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キャリアチェンジとは?ミドルシニアが成功するためのポイントを紹介

現代は労働市場の流動化が進んでおり、ミドルシニア世代にとって「キャリアチェンジ」は重要なテーマとなっています。

キャリアチェンジとは、これまでの職種や業種からまったく異なる分野へ転職することです。これまでの経験を新しい領域に活かしつつ、多くのことを学びながらキャリアパスを新しいステージに進めることができます。

この記事ではキャリアチェンジの意味やミドルシニアがキャリアチェンジに成功するポイント、企業がミドルシニアのキャリアチェンジを支援するための施策を紹介します。

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従業員の主体的なキャリア開発へ セルフ・キャリアドックの実践

従来の会社主導のキャリア開発とは対照的に、従業員が主体的にキャリア開発を実践し、会社はあくまで支援する役割であることが特徴のセルフ・キャリアドック。近年注目されており、多くの企業で実践されるようになりました。一方で導入には課題を抱えることも。

  • 社内での意識醸成
  • キャリアコンサルタントの確保
  • キャリアコンサルタントのスキル不足
  • 社内の人材だけで相談を受けることによる視点の偏り

このような課題をクリアしていくことで、対話による組織開発の推進力につなげます。セルフ・キャリアドック導入のご参考にしてください。

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キャリアチェンジとは?

「キャリアチェンジ」とは、一般にこれまでの業界や職種とは異なる仕事につくことを指します。例えば、ハウスメーカーの営業からIT企業のエンジニアへ転職するようなケースは、典型的なキャリアチェンジです。

キャリアチェンジと似たワードに「キャリアアップ」があります。キャリアアップは、同じ組織内での昇進・昇格や、これまで経験してきた業種や職種への転職で、さらによいポジションや待遇を得ることを指します。

キャリアをチェンジ(乗り変える)することと、キャリアをアップ(上げる)する違いだと理解するとわかりやすいでしょう。

キャリア形成に関するミドルシニアの現状

2022年時点の総務省の調査によると、労働力人口の約42%を45~65歳未満のミドルシニア世代が占めています。企業にとって社員の高齢化は、全体的な活力の低下や社員の健康リスク増大などの懸念材料でもあります。

また、現在の企業は以前よりもミドルシニアが力を発揮しにくい環境に変化しています。デジタル化により過去のスキルが陳腐化するスピードが速く、社歴が長いからといってパフォーマンスが高いとは必ずしもいえない環境になっているからです。

年功序列型人事の企業も減少しつつあり、在籍年数に応じて昇進や昇給することは難しくなっています。同じ仕事内容なら10年勤めても同じ給与といったケースも増えてきました。

そのため、ミドルシニアのキャリア志向にも変化が起き、現在は40~50代の転職者が増加傾向にあります。一方、転職市場では不況期に採用を控えたため管理職層が不足している企業や人手不足のため年齢不問で採用する企業などの求人が増加しています。

総務省の調査では、45~54歳の転職者数は2012年が40万人、2022年には54万人と10年で35%も増加しています。今やミドルシニアの転職やキャリアチェンジは、珍しいことではなくなっているといえるでしょう。

参考資料:総務省:労働力調査

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キャリアチェンジのメリット

キャリアチェンジは、これまでとまったく違う仕事に挑戦するため不安視されがちですが、以下のメリットがあります。

希望する業界で働ける

若い頃から憧れていた仕事や自分が本当に興味を持っている業界や仕事にチャレンジできる点がキャリアチェンジの一番のメリットでしょう。それ自体がキャリアの成功ともいえるので、仕事のモチベーションも高くなるはずです。また、今後成長していく業界にキャリアチェンジすると、多くのチャンスに巡り合える可能性が高くなります。

スキルアップのチャンスとなる

未経験の仕事につくと新たなスキルを身につけることができます。業務を通じてさまざまな学びがあり、職種によっては新しい資格を取得する機会も出てくるでしょう。新しい環境では、学ぼうとする意欲やスキルアップへの意欲が高まるので知識を吸収するスピードも速くなります。

キャリアチェンジのデメリット

キャリアチェンジにはデメリットもあります。

収入が下がるリスク

キャリアチェンジとは、未経験もしくは未経験に近い職種につくことであり、いわばポテンシャル採用と同じです。そのため、採用時点で過去の実績があまり考慮されず収入が一時的に下がるリスクがあります。

特にミドルシニアは前職の年収が高い水準になっていることが多く、年収が下がるケースが少なくありません。キャリアチェンジを考えるときは、どの程度の収入減であれば許容できるのか事前に考えておく必要があるでしょう。

異なる環境に慣れるのに時間がかかる

ミドルシニアは、即戦力を期待されることがほとんどで社会人として積み重ねてきた能力があることが前提となります。しかし、どんなにキャリアを積んだ人でも、新しい職場の業務フローを覚えるまでに時間がかかります。未経験の職種ならなおさらでしょう。

人間関係もゼロから構築する必要があり、新しい組織に慣れて力を発揮できるまでには一定の時間を要します。この点が周囲になかなか理解されず、本人に相応の努力が求められることはデメリットといえます。

ミドルシニアがキャリアチェンジを成功させるためのポイント

ミドルシニアがキャリアチェンジを成功させるポイントは以下のとおりです。

キャリアチェンジする理由の明確化

まず、職種や業界を変えたい理由、キャリアチェンジをして何を目指したいかを明確にします。キャリアチェンジする理由が不明確だと、転職後も同じような悩みを抱えてしまう可能性があるからです。ビジョンを明確化すれば、今自分が取り組むべきことも見えてきます。そのうえで目標達成までのロードマップを作成しましょう。

経験やスキルの整理

過去の経験やスキルを整理します。自分の強みと弱み、興味が持てる仕事内容や働き方を把握して新しいキャリアの方向性を検討しましょう。現在の市場のトレンドと人材の需要を知り、自分のスキルがどのように評価されるかを考えることが重要です。アピールポイントをつかむことで自分を評価する企業を探しやすくなりますし、職務経歴書の作成にもいかすことができます。

業界や職種の研究

希望する業界や職種についてリサーチして理解を深めます。ネット情報だけでキャリアチェンジを決めると、仕事を始めてからギャップを感じる可能性があります。実際にその仕事についている人の意見を聞くことが重要です。

同じ業界でも企業によって職場環境や仕事のスタイルが違うことは珍しくないので、できるだけ多くの人からヒアリングして、現実的なイメージを持っておくとよいでしょう。

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企業によるミドルシニアのキャリアチェンジを支援するための施策

企業がミドルシニアのキャリアチェンジを支援するための施策を紹介します。

キャリアカウンセリング

キャリアカウンセリングを実施して、個人のキャリア形成を会社が支援します。具体的にはキャリアカウンセラーと面談しながら、自分が取り組みたいことを考えてもらい、現状と目標までのギャップを理解して行動につなげてもらいます。

相談をするなかで、転職や起業などの選択肢も当然出てくるので、社外のキャリアカウンセラーを登用したほうが社員も本音を話しやすくなります。

キャリアデザイン研修

研修でキャリアデザインを見直す機会を設けます。参加者同士が話し合う場を設けることが特に有益です。共通の目的を持った人と話すと新しい発見があるので、キャリアの選択肢が広がり、ミドルシニアが目指すべきキャリアの目標を設定しやすくなるでしょう。

キャリアチェンジは簡単に決められることではないので、定期的に研修を実施して支援していきましょう。

副業や兼業の解禁

会社に長年勤務していると業務に対するモチベーションが低下しがちです。副業や兼業を解禁すれば、新しい環境で新規スタートする経験をするため、気持ちがリフレッシュされモチベーションの向上が期待できます。

また、他の業界や企業で働くと、現在の業界では平凡とも思われるスキルが高く評価されることがあります。自分では気づかなかった得意領域やアピールポイントになるスキルを発見できることも多く、キャリアチェンジのきっかけになるでしょう。

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まとめ

近年、ミドルシニアのキャリアチェンジが増えています。転職市場でもキャリア採用だけでなく未経験のミドルシニアを歓迎する求人が増えており、昔とは違ってミドルシニアの転職の在り方は多様化してきたといえるでしょう。

キャリアチェンジとは新たな可能性を見出す機会やスキルや経験を別のフィールドで活かす機会です。ミドルシニアにとっては、単なる転職ではなく自己実現をかなえる機会やライフプランを再構築する機会にもなりうるでしょう。

とはいえ、ミドルシニアにとって大きなチャレンジなので、企業側も十分なサポートを提供する必要があります。動機の明確化から始まり、市場ニーズの理解と自分のアピールポイントの把握、必要に応じて新たなスキルや資格、知識を習得する必要性に気づいてもらうことが成功につながります。

パソナでは「セーフプレースメント・トータルサービス」など、ミドルシニアのキャリアチェンジを支援するプログラムを提供しています。

ミドルシニアのキャリアチェンジをサポートし、新しいキャリアを探求する支援について多くの実績がありますので、是非お気軽にご相談ください。

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