おすすめ特集・コラム人事アウトソーシングとは?メリット・デメリット、委託できる業務と費用相場をわかりやすく解説

更新日:2026.01.29
- BPO・アウトソーシング
人事アウトソーシングとは、企業が担う人事・労務業務の一部を外部企業に委託することを指します。専門知識やノウハウを持つプロに任せることで、自社の人事担当者は採用戦略や人材育成などのコア業務に注力でき、法改正への迅速な対応や業務品質の向上にもつながります。一方で、社内にノウハウが蓄積されにくい点や、情報管理・コミュニケーションコストの課題も生じる可能性があります。導入時には費用面だけでなく、自社の課題やニーズに適したサービスを見極めることが重要です。
この記事では、人事アウトソーシングのメリット・デメリットをはじめ、委託できる業務内容や費用相場、導入時の注意点についてわかりやすく解説します。
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人事アウトソーシングとは?
人事アウトソーシングとは、給与計算や勤怠管理などの人事・労務業務の一部を外部の専門企業に委託することを指します。定型的で負荷の大きいノンコア業務を外部に任せることで、本来注力すべきコア業務に集中できる環境を整えられます。
アウトソーシングの一種である「BPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)」は、単なる作業代行にとどまらず、業務プロセス全体を外部に委託できるサービスです。業務設計から運用までを包括的に任せることで、業務運営の効率化や最適化を実現します。
関連記事:BPOとは?アウトソーシングとの違いやメリット・デメリット、会社選びのポイントを簡単に解説
人事アウトソーシングが求められる理由
人事アウトソーシングが求められる背景には、企業の人事・労務業務を取り巻く下記のような課題があります。
- 業務内容が多岐にわたり、属人化・煩雑化しやすい
- 法改正が頻繁に発生し、迅速かつ正確な対応が求められる
- 労働人口の減少により、必要なスキルを持つ人材や十分な人員が確保しにくい
- 働き方改革による労働時間制限の強化で、業務量に対して人手が不足しやすい
こうした課題を解消し、人事部門の負担軽減と業務の安定運営を両立する手段として、人事アウトソーシングの活用が注目されています。
関連記事:人事業務の負担を減らすための効率化とは?まず初めに取り組むべき業務の細分化
アウトソーシングを活用する5つのメリット
人事アウトソーシングを活用することで、企業はさまざまなメリットを得られます。主な5つのメリットを順にみていきましょう。
コア業務への注力
限られた人員のなかで、人事担当者は給与計算や勤怠管理などの定型的なルーティン業務に多くの時間を費やしがちです。こうしたノンコア業務をアウトソーシングすることで、人事担当者が本来注力すべき「戦略人事」「人材育成」「組織開発」などのコア業務にリソースを集中できます。
関連記事:コア業務・ノンコア業務の違いと仕分け方|具体例でわかる業務効率化のポイント
法改正への正確・迅速な対応
人事・労務分野では、労働時間、賃金、社会保険、税制などに関する法改正が頻繁に生じます。こうした変更に常に対応し続けるのは容易ではありません。専門知識を持つアウトソーシング企業に委託すれば、最新の法令に基づく適切な処理が可能となり、コンプライアンスリスクを低減できます。
属人化の解消と業務品質の向上
給与計算や勤怠管理などの業務は属人化しやすく、担当者の退職や異動によってノウハウが失われるリスクがあります。アウトソーシングによって業務プロセスを標準化することで、担当者の変更があっても一定の品質で業務を遂行でき、ヒューマンエラーの防止や業務の安定化につながります。
人件費・運用コストの削減
必要な業務だけを外部に委託できるため、正社員を新たに雇用する場合に比べて人件費を抑えられるケースが多く見られます。さらに、外部のシステムや業務プロセスを活用することで、二重作業の削減や工数削減が可能になり、より効率的な運用が実現します。
人手不足の解消
少子高齢化による労働人口の減少で、人事・労務の専門知識を持つ人材を確保するのは年々難しくなっています。アウトソーシングを活用すれば、必要なスキルを持つ人材を外部リソースとして確保でき、限られた社内人員でも安定した業務体制を維持できます。
アウトソーシングを活用する3つのデメリット
アウトソーシングには多くのメリットがある一方で、運用方法を誤ると想定外のリスクを招くおそれもあります。導入前にデメリットを正しく理解し、対策を講じておくことが大切です。
自社内にノウハウが蓄積されにくい
アウトソーシングを導入すると、人事・労務部門の実務を社内で経験する機会が減り、ノウハウが蓄積されにくくなります。将来的に業務を再び内製化する場合、業務フローの再構築や人材育成に多くの時間と工数がかかる可能性があります。こうしたリスクを防ぐには、業務内容や運用ルールを共有できる体制を整え、社内でも業務の全体像を把握しておくことが重要です。
情報漏えいなどのセキュリティリスク
人事・労務業務では、従業員の個人情報や給与データといった機密情報を扱うため、委託先のセキュリティ対策が不十分だと情報漏えいや不正利用のリスクが高まります。委託先を選定する際は、セキュリティ基準や情報管理体制を厳格に確認し、信頼できる事業者を選ぶことが重要です。
コミュニケーションの手間が発生
アウトソーシングでは、業務内容の確認や調整などで外部企業とのやりとりが発生します。連携に時間がかかると、情報共有の抜けや認識のずれからミスが生じることもあります。そのため、双方でスムーズに連携できる体制を構築し、急なルール変更やトラブル時の対応フローも事前に整理しておくことが大切です。
人事でアウトソーシングできる業務
アウトソーシングでは、「どの業務をどこまで任せられるのか」を明確にすることが重要です。ここでは、人事・労務部門で委託できる主な業務内容を具体的に紹介します。
給与計算に関する業務
給与計算は定型的でありながら、正確性が求められる業務です。毎月の処理に加え、賞与計算や年末調整など繁忙期に負荷が集中する業務もアウトソーシングに適しています。
主な対象業務
- 月次給与計算・賞与計算
- 年末調整
- 住民税の更新・控除処理
これらの業務は法令や税制への理解が欠かせません。給与計算に特化したアウトソーシング企業に委託することで、正確性と業務効率の両立が可能になります。
労務手続き・勤怠管理に関する業務
労務手続きや勤怠管理は法改正の影響を受けやすく、実務には専門的な知識が求められます。アウトソーシングを活用することで、担当者の負担を軽減しながら安定した運用が可能です。
主な対象業務
- 勤怠情報の集計・管理
- 入退社・異動の各種手続き
- 社会保険・雇用保険に関する届出
人材の採用・育成に関する業務
採用や研修に関わる事務作業は、明確なフローがあり外部に委託しやすい領域です。業務をアウトソーシングすることで、担当者は人材戦略や育成方針の検討といったコア業務に集中できます。
主な対象業務
- 応募者への対応(面接案内や日程調整など)
- 面接準備・応募書類の管理
- 研修の会場手配・受講管理
関連記事:RPOとは?採用代行のメリットやサービス内容、導入すべき企業の特徴をわかりやすくご紹介
人事アウトソーシングの費用相場
人事アウトソーシングの費用相場は、委託する業務内容や範囲によって大きく異なります。一般的には一律の料金基準はなく、料金体系は主に「月額制」と「業務単位制(件数単価制)」の2つの方式に分けられます。
月額制は、委託する人事・労務業務の工数や対応時間に応じて毎月定額を支払う形式です。一方、業務単位制は給与計算や年末調整など、対応件数や処理回数に応じて課金される仕組みです。
まとめて人事関連業務全体を委託するケースもあれば、給与計算や勤怠管理といった特定業務のみを依頼するケースもあり、その内容によって費用感は大きく変動します。
サービスを選定する際は、金額面だけで判断するのではなく、対応可能な業務範囲、サポートの手厚さ、法改正への対応力なども含めて総合的に比較することが重要です。まずは見積りを取り、自社の課題や運用体制に合ったサービスかどうかを見極めることが求められます。
人事アウトソーシング導入時の注意点
人事アウトソーシングは、導入時の設計や委託先の選定を誤ると、期待した成果を得られない場合があります。ここでは、導入前に確認しておきたいポイントを解説します。
委託範囲と役割分担を明確にする
委託する業務範囲が曖昧なままだと、委託先との間で認識のずれが生じ、追加コストやトラブルにつながる可能性があります。事前に「どこまでを委託するか」「自社内で対応する業務は何か」を整理し、業務フロー・担当窓口・連絡方法などを明確に共有しておきましょう。
委託先のセキュリティ体制を確認する
機密情報を扱う人事アウトソーシングでは、委託先の情報管理体制を厳重に確認することが不可欠です。PマークやISMS(情報セキュリティマネジメントシステム)といった第三者認証は判断材料の一つですが、データの管理方法、アクセス権限、事故発生時の対応フローまで含めて確認し、信頼性・安全性の両面から評価することが重要です。
必要なサービスと費用のバランスを見極める
委託できる業務の範囲や料金体系はサービスごとに異なります。範囲を広げすぎるとコストの肥大化を招くため、まずは自社の課題を整理し、外部委託すべき業務を取捨選択することが大切です。本当に必要な部分に絞ってアウトソーシングを活用すれば、無駄なコストを抑えながら費用対効果の高い運用が実現できます。
まとめ
人事アウトソーシングは、業務量が多く属人化しやすい人事・労務業務を効率化し、安定した運用を実現したい企業に適したサービスです。導入時には「自社で対応する業務」と「外部に委託する業務」を明確に区分し、認識のずれや情報共有の漏れを防ぐ体制を整えておくことが重要です。適切に人事アウトソーシングを活用することで、人事部門の生産性向上と業務品質の安定化を同時に実現できます。
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