「やってみたい!」
の気持ちが
記憶に残る大イベントの
一翼担う
大阪・関西万博は世界中からたくさんの人が訪れる大規模イベントだからこそ、「自分も関わってみたい!」「地元・関西の魅力を伝えたい!」という方も多いのではないでしょうか。
今回は、そんな想いを実現し、博覧会協会企画局で働く宮田佳奈に、現在のお仕事内容やこれからどんなお仕事があるのかなど、万博で働く魅力について聞きました。
宮田 佳奈(みやた かな)
株式会社パソナ HR本部所属
最初に就職した専門商社では、総務人事を担当する。退職後は旅行会社にて国内旅行の添乗員を経て、2013年にパソナへ入社。派遣BPO事業部で10年間営業職に従事した後、現在は2025年日本国際博覧会協会 企画局へ出向している。


宮田 佳奈(みやた かな)
株式会社パソナ HR本部所属
最初に就職した専門商社では、総務人事を担当する。退職後は旅行会社にて国内旅行の添乗員を経て、2013年にパソナへ入社。派遣BPO事業部で10年間営業職に従事した後、現在は2025年日本国際博覧会協会 企画局へ出向している。
地元・大阪で
国際イベントを開催
挑戦したい気持ちに
火が灯る

企画局ではどんなお仕事をしているのですか?
万博には、主催国が手掛けるテーマ事業があります。
1970年の大阪万博は「太陽の塔」、2005年の愛・地球博では「冷凍マンモス」でしたが、今回の大阪・関西万博のテーマは「いのち輝く未来社会のデザイン」。
このテーマを表現する中核事業が、私が関わっているテーマ事業です。
テーマ事業では、「シグネチャープロジェクト(いのちの輝きプロジェクト)」と題して、8人のテーマ事業プロデューサーが主導する8つのシグネチャーパビリオンが登場します。
私は、このうちの1つのパビリオンを担当しています。
具体的には、まずプロデューサーとの打合せがあります。
各界のトップリーダーの方とやり取りするのは大変ですが、本当にやりがいのある仕事です。
それ以外にも、パビリオンの建設や展示、イベント等の管理・運営、パビリオンに関わるクリエーター、協賛者との連絡・調整など、業務内容は多岐にわたります。
どうして万博で働きたいと思ったのですか?
将来のキャリアを見据えて新しい仕事に挑戦したい気持ちもありましたし、今後の経済を大きく変化させるような国際的事業に携わってみたいという想いも強かったですね。
万博には民間企業が多数参加するので、各企業が持つ技術や人との出会いにも興味がありました。
個人的な話になるのですが、私は大阪府出身。しかも会場である夢洲からそう遠くない土地で育ちました。
幼い頃の思い出がたくさんある場所で万博が開催される、そんな感慨深い瞬間に立ち会ってみたいという願いもありました。
チーム全員で
ベストを探し
前例にないものを
つくりだす

ずばり、万博事務局でのお仕事って大変でしょうか?
初めて携わる業務も多いので、正直、分からないことはたくさんあります。
自分が担当しているパビリオンについても、最初は設計図が理解できず「一次配管と二次配管ってなにが違うの?」といった感じでした。
そんなときは、人に聞く!事務局ではさまざまなバックグラウンドを持つ人たちが働いているため、まずは仲良くなって、これまでどういった仕事をしてきたのかを尋ねるようにしていました。
建築関係の疑問があればこの人に、ライセンスのことならあの人に、というように、分からないことは教えを請い、学びながら業務を進めています。
万博運営には、最初から計画やガイドラインが揃っているわけではありません。
時代が違う、パビリオンの建設方式が違う、国が違うといったさまざまな理由があって、前例をそのまま活かすのは難しいです。
そのため、大阪・関西万博独自の計画やガイドラインをつくる必要があります。
担当パビリオンだけでなく会場全体も意識しながら「大阪・関西万博にとってベストはなんだろう?」と、スタッフみんなでワイワイ議論しながら進めています。
大変ですが面白い仕事です。
そんな宮田さんにおけるモチベーションの源泉とは?
やはり「万博で働いてみたい」と思ったときの気持ちが根底にありますし、万博をより良いものにするために必要な一部分を自分が担っているという、やりがいも感じています。
大阪・関西万博は2025年4月13日に必ずスタートし、10月13日には終了するもの。
目指すゴールがしっかりと見えていることも、モチベーションにつながっています。
気が早い話とは思いますが、万博終了後のキャリアプランを考えたりもしますか?
事務局で働きはじめてまもなく1年。
パビリオンのクリエイターの皆さんをはじめ、多様な経歴を持つ事務局スタッフなど、素晴らしい方々との出会いからたくさんの刺激を受けています。
だからこそ、万博が終了したときの自分がどんなキャリアを重ねているのか、まだまだ未知数です。
まったく想像がつかないからこそ今から楽しみですし、次のステップはそのときに考えたいと思っています。
思い出になる
万博体験を
届ける
手助けができる

宮田さんにとって、万博で働く最大の魅力とは?
大阪・関西万博には「未来社会の実験場」というコンセプトがあり、世界最先端の技術が見られるのはもちろん、21世紀における万博の目的は世界の課題解決のために世界中の国々が英知を持ち寄ることですので、「日本や世界の未来はどうあるべきか」といった視点が大切になっています。
こうしたテーマ、コンセプトなどをもとに世界の国や企業が試行錯誤したパビリオンでは、訪れた人たちにもきっと何かを届けられると思うのです。
2025年の万博体験が、人生観にちょっとした変化をもたらしてくれたり、10年後、20年後に活躍する子供たちの糧になったり、心や行動を動かすきっかけになるかもしれない。
それって本当にすばらしいことですよね。
面白いのは、その心に残る経験がいつ、どこで起こるか分からないこと。
初体験の展示に心を躍らせたときなのか、会場に足を踏み入れたときなのか、アテンドスタッフと会話をしたときなのか…。
だからこそ、博覧会協会で働くスタッフは今、全力で業務にあたっています。
来場した一人ひとりに楽しんでいただけることが万博の魅力であり、願いでもあるんです。
「大阪万博」ではなく、「大阪・関西万博」というのも特徴のひとつですよね。
1970年の大阪万博が開催されたとき、日本中が熱狂し、特に大阪では今でも絶大なインパクトを残しています。
「またあのお祭りを大阪で!」という想いはもちろんありますが、今回は大阪だけではなく、関西全体で盛り上がっていきたい。
大阪ヘルスケアパビリオンのほかに、関西パビリオンも出展されます。
そのほか、万博来場者の周遊をうながせるように、関西エリア各地域との連携も進められています。
関西の人たちみんなに「私たちの万博」として思い出を残してほしいですよね。
「自分らしく働きたい」
が叶う
今、万博でしか
できない仕事を

万博ではどんなお仕事があるのでしょうか?
事務局である博覧会協会や企業で万博の準備や運営に関わるお仕事は、すでに動いているので即日就業いただけます。
さらに、今後はパビリオンアテンドスタッフといった会期中に万博会場で働くお仕事についても随時募集が始まっていきます。
職種によっては、会期前は平日の固定勤務で会期中はシフト制になるなど、就業期間や時間に変動するものもありそうです。
例えば運営に関わるお仕事だと、どういったスキルが必要ですか?
海外の方とのコミュニケーションを希望するなら英語を話せたほうがよいですし、その他の分野でも求められる最低限のスキルはあるかと思います。
でも、博覧会協会には、総務、経理、広報、会場運営など、さまざまな部署がありますし、未経験の企画職を担当している私の実感としても、専門知識は必ずしもマストではないのかなと思います。
働きながら学んでいくことができると考えています。
ただ、先ほどもお話ししたように、万博は新しいものをつくり上げるお仕事。
万博に関わる一人一人が、「前回はこうだったけど、今回はどうする?」といったマインドを持ち続ける必要があります。
あとは、やる気と好奇心があれば、問題ありません!
パビリオンアテンドスタッフに応募条件はありますか?
まだ検討中の内容も多く、パビリオンによって条件が異なることもあるため、今後の情報をぜひチェックしていただきたいですね。
現代は多様性を尊重する時代ですし、昔だったらみんなが同じ制服を着てカッチリした髪型で…というイメージもありましたが、各パビリオンのテーマや特性に沿って服装や接客の仕方も多様になるのでは、と私自信楽しみにしています。
体力に自信のある方も大歓迎です。
大阪・関西万博会場は、東京ドーム30個分ほどの広さになりますから。
万博には全国各地・世界各国から様々な方が来阪します。
アテンダント業務でも、イレギュラーなことを含めてさまざまな対応が発生すると思いますので、臨機応変に対応するコミュニケーション力が求められそうです。
最後に、万博で働きたいと考えている方にメッセージをお願いします!
今回、関西で55年ぶりの開催となりました。
もし少しでも万博の運営に興味があるなら、ぜひこの機会にチャレンジしていただきたいです。
たとえ今は何をしたいのか分からなかったとしても、万博は歴史と記憶に残る事業、こどもたちが学ぶ教科書に載る事業です。
働いて得られる気づきや、万博でしかできない価値ある体験がきっと待っているはず。
ぜひエントリーしていただき、一緒に働くことができればうれしいです。