おすすめ特集・コラム【2025年10月版】業界別・職種別の求人倍率を解説

更新日:2025.12.04
- 人材紹介(中途採用支援)
株式会社パソナが運営するハイクラス採用支援・全国地方採用支援に強みを持つ人材紹介サービスにて、業種別・職種別の求人倍率を算出し、”パソナ転職市場レポート”を発表します。このデータは、最新の業種毎・職種毎の転職市場における需給トレンドを表すものです。
今回2025年10月版の情報をまとめており、全体データだけではなく、”11業界・9エリア“のデータを一括ダウンロード出来る資料もご用意しています。
業界別・エリア別で転職市場の動向を探る【転職市場レポート】
業界によって有効求人倍率や採用難易度は異なります。採用活動が激化している昨今、採用募集を開始される際には、業界内の動向も参考にしていただくことをお勧めします。
- 転職市場動向(全体)
- 市場全体/有効求人倍率・倍率
- 職種別・業界別の求人動向
- 業界毎×職種別の平均年齢・平均年収
- 全国・地方エリアの動向
パソナよりお届けする最新情報をぜひお役立てください。
2025年10月版 転職市場の概要
全体求人倍率:1.91/全Q比-0.21/昨年対比-0.06
ハイキャリア求人倍率:2.56/全Q比-0.25/昨年対比-0.12
2025年10月時点の転職市場は、採用過熱期(2023〜2024年)からの明確な調整局面へと移行しています。求人倍率は全体・ハイキャリアともに前四半期比で低下したものの、前年比ではほぼ横ばいで推移しており、売り手市場は依然として強い状況にあります。
(1)全体:1.91倍(前Q比 -0.21/前年同月比 -0.06)
2025年10月版の全体求人倍率では、1.91倍と依然高いものの、前四半期から「-0.21p」と大きく低下しました。2024年は採用が活発化し、多くの企業が人材獲得強化に動かれた時期でしたが、その反動が2025年は落ち着きつつあります。特に景況感の不透明さ(円安長期化、世界的な金利高止まり、企業の投資判断の慎重化など)が複合的に作用し、採用意欲が「加熱状態から適正化」へと移行しているでしょう。
(2)ハイキャリア:2.56倍(前Q比 -0.25/前年同月比 -0.12)
ハイキャリア領域は2.56倍と依然高い需要を示しますが、減少幅は全体よりも大きい傾向です。“攻めの専門人材”の採用投資が2023〜2024年に大きく伸びたことで、企業側で採用要件を見直す動きが出ている。
背景としては次の要素が大きいです。
- 企業の投資判断の慎重化
- 採用要件の厳格化(より即戦力性を重視)
- 採用→育成・定着へのシフト(社内人材の再活用)
これらを踏まえると、ハイキャリア領域は「高水準だが厳選採用」に移行しており、量から質への本格的な転換期に差し掛かったと言えます。
職種別の求人倍率の推移
「二極化」が鮮明に表れている
2024年10月版~2025年10月版の求人倍率の数位を見ると、職種によって“伸びている領域”と“落ち着いている領域”が明確に分かれています。
前四半期比で伸びている職種
- 営業系:1.66(+0.00/前年 +0.17)
- メディカル系専門職:1.51(+0.03/前年 +0.13)
- コンサル/士業:2.10(+0.06/前年 +0.45)
- 建築・土木系専門職:3.41(+0.50/前年 +1.47)
- アパレル・雑貨・日用品系:1.02(+0.07/前年 0.00)
上記の5領域は 前年・前四半期ともに上昇しており、 今後も、人材不足の影響は続きそうです。
前四半期比で落ち着いている職種
- 管理/企画/事務:2.12(-0.08)
- 製造系専門職:4.19(-0.12)
- IT/通信/インターネット:4.00(-0.16)
- 金融・不動産系:1.32(-0.01)
- サービス:1.20(-0.01)
- クリエイティブ:1.20(-0.11)
特に低下が大きいのは 「①IT・通信・インターネット ②製造系専門職種 ③クリエイティブ」でした。なおIT・通信・インターネットと製造系専門職は引き続き求人倍率が4倍と非常に高く、各社での採用競争が続いています。
市場全体の需給バランスは落ち着いている一方、「伸びる領域」と「選抜化される領域」の差が拡大中。2025年の特徴は“全体低下ではなく構造変化による部分的な伸び”が見られました。
業界別の求人倍率の推移
2024年10月版~2025年10月版の求人倍率の数位を見ると、前Q比では殆どの業界で数値の低下がみられますが、前年比でみると、コンサルティング・監査法人・各種事務所以外は、求人倍率は上昇しています。コンサルティング業界が減少傾向にある背景は、
- ・生成AI(特にGPT系)の活用による業務効率化で、調査、資料作成、分析の一部が大幅に短縮
- ・案件単価の見直しや企業側の外部投資抑制
- ・採用要件の高度化による採用人数の抑制
といった構造変化があると考えられます。
知的業務の領域は「量の採用」から「ハイクオリティ人材の厳選」へと移る過渡期にあるでしょう。
まとめ:2025年転職市場は“過熱の落ち着き”と“質への転換”へ
2025年10月時点の転職市場は、「採用過熱の正常化」と「質重視への転換」が同時に進む局面にあります。
- 市場全体・ハイキャリアともに前Q比で減速
- 一方で前年比では高水準を維持
- 専門職は構造的な人手不足が継続
これらの要素を総合すると、採用市場は“適正化”した状態へ移行しており、企業の採用力の差がより顕在化するフェーズに入っているといえます。
2026年に向けては、企業の人材投資と求職者のスキル変革がどれだけ進むかが、市場回復の鍵となります。
次回は、2026年1月版の発行を予定しています。
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