おすすめ特集・コラムサーチ型の人材紹介とは?メリットや登録型との違いを解説
公開日:2025.04.24 更新日:2025.04.24
- 人材紹介(中途採用支援)
ハイクラスやエグゼクティブの採用に強みを持つ「サーチ型人材紹介」。転職市場に出てこない優秀な人材へアプローチできる手法であり、特定のスキルや経験を持つ人材を求める企業に活用されています。
この記事では、サーチ型人材紹介のメリットや進め方、登録型人材紹介との違いについてわかりやすく解説します。
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人材紹介会社の3つのスタイル
人材紹介会社は「サーチ型」と「登録型」、両方のスタイルを取り入れた「ハイブリッド型」に分類されます。それぞれどのような特徴があるのか、まずは人材紹介会社の3つのスタイルについて解説します。
関連記事:人材紹介サービスの紹介手数料の相場は?算出方法や人材紹介会社/エージェントの活用ポイントを紹介
サーチ型人材紹介会社
サーチ型人材紹介会社の特徴は、企業の経営幹部や上級管理職といったエグゼクティブポジションを中心とする人材を扱っていることです。転職を考えている層だけでなく、今すぐの転職を希望していない層も含めて幅広くリサーチし、クライアントの条件に該当する人材を紹介します。人材紹介会社のデータベースやネットワークを駆使して候補者を探し、本人の転職意思にかかわらずアプローチを行うため、ヘッドハンティングやスカウトとも呼ばれています。
登録型人材紹介会社
登録型人材紹介会社は、一般的な人材紹介会社が採用しているスタイルです。事前に転職を希望する求職者が登録を行い、人材紹介会社はデータベース化した登録者の中からクライアントの条件に該当する人材を紹介します。ハイクラスやエグゼクティブが中心となるサーチ型とは異なり、登録型では一般職から中間管理職まで幅広い層をカバーしています。
サーチ型と登録型を兼ねたハイブリッド型人材紹介会社
一部の人材紹介会社では、サーチ型と登録型の両方の紹介スタイルを取り入れ、クライアントからの多様なニーズに応えています。通常の登録データベースからの紹介に加え、必要に応じて登録型では出会えないようなハイクラス人材にアプローチできる体制を整えています。
サーチ型の人材紹介の進め方
サーチ型の人材紹介は以下のような流れで進めていきます。
- 求人依頼と採用要件のヒアリング
- 人材のリサーチ開始
- 候補者へのアプローチ
- 候補者とコンサルタントの面談
- 求人企業との面談
- 条件提示
- 採用決定
ここでは各ステップにおける人材紹介会社の対応をご紹介します。
【1】求人依頼と採用要件のヒアリング
クライアント企業から求人依頼を受けた後、候補者に求めるスキルや経験、ポジションの役割、採用時の条件などを人材紹介会社のコンサルタントがヒアリングし、具体的な人材像を提案します。この結果を受けて人材紹介会社に依頼するかどうかを判断し、依頼する場合は契約を締結して次のステップへ進みます。
【2】人材のリサーチ開始
ヒアリング内容をもとに候補者の条件を設定し、自社のデータベースや業界のネットワークを活用しながら企業の採用要件に合致する人材をリサーチします。転職市場に出ていない潜在層も含めて経験やスキル、専門性、キャリア思考などを多角的に確認し、求人企業に紹介する候補者を絞り込みます。
【3】候補者へのアプローチ
対象となる候補者に対して人材紹介会社のコンサルタントが個別にアプローチします。このアプローチは候補者の転職意思にかかわらず行うため、候補者が転職を考えていないケースも少なくありません。人材紹介会社は転職に消極的な候補者にも求人企業の魅力を丁寧に伝え、採用ポジションへの応募を促します。
【4】候補者とコンサルタントの面談
興味を示した候補者と人材紹介会社のコンサルタントが面談を行います。求人企業やポジションの魅力をあらためて伝えるとともに、候補者のスキルや経験、キャリアの展望などを確認し、求人とのマッチ度を見極めます。面談後はその結果を求人企業に報告し、候補者の適性や人物像を共有します。
【5】求人企業との面談
コンサルタントとの面談を経て、求人企業と候補者とのカジュアル面談が設定されます。リラックスした雰囲気のなかで、お互いに質問し合いながら相互理解を深める場となります。今すぐの転職を考えていない潜在層へのアプローチなど、十分な対話が必要と判断した場合には複数回の面談を行うこともあります。
【6】条件提示
面談を通じて双方の希望が合致した場合は、入社時の条件を提示して正式なオファーを行います。人材紹介会社が間に入って条件面の調整やすり合わせを行い、入社の意思を確認していきます。候補者が採用条件に承諾する場合は採用手続きへと進みます。
【7】採用決定
条件面で双方の合意が得られたら採用決定となります。内定後も人材紹介会社が引き続きフォローに入り、円滑に入社できるよう必要書類の案内や各種手続き、入社日の調整などを丁寧にサポートします。
サーチ型人材紹介を活用するメリット
企業がサーチ型人材紹介を活用するメリットとして以下の点が挙げられます。
潜在層にもアプローチができる
サーチ型人材紹介のメリットは、現在進行形で転職活動を行っていない潜在層にもアプローチできることです。豊富な人材データベースから「今は転職を考えていないが条件に合う企業があれば転職も視野に入れる」層をリサーチするため、自社の希望に合ったハイクラス人材を紹介してもらえる可能性が高まります。この点、登録型の場合は人材紹介会社に登録している人材に限られ、自社が探している人材とマッチしない可能性があります。
非公開で採用活動を進められる
サーチ型人材紹介では、企業の求人情報が一般に公開されることはありません。新規事業の立ち上げや組織再編に関わるポジションを探している場合など、採用活動を社内外に知られたくないケースでも非公開のまま進めることができます。これにより競合他社に求人情報や採用活動が漏れる心配がなくなるほか、社内においても秘匿性が守られ、動揺や混乱を防ぐことができます。
高い能力を持つ人材を獲得できる可能性がある
サーチ型人材紹介では、企業の求める条件に合った人材をリストアップし、候補者に対して個別にアプローチを行います。これにより、同業種での実績や経験、専門的なスキルを持つ人材と出会える可能性が高く、入社後すぐに活躍できる即戦力人材を確保できます。候補者側が転職を希望していない場合も、人材紹介会社が企業の魅力や将来性を積極的に伝えることで、優秀な人材の獲得につながるケースも少なくありません。
採用後のミスマッチが起こりにくい
サーチ型人材紹介では、まず人材紹介会社のコンサルタントが候補者と面談を行い、これまでの経験やスキル、キャリア志向などを確認します。そのうえで、クライアント企業が求める人物像と合っているかどうかを見極め、マッチする場合に企業との面談を進めていきます。十分な対話を経た後にそれぞれの意向を確認するため、採用後のミスマッチが起こりにくく、長期的な定着につながるメリットがあります。
関連記事:「ミスマッチ」の意味とは?企業がとるべき対策を解説
サーチ型人材紹介が適しているケース
サーチ型人材紹介は、一般的な登録型では出会いにくい優秀な人材の確保に効果的です。
ここではサーチ型人材紹介が適している2つのケースをご紹介します。
ハイクラス層やエグゼクティブを採用したい場合
サーチ型人材紹介は、一般的な採用活動では確保しづらいハイクラスやエグゼクティブの採用に適しています。もともと転職市場での絶対数が少なく、通常の募集や登録型ではなかなか出会うことができません。この点、サーチ型人材紹介の対象は経営幹部や上級管理職が多くを占めるため、企業の具体的なニーズに合わせて豊富な経験や実績を持つハイクラス人材・エグゼクティブ人材を探し出すことができます。
採用難度の高い専門職を獲得したい場合
専門性の高い職種や優秀な技術者など、採用難度の高いポジションの採用に適しているのがサーチ型人材紹介の特徴です。人材紹介会社が持つ独自のデータベースや広範なネットワークを活用し、現在は転職を考えていない潜在的な候補者にも積極的にアプローチすることで、通常の募集や登録型では出会えないようなプロフェッショナル人材を発掘できます。
まとめ
サーチ型の人材紹介会社では、今すぐの転職を検討していない潜在層にもアプローチし、同業種での実績や経験、専門的なスキルを持つ優秀な人材を紹介しています。通常の募集や登録型では出会えないハイクラス人材・専門職の採用は、サーチ型の人材紹介会社を利用することをおすすめします。
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