テスト自動化ツール

TestArchitectを使用すると、CやJavaやPython言語のような面倒な文法や、複雑な記述を覚えたりする必要はありません。
テストの定義は、日本人が慣れ親しんだExcelライクなユーザインターフェースで作成できます。
1つのテストスクリプトはプラットフォームやハードウェア構成に依存せず走らせることができます。
TestArchitectはあなたのマニュアルテストケースをそのまま自動化できる可能性を持っています。

主な機能

  • 最小のコード量で自動化作成
  • レガシーアプリケーションのテスト
  • 自動テスト結果の分析
  • データベースのテスト
  • CI/CDツールとの統合
  • Webサービスのテスト

TestArchitectを
採用する3つの理由

  • SAP GUI, Fioriへの完全対応
  • 複数OSへの対応
  • メンテナンスコストの最小化
  • SAP GUI, Fioriへの完全対応
    SAP GUI, Fioriへの完全対応

    SAPGUIはWindows標準GUIとは少し異なるインターフェース、FioriはHTML5、JavaScript、CSSといったまたここでも異なる技術を使っています。
    今後セキュリティアップデートやパッチなど頻繁にアップデートされるユーザーインターフェス側、自分の作った自動スクリプトが突然動かなくなったり、自動化しようとしたらGUIのコントロールが取れなくなる恐れがあります。
    ロジギアではタイムリーにSAPのOSのアップデートに追従し、お客様にご迷惑のかけない製品作りを行っています。

  • 複数OSへの対応
    複数OSへの対応

    SAPのテストを他のプラットフォームと組み合わせることが可能です。
    SAP GUIから、Webアプリケーションへの操作を1つのスクリプトで書いたり、FioriインターフェスからWindowsアプリに飛ぶこともできます。
    まさにDX時代のテストツールとしてのTestArchitectがあります。

  • メンテナンスコストの最小化
    メンテナンスコストの最小化

    テストの自動化をする上で一番考えなければならないのが、メンテナンスコストの最小化です。
    自動化で失敗するほとんどのケースはメンテナンスコストの肥大化といっても過言ではないでしょう
    (余談ですが、導入コストというのは中長期的に考えるとまったく要素にいれるべきではありません)。

TestArchitectがSAPアプリケーションのテストの課題を克服するのに
どのように役立ちますか?

課題 TestArchitectソリューション
技術的にも機能的にも、SAPアプリケーションは非常に複雑です。
一部のビジネスシナリオをテストする担当者はテスターはテストスクリプトを書くために強力なプログラミング言語のサポートを必要とします。
  • ビジネステスターを技術的な問題から解放するために、自動化テクノロジが抽象化されています。
    ジネスシナリオのテスト担当者は、テスト対象のSAPアプリケーションのテスト設計とビジネスロジックに時間と労力を注ぐことができます。
  • 400以上のプリプログラムされ再利用可能なTestArchitectアクションのライブラリは、テストケースの構成要素として機能します。
    これらのアクションを活用することで、少なくとも数週間のコーディングが不要になります。
  • TestArchitectは、ビジネスシナリのテスト担当者が最小限のプログラミングサポートでモジュール式で再利用可能なテストを作成するのに役立つ、アクションベースのテスト方法を組み込んでいます。
手動テストは時間がかかり、非効率的です。
テスト自動化なしでは、Continuous Delivery(CD)は不可能です。
  • TestArchitectを使用するテスト環境では、残りの手動テストは探索的テストのみです。
    回帰テスト、End2End統合テスト、機能テスト、スモークテスト、APIテスト、データベーステストなど、他の種類のテストも完全に自動化できます。
  • MS Team Foundation Server(TFS)、Azure DevOps、Jenkins、Bambooなどの主要なCD/ DevOpsツールとの統合。
SAP Fioriアプリケーションは、デスクトップブラウザとモバイルブラウザによってレンダリング方法が異なります。
したがって、クロスブラウザテストは必須です。
自動化ツールの中には、クロスブラウザテストをサポートしていないものがあります。
  • デスクトップまたはモバイルWebブラウザのどちらで表示されているかにかかわらずSAPビジネスアプリケーションのテストを可能にします。
    TestArchitectの自動化プラグインは有名なW3C WebDriver標準の上に構築されているため、テストの実行はChrome、Firefox、Safari、Edgeを含むすべてのW3C準拠のブラウザで可能です。
  • クロスブラウザテストのテスト実行時間を短縮するための並列実行が可能です。
多くの自動化フレームワークにおいて長期的な成功を収めるためには、大規模な自動化スクリプトだけでなく、ソフトウェアアーキテクチャ設計の専門知識も必要です。
この必要なスキルと現存するテスト担当者のスキルのギャップは、SAPビジネスアプリケーション用のテスト自動化ソリューションを展開したい多くの組織にとって大きな障壁となります。
  • TestArchitectのアーキテクチャは最初からプログラマではなくテスト担当者がスクリプトを書くように設計されています。
    Repository Server(バージョン管理付きのテスト資産の保存)、Controller(テスト実行エージェント)、およびDashboard(テストの報告と管理)などのさまざまな機能を備えたコンポーネントがあり、追加のアーキテクチャー設計は必要ありません。
  • TestArchitectの包括的なプラットフォームは、私たちのチームが効率的なチームとして成り立つのを助け、チームが一緒にテストスクリプトを簡単に作成、共有、実行、管理することを可能にします。

主な機能

  • WindowsおよびWeb上のレガシーSAPGUIのサポートをカスタマイズしました
  • Chrome、Firefox、Safari、Edgeなど、すべての主要ブラウザにわたるレスポンシブSAP Fioriアプリの個別サポート
  • SAPUI5およびFioriのWeb要素は、XPath、CSSセレクタ、ID、名前など、さまざまな一般的な手法で認識できます
  • デスクトップアプリケーションのテスト、Webサービスのテスト、ODBC準拠のDBMSテスト、画像ベースのテスト、PDFテストなどをサポートします
  • コーディングなしですぐに再利用できるスマート機能を備えた400以上の組み込みアクションキーワード。

TestArchitectの特徴

ツールによる自動化ステップ

TestArchitectは、“Shift-left”を実現するアクション(キーワード)選択型のテスト自動化ツールです。
以下のようなステップで機械的にスムーズにテストスクリプトが作成されます。

STEP1
画面をマウスクリックで
インターフェイスを定義
STEP2
アクション選択で
シナリオを作成
STEP3
シナリオ実行〜
レポート画面まで

レイヤーの管理

レイヤーの管理

「Modules(シナリオ)」「Actions(キーワード)」「Interfaces(UI)」の3つのレイヤー構造となっているため、頻発するインターフェースの変更も、該当部分を変更するだけで、既存シナリオを継続利用できます。

データセットの管理

データセットの管理

テストデータの変更・管理にも柔軟に対応します。

アクション選択型(キーワードドリブン)のメリット

「ログインテスト」を例にしたシナリオ作成イメージの比較

コード記述型(複雑であり、可読性がよくない)

コード記述型(複雑であり、可読性がよくない)

アクション選択型(キーワード駆動)(簡潔であり可読性がよい)

アクション選択型(キーワード駆動)(簡潔であり可読性がよい)

ソフトウェアテストにおける基本的な動作をカバーするビルトインアクションを搭載。その他にも、よく使うアクションを登録しておくことで、シナリオ作成時にプルダウンで選択することができます。各テストに必要なデータ値を設定すれば、テストの自動化シナリオが短時間で作成できます。

※コード記述型のシナリオ修正の場合

インターフェース変更時の修正には、該当箇所を検索し、一ヶ所ずつ修正する作業が発生します。担当者によってコードの記述方法が異なりますが、上図の記述であれば、7~10行目を書き換え、以下のコード内に、該当箇所が含まれる場合は、同様に書き換えを行う作業が必要となります。

TestArchitectを使用してSAPアプリケーションを自動化する方法

GUIオブジェクトマッピングの作成

GUIオブジェクトマッピングの作成

TestArchitectのInterface Viewerを使用すると、テスト担当者はChrome上のWeb要素を検査し、インターフェイスマッピングを作成してそれらを共有リポジトリに保存できます。インターフェイスマッピングの各項目には、特定のWeb要素が変更されたときにテストやアクションのキーワードを更新せずにマッピングを1回で更新できる一意の論理名があります。

TestArchitectのInterface Viewer

TestArchitectのInterface Viewerを使用する以外に、POM Builderという新しいツールを使用することもできます。
POM Builderは、ブラウザの拡張機能としてChromeの内部に存在します。
Interface Viewerと比べて軽量ですが、機能はほとんど同じです。

スプレッドシートのようなテスト開発IDEを使ったテストのオーサリング

スプレッドシートのようなテスト開発IDEを使ったテストのオーサリング

TestArchitectのインテリジェントテスト開発IDEを使用して、簡単にテストケースを作成・編集できます。エディタはスプレッドシートのようなインタフェースを持ち、ビジネスシナリオを担当するプログラム経験のないQAスタッフにもなじめる環境を提供します。 アクションは、入力するかドラッグアンドドロップでテストエディタに入力できます。 入力が始まると、エディタは選択可能なアクションのリストを表示し、パラメータの選択と、アクションに応じて期待値の選択を提示します。

アクションを自動化する

TestArchitectでは、組み込みアクションと他のユーザー定義のアクションを組み合わせることによって、ユーザー定義の「アクション」を作成できます。 テスト担当者は、これらのユーザー定義のアクションを使用してアプリケーション固有のワークフローを構築し、それらを結合してより高いレベルのワークフローを作成します。 次にこれらのアプリケーション固有のアクションがビジネスシナリオテストを構築するための構成要素として機能します。これらのテストが変更されたとき、テスト担当者は膨大なテストスクリプト変更することなく、少数のアクションを更新するだけで済みます。 その結果、アクション数が少し増やすだけど、簡易にテスト数を増大させることができます。

チームベースの自動化

TestArchitectは、さまざまなレベルの技術的/ビジネス的背景を持つすべてのチームメンバーの共同作業の自動化プロセスを可能にします。
ビジネスシナリオのテスト担当者は、テストの作成、テストデータの設計、インターフェイスマッピングのキャプチャ、アプリケーション固有のアクションの作成など、その製品ドメインに関する知識を含むほとんどのタスクをカバーします。テクニカルテスターは、すべてのテスト資産の設計と再利用を促進するためにビジネステスターと連携する重要な役割を果たします。 より技術的なスキルを持つテクニカルテスターは複雑なアクションの実装・TestArchitectのアクションライブラリの拡張、およびTestArchitectのCI / CDパイプラインへの統合を支援します。
TestArchitectプロジェクトでは、一人のテクニカルテスターが5人以上もしくは最大10人〜20人のビジネステスト担当者をサポートできます。

SAP S/4HANA 導入支援サービス 基本ガイドブック