧な対応は、部下の自己効力感や成長実感、エンゲージメントを高め、離職リスクの低減や定着率の向上にも寄与します。
組織開発の加速と変化への適応
組織を取り巻く環境が目まぐるしく変化するなか、マネジメント研修は各部署の課題解決を促し、変化に強い柔軟で活力のある組織文化を育みます。さらに、管理職やリーダー層のスキルを底上げすることで、現場主導での改善活動が進み、予測困難な状況でも的確に判断・行動できる体制を整えることが可能になります。
マネジメント研修の成果を高めるポイント
マネジメント研修の設計・運用にあたっては、学んだ知識やスキルを現場で活かせるか、実際の成果につなげられるかという点を重視します。ここでは、研修の効果を最大化するためのポイントをご紹介します。
効果を最大化する設計と運用の工夫
マネジメント研修の効果を高めるには、研修を実施する目的や対象となる社員層、習得すべきスキルを事前に明確化する必要があります。研修を通じて何を学ぶのか、どのように成長していくべきかという点を明らかにし、受講者の職務や課題に即したプログラムを選定します。目的(ゴール)が明確であれば受講者の主体性も高まり、日々の業務に直結する学びとして、より意欲的に研修へ参加できるようになるでしょう。
振り返りとフィードバックによる定着支援
マネジメント研修の効果を持続させるためには、受講後の振り返りやフィードバックが欠かせません。研修内容を自ら振り返って学びを整理するとともに、上司・部下・同僚など周囲からの行動変化の観察やフィードバックを行うことで、実践した成果や改善点を客観的に把握できるようになります。こうした支援を通じて、研修で得た知識やスキルを実務に定着させることが重要です。
自社に合ったマネジメント研修を選ぶには
マネジメント研修を導入する際は、自社の課題や目的に合った研修を選ぶことが大切です。ここでは、自社に適した研修プログラムを見極めるためのポイントをご紹介します。
外部研修と内製研修の使い分け
マネジメント研修には、外部の専門機関から学ぶ「外部研修」と、社内で企画・運用する「内製研修」の2つの選択肢があります。専門的な知識やノウハウを効率よく取り入れたいなら外部研修、コスト面や柔軟性を重視するなら内製研修が適しています。このように両者の特徴を理解し、自社の目的や予算、対象者の状況に合わせて使い分けるのが望ましいでしょう。
パートナー企業の選定基準
外部研修を選ぶ際は、パートナー企業の実績や講師の質、研修内容のカスタマイズ性、価格帯などが選定基準となります。これらの要素を比較検討し、自社のニーズを満たすプログラムを見極めましょう。
また、研修後の効果測定やフォローアップなど、継続的に成果を上げられる体制が整っているかどうかも重視したいポイントです。これらを踏まえたうえで、信頼できるパートナー企業を選定し、中長期的な視点で研修効果の向上を目指すことが重要です。
まとめ
マネジメント研修では、人材や業務を効果的に動かすための実務的なスキルを学び、チームや組織を目標達成へ導く力を養います。企業としては、自社の目的や課題に即した研修プログラムを見極め、実務への定着と成果の創出につなげることが重要です。
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