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​​キャリアプランニングとは?メリットや作成方法を簡単に解説!​ 

​​従業員の価値を最大限に引き出し、企業価値を高める「人的資本経営」を推進する上で、人材育成は必要不可欠です。従業員の成長には、主体的なキャリア開発が重要である一方、企業によるサポートも求められます。​

​​今回は、自律的なキャリア開発に不可欠な「キャリアプランニング」で得られる企業としてのメリットと、企業が従業員のキャリアプランニングを支援する重要性について解説します。​

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  • 人的資本経営(HCM)時代の人材とキャリア
  • パソナのセルフ・キャリアドックの支援サービスと流れ
  • フルカスタマイズの研修事例①~④
  • セルフ・キャリアドック導入成功事例①②

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​​キャリアプランニングの意味と重要性​

​​社会構造や働き方の多様化が進む現代において、従業員一人ひとりが主体的にキャリアを築く「キャリア自律」の重要性が高まっています。まずは、キャリア自律を実現する上で欠かせない、キャリアプランニングの意味と重要性を確認していきましょう。​

​​キャリアプランニングとは​

​​キャリアプランニングとは、自分の理想とするキャリアを描き、その実現に必要な経験やスキルを習得するための具体的な行動計画を立てることです。かつては就職活動中の学生が、将来を考える一環としてキャリアプランニングを実行することが多かったものの、終身雇用制度の変容や、技術革新の加速、働き方の多様化などが進む現代においては、社会人にも必要とされています。​

​​社会の変化に対応していくためには、キャリアプランニングに基づいたリスキリングや学び直しなどの取り組みも重要です。​

​​関連記事:​リスキリングとは?注目が高まっている理由と企業事例を紹介

​​キャリアプランニングとキャリアビジョンとの違い​

​​​​キャリアプランニングと似た言葉に「キャリアビジョン」があります。キャリアビジョンとは、将来の理想の姿のことです。​

​​このキャリアビジョンを実現するために、「いつまでに」「どのようなスキルや経験を身につけるべきか」を逆算して、具体的な行動計画を立てるのがキャリアプランニングです。​

関連記事キャリアビジョンとは何か?キャリアビジョンを描く重要性やメリットを解説

​​キャリアプランニングの重要性​

​​キャリアプランニングは、従業員自身がキャリアを考え、その実現に向けた計画を立てることで成立します。キャリアプランニングによって、進むべき方向や取り組むべきことが明確になれば、モチベーションを維持しながら業務に取り組めるでしょう。また、自らキャリアプランニングを行うことで、能動的に考え、行動する習慣が身につきます。​

​​従業員一人ひとりが自らの意思で考え、行動できるようになれば、指示待ちではなく主体的に動く自律型組織が形成されます。つまり、キャリアプランニングによる個々の従業員の成長は、企業全体の成長につながるのです。​

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​​従業員がキャリアプランニングを実施するメリット​

​​キャリアプランニングは、従業員にとって、以下のような多くの利点をもたらします。​

​​目指すキャリアが明確になる​

​​キャリアプランニングとは、将来の理想の姿を実現するための具体的な行動計画を立てるプロセスです。このプロセスでは、まず自分自身と深く向き合う必要があります。自分の内面を見つめ、希望や適性を考察することで、明確なキャリア目標を設定できるようになります。​

​​具体的な行動計画の策定とモチベーションの維持が実現​​できる​

​​明確なキャリア目標を持つと、それを達成するための具体的な行動計画が立てやすくなります。また、日々の業務が理想のキャリア実現に必要なステップであると認識できるようになると、業務に対する意義を感じ、高いモチベーションを維持して取り組むことができるでしょう。​

​​さらに、目標を設定することで自身の成長を可視化でき、成長の実感がモチベーション​​を​​向上​​させ​​ます。​

​​企業がキャリアプランニングをサポートするメリット​

​​キャリアプランニングは従業員自身が行うものですが、企業がその活動を支援することは、組織にとって多くのメリットをもたらします。​

​​人材育成が促進できる​

​​企業が従業員のキャリアプランニングをサポートすると、従業員は目指すキャリアを明確に把握できます。これにより、個々の希望に合わせた効果的な人材育成計画を策定することが可能になります。また、従業員は自身のキャリア実現に必要な研修や機会を得られるため、学習意欲が高まり、日々の業務にも主体的に取り組むようになるでしょう。​

​​生産性が向上する​

​​キャリアプランニングの支援を通じて、従業員はキャリア実現に必要なスキルを着実に習得できます。企業が研修や経験の機会を提供することで、従業員のモチベーションと能力が向上し、結果として組織全体の生産性向上にもつながります。​

​​人材の定着と組織成長が実現できる​

​​従業員が成長の過程で多様な経験を積み、視野を広げることは、新たなアイデアや革新的なサービスの創出を促し、組織全体の成長を後押しします。さらに、企業が長期にわたりキャリアプランニングをサポートすることで、従業員のエンゲージメントが高まり、会社への貢献意欲も向上するでしょう。​

​​自身のキャリア形成を支援され、スキルを活かせる環境があれば、従業員は離職を考える必要がなくなり、人材の流出防止と定着率向上にも大きく貢献できます。​

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​​従業員のキャリアプラン作成と実行のステップ​

​​実際にどのようにキャリアプランを作成し、実行していくのか、その具体的なステップを説明します。​

​​ステップ1:キャリアの棚卸(たなおろし)​

​​キャリアプランニングの最初のステップは、自身の現在地を把握するための「キャリアの棚卸(たなおろし)」です。従業員自身がこれまでの職務経歴を振り返り、担当した業務内容、役割、業務経験を通して得たスキルや経験、実績などを時系列に沿って整理します。この際、成功体験だけでなく、失敗から得た学びや経験も含めるよう、従業員にアドバイスしましょう。​

​​ステップ2:キャリアプランシートの作成​

​​キャリアの棚卸で得た結果を踏まえ、「キャリアプランシート」を作成します。キャリアプランシートとは、過去・現在・未来を結びつけ、目標達成に必要な計画を明確にするためのワークシートです。従業員は、自身の強みや弱み、興味の方向性などを洗い出し、1年後、5年後、10年後といった将来に実現したいキャリアの姿を具体的に記述します。シートの作成時には、現状と理想のキャリアとのギャップを明確にし、目標達成のために必要となる具体的な行動へ落とし込むように指示します。​

​​ステップ3:キャリアプランの実行と調整​

​​作成したキャリアプランシートに基づき、具体的な行動計画を実行に移します。短期的な目標は計画通りに進めることで達成を期待できますが、中長期的な目標は、より細かな計画と継続的な努力が必要です。そのため、キャリアプランを作成したら終わりではなく、定期的に進捗状況と合わせて見直し、必要に応じて修正することが重要です。上司からのアドバイスも、プランの調整に役立つでしょう。​

​​ステップ4:キャリア面談とプランの改善​

​​キャリアプランニングの作成と実行は、従業員主体で行われますが、そのキャリア形成をサポートするために、人事担当者や上司による定期的なキャリア面談が不可欠です。面談では、計画の進捗状況を確認するとともに、実行結果を評価し、適切なアドバイスを行います。客観的な視点からの意見を取り入れることで、プランの軌道修正を行い、より実現可能性の高いものへと改善することが重要です。​

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一人ひとりのキャリア志向・価値観・課題点に寄り添って行う面談サービスで、従業員の自律的なキャリア構築やライフキャリアをサポートいたします。

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​​従業員のキャリアプランニングサポート時に注意すべきポイント​

​​従業員が効果的なキャリアプランを作成し、実行していくためには、企業側が以下の3つの視点を意識してサポートすることが重要です。​

​​これまでのキャリアや適性に合っているか​

​​キャリアプランを作成する際には、従業員がこれまでに培ってきたスキルや能力を活かせる内容であるか、また、本人の適性に合っているかを確認しましょう。過去の経験と大きくかけ離れたキャリアを目標にした場合、実現の可能性が低くなる恐れがあります。基本的には、これまでのキャリアを土台としたプランを立てることが望ましいものの、従業員本人が大幅なキャリアチェンジを希望する場合は、実現に時間を要することを理解させたうえで、慎重にサポートすることが求められます。​

​​理想のキャリアとずれていないか​

​​サポートするうえで最も重要な点は、従業員の目指すキャリアが、本当に本人が望んでいる理想の姿であるかどうか、ということです。自らの意志に基づいたキャリアであれば、従業員は主体的に必要なスキルや経験を習得しようと努力しますが、そうでない場合、積極的な行動は期待できず、目標達成も困難になるでしょう。したがって、キャリアプラン作成においては、従業員本人の意思を最大限に尊重することが不可欠です。​

​​実現の可能性があるか ​

​​従業員の理想とするキャリアと適性との間に大きなギャップがある場合や、設定された目標があまりにも高すぎる場合は、実現の可能性が低くなります。達成が困難な目標は、従業員のモチベーション低下を招き、キャリア形成を諦めてしまうリスクにもつながります。キャリアプラン作成後には面談などを行い、実現の見込みを慎重に評価し、必要に応じて客観的な視点から具体的なアドバイスを行うようにしましょう。

​​従業員のキャリアプランニングを成功させるためのポイント​

​​従業員のキャリアプランニングを実りあるものにするためには、企業として以下の2つの重要なポイントを押さえる必要があります。​

​​経験値を高める機会の提案​

​​理想のキャリアを実現させるためには、座学だけでは習得できない実践的なスキルや知識が不可欠です。そのため、企業は従業員に対して多様な経験を積む機会を提供することが重要になります。たとえば、さまざまなポジションを経験させる配置転換は、新たな視点や気づきをもたらし、視野を広げられる有効な手段の一つです。ただし、頻繁な異動や、従業員のキャリア目標と大きくかけ離れた部署への配置は、モチベーションを低下させる恐れがあるため、慎重な検討が必要です。​

​​成功体験の蓄積による自己肯定感の向上​

​​成功体験は、従業員のモチベーションを大きく向上させる原動力となります。定期的なキャリアプランニングの振り返りを行い、目標の達成の状況をともに確認することで、従業員はキャリアプランニングの意義を実感しやすくなるでしょう。また、キャリア面談の際には、従業員の成長した点や、具体的な成果を認め、積極的に評価することで、自己肯定感が高まります。自己肯定感の向上は、新たな目標への挑戦意欲を生み出し、さらなる成長を促進できるでしょう。​

関連記事ポジティブフィードバックとは?効果や進め方、活用例を紹介

まとめ

​​キャリアプランニングは、従業員が理想のキャリアを実現するための重要なプロセスです。目標が明確になることで、従業員は主体的に業務に取り組み、成長を加速させます。その成長は企業全体の活力向上につながるものであり、キャリアプランニングへの支援は従業員エンゲージメントを高める重要な施策にもなるでしょう。​

​​従業員のキャリア形成を効果的にサポートするには、専門的な知識やノウハウが欠かせません。パソナの「セルフ・キャリアドックサポートサービス」は、企業内キャリアコンサルタントの育成や、従業員の自律的なキャリア形成を強力に支援します。従業員のキャリアプランニングのサポートを検討する際には、ぜひパソナのサービスをご活用ください。​

パソナのセルフ・キャリアドックサポートサービス ~人的資本経営時代におけるキャリア支援~

各社の課題に沿ってフルカスタマイズで行う研修の具体的な事例や効果、セルフ・キャリアドック導入の成功事例も交えてご紹介します。

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パソナの研修プログラム

本資料では、大きく4つに分類されるキャリア関連研修のメニューと、各研修の内容についてご紹介します。

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