おすすめ特集・コラム人事業務の負担を減らすための効率化とは?まず初めに取り組むべき業務の細分化

PASONA

人事業務の負担を減らすための効率化とは?まず初めに取り組むべき業務の細分化

ビジネスのグローバル化やDX推進などにより、近年働き方が大きく変化しました。社会全体の価値観が多様化する中で企業が成長し続けるには、人事部門が自社の経営課題や経営戦略と連動した「戦略人事」の考え方が必要です。

しかし、現状の人事部門には多くの課題があり、これまでの「管理・運用人事」から「経営戦略を実現する人事」への転換はなかなか推進できないという声も多いようです。

この記事では、人事業務の負担を減らし効率化するために何が必要なのか、企業が取り組むべき施策や効率化のポイントをご紹介します。

【業務改善についてお困りの担当者へ】 
>>導入実績800件以上!パソナのBPO・アウトソーシングサービスはこちら

4ステップで進める業務効率化

業務効率化を進めるにあたっては、まず現状を整理しそのうえで問題把握、業務分析を行います。その上で解決難易度の整理を行い検討・実行するのが基本です。

  • STEP1 現状整理
  • STEP2 業務分析/問題把握
  • STEP3 解決難易度の整理
  • STEP4 解決策の検討と実行

業務効率化施策の実行は、状況に応じて複数の施策を組み合わせることが大切です。課題に適した戦略的アプローチのための、具体的な進め方をご紹介します。

資料ダウンロードはこちら

人事に求められる改革とは?

グローバル化やDX推進、また新型コロナウイルス感染症の影響でニューノーマル時代を迎えた今、人事業務の改革は企業にとって必須ともいえる方針・施策となっています。劇的に変化する社会の中で競合他社との競争に勝ち抜き、自社のビジョンを実現するためには、状況に即応できる人材の活用や積極的なマネジメント、経営戦略と連結した戦略人事に取り組む必要があります。

戦略人事とは、企業の経営戦略に深く関わり、その戦略を人事領域に落とし込んで実現させることです。具体的には、企業の理念やビジョンをもとに人事領域での戦略を立案し、戦略性を持った人材採用や人事制度を設計、またそれを社内に浸透させ、施行する役割をいいます。経営戦略と人材マネジメントを連結することで、他社との差別化や競争優位を生み出すねらいがあります。

従来の人事業務の中心だったバックオフィスの管理・運営業務から、中長期的な経営視点をもった人事業務の遂行へ。外部環境の変化にスピーディーに対応できる組織をつくるために「経営者のパートナー」ともいえる戦略人事へのシフトチェンジが求められているのです。

関連記事戦略総務とは?~縁の下の力持ちから、攻める総務へ~

人事業務の現状と課題

激しい時代の変化に対応すべく、企業に求められている戦略人事。しかし、戦略人事に関しては人事側への教育機会がほとんどなく、知識不足により導入が進まないことが課題の一つに挙げられます。戦略人事への転換が求められているものの、まだまだ広く普及しているとはいえないのが現状です。

また、人事業務といえば、人材採用から人事評価、人材育成、労務関連の事務処理にいたるまで多岐にわたります。戦略人事の重要性が増し、人事に高度な役割が求められている一方で、実際のところは従来の業務で手いっぱいとなっている企業がほとんどでしょう。日常的な人事業務に追われる業務過多な状況下で経営者のパートナー視点にまで立つのは難しく、戦略人事の普及が進まない原因となっています。

さらに、人員的な面から体制が整えられないこと、人手が足りず戦略立案まで対応できないことなどから、人事が注力すべきところに時間やリソースをあてられていないという課題もあります。企業が戦略人事を進めていくうえでは、高度な判断を必要とするコア業務に集中できるよう、ノンコア業務については可能な限り効率化を図る必要があります。

関連記事コア業務・ノンコア業務とは?BPOの対象業務や業務調査について解説

人事業務に必要な「洗い出し」と「細分化」

非効率的なバックオフィス業務を効率化し、人事が本来集中すべき職務に専念するにはどのような取り組みが必要となるのでしょうか。

人事業務の効率化を進めるうえでまず取り組むべき課題は、業務内容の「洗い出し」と「細分化」です。属人化しているものも含めてすべての業務を洗い出し「効率化できる業務」と「効率化できない業務」に分ける作業が必要となります。

具体的には、労務管理や勤怠管理、給与計算などの日常業務から、イベント企画、社内報、SNS発信にいたるまでの業務フローを作成し、自社の人事業務の現状を把握・可視化できるようにします。その際は、どの業務にどれくらいの人員が必要となるか、所要時間や工数はどの程度かかりそうかなどを具体的に挙げていくことがポイントです。

人事業務の洗い出しと細分化をした後は、具体的な改善点と改革方法について検討していきます。人事業務の改革は会社全体に関わるため、人事部門だけで一方的に進めるのではなく、現場とコミュニケーションを取りながら効率化のための見直しをおこなうことが大切です。

4ステップで進める業務効率化

業務効率化施策の実行は、状況に応じて複数の施策を組み合わせることが大切です。課題に適した戦略的アプローチのための、具体的な進め方をご紹介します。

資料のダウンロードはこちら

4ステップで進める業務効率化

人事に必要な効率化のポイントとは?

人事業務の負担を減らし経営戦略を実現する人事を目指すには、必要に応じて人事労務業務のアウトソーシングを利用することも重要です。これまで自社でおこなっていた定型業務や管理・オペレーション業務を外部に委託し自動化・効率化できれば、人事担当者の負担は減り、本来注力すべきコア業務に取り組む時間を生み出せます。

さらに、BPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)を利用すると、一般的なアウトソーシングと異なり、業務の企画や設計・施策から実行、分析までまとめて委託するため、恒常的にPDCAサイクルを回していくことで、品質を担保しながら人事業務の継続的な運用と改善が図れます。

アウトソーシングによる人事業務の効率化は、通常業務に追われて人事の手が回らなくなるリスクや、人材育成にかかるコスト・時間などの課題も解決します。重要なコア業務に人員や時間をあてられるようになることで、経営のパートナーとして「経営戦略を実現する人事」に近づくでしょう。

関連記事人事DXの正しい進め方とは?具体的な成功事例をもとにした導入マニュアルを公開

明日からできる業務改善 ~良くわかる業務整理のガイドブック~

BPOをするために必要な業務整理や業務改善までの流れ、 業務整理のポイントを詳しく解説しました。

資料ダウンロードはこちら

明日からできる業務改善 ~良くわかる業務整理のガイドブック~

まとめ

激しく変化するビジネス環境において、企業が競合に打ち勝ち成長し続けるには、経営者のパートナー的視点に立った「戦略人事」が欠かせません。これまでの管理・運営人事から戦略人事への転換はもはや必須といえますが、現況としては日常的な人事業務だけでもすでに手いっぱいの状態であり、本来注力すべきコア業務に時間やリソースを割けていない傾向が見受けられます。

人事業務の効率化を進めるには、まず自社の業務を洗い出し、細分化していくこと。そして重要な判断が伴わないノンコア業務については、必要に応じてアウトソーシングを利用することもポイントです。自社の効率化と生産性の向上を図るために、また人事が本来の業務を遂行し競争力を高めていくために、人事労務業務のアウトソーシング導入を検討してみてはいかがでしょうか。

人事労務BPO事例集

人事・労務領域のBPO事例を多数掲載。給与計算や勤怠・年末調整など定型業務をアウトソースし、生産性向上を実現しています。

資料ダウンロードはこちら

人事労務BPO事例集

労務給与BPO事例紹介

労務・給与業務におけるBPO導入事例を30分で分かりやすく紹介しています。

アーカイブ動画視聴はこちら

労務給与BPO事例紹介

この記事を書いた人

パソナ 編集部

パソナ 編集部

パソナ 編集部です。「人を活かす」ための、人事に関わるトピックス(採用・人材育成・健康経営・女性活躍など)をわかりやすくお伝えいたします。

【株式会社パソナとは・・・?】
「社会の問題点を解決する」を企業理念に『人を活かす』こと私たちの仕事とし、サービス提供をしています。人材派遣・人材紹介・BPOの人材サービスに加え、健康経営支援・キャリア自律支援そして、女性活躍支援など“人”が活躍できる機会を創造し続けております。

Webからのお問い合わせはこちら

お問い合わせ

資料ダウンロードはこちら

資料ダウンロード