MUSIC MATE TOPICS
フォントサイズを変更フォントサイズを変更

パソナ ミュージックメイトコラム-MUSIC LIFE 第4回

(2014年07月17日)
ミュージックメイトコラム

パソナミュージックメイトでは、MUSIC LIFE-自分らしいオンガク活動とは-と題してコラムを始めます。
今を生きる音楽家に向けて、広がりつつある新たな可能性を全5回、毎月1回のペースで掲載していきます。
コラムを連載するにあたり長年、音楽シーンでご活躍されている永田純氏をお招きしお話を伺いました。


第4回:CASE-2〜音楽と仕事の両立〜

第4回 CASE2 音楽と仕事の両立
音楽と仕事のバランスをとりながら、音楽活動を続けているミュージックメイトスタッフの方をお招きし、
ジャンルの違う3名の活動についてそれぞれ永田純氏(以下・永)に相談、アドバイスを伺った。
三者三様の仕事と音楽活動について3回に分けてお届けする。
今回はCASE2として、ロックバンドで活動するBさんのお話を中心にお届けする。


Aさん(20代女性)…ピアニストとして高校時代から数々のクラシックコンクールに入選し、ドイツの音楽セミナーを主席で修了。
音大卒業後、現在は自主企画なども含む演奏活動をおこなっている。

Bさん(20代男性)…ベースプレイヤーとして高校在学中にバンド活動をはじめ、大学在学中に現在のロックバンドに加入。
ロックコンテスト入賞、楽曲配信などをおこない、現在は東京を拠点にライヴ活動をおこなっている。

Cさん(30代女性)…ボサノヴァミュージシャンとして透明感のある歌声と芯のあるギターに定評があり、都内ライヴ・バーで
毎月弾き語りライヴをおこなうほか、レストラン、ホテルラウンジなどでも演奏活動中。



永:Bさんは前回のAさんのお話を聞いていかがでしたか?

Bさん: 自分の活動や考え方とは全然感覚が違って、すごく新鮮でしたね。そういう考え方もあるんだなって。

永:Bさんは現在バンドで活動されていますが、音楽をはじめたきっかけはなんだったんでしょう。

Bさん: きっかけは中学生の頃です。僕は岡山出身なんですが、中学校の先生が日本を代表するロックミュージシャンのお父さまだったんですよ。それもあって中学校では、文化祭でホールを借りてライヴをやる程バンドが盛んだったんです。その頃から楽器を始めました。

永:バンドのメンバーのみなさんは普段はどのように過ごしているのですか?

Bさん: 私は今ミュージックメイトスタッフとしてオフィスワークをしていますが、他のメンバーはフリーターが多いので、基本的に深夜の仕事が多いですね。深夜帯に稼いで、次の日にライヴに行ったり、練習したりで、週に1回くらいしか集まれないですね。あとは月に2回くらい深夜に練習に入る感じです。ボーカリストが元々知り合いで、ベースをやってくれないかって声をかけてもらってバンドに加入しました。それから5年くらい経っているんですけど、最近はメンバー間の人間関係に悩んだりもしてます(苦笑)。

永:それなりの時間も過ぎ、大きな変化もなく、しかも、Bさんたちくらいの年齢であれば、なぜ4人で続けているのかを一度みんなで見直してみるのもよいかもしれませんね。一緒にやること自体に意味を見出すのか、それとも、音楽的にどんどん前に進んでいきたいのか。どんなことでも構いませんから、みんなで同じ方向を向いているなにかをきちんと確認した方がよいでしょう。

Bさん: そうですね、そこを共有しないといけないですよね。

永:みんなでなにかを目指してきたはずなのが、気がついたら、実はただの惰性だったというのはね。

Bさん: 自分が好きなことをお金を払ってまでやっているのに、つまらないというのはキツいですね。

永:バンド活動がお金を生んでいるのであれば、違う考え方があっても良いと思うんです。お金のためにやる人間もいれば、好きなことを目指す人間もいる。それが共通の何かでつながっていれば良いわけですから。でもBさんのバンドはそうではない、もっと素朴なところにいるわけだから、ヘンに我慢はしない方が良いと思います。少なくとも、Bさんご自身は音楽を追求しようと考えてミュージックメイトにいらっしゃるわけでしょう?

Bさん: そうですね、ミュージックメイトのサポートに助けられてます。

----具体的にはどんなことで助けられていると感じていますか?

Bさん: 収入が全然違いますね。前は夕方にライヴハウスと、深夜にファミレスで働いていたんですけど、給料が違います。今はチケット・プレイガイドの会社で事務作業をしているのですが、オフィスワークで働いて社会人としてのキャリアや経験が積めているのも大きいです。その経験が音楽活動にも活かされています。

----接客業に比べて今までやったことがない仕事だったと思うんですが、これまではご自分がこういう仕事をやるという選択肢もあったんでしょうか?

Bさん:いいえ、なかったですね。もう感覚をひっくり返されたというか、バンドをやっているイコール、これでご飯を食べて行くという感覚だったんですけど、ミュージックメイトを知ったことで考えが変わりました。好きなことを仕事をしながら両立していける働き方が実現可能なんだと実感しました。大学を卒業してからもバンドをやろうというのは決めていて、全然就活もせずに3年間くらいフリーターだったんですけど、ミュージックメイトの働き方を知って「今まで何をやってたんだろう?」って思いました(笑)。

----もちろん、それはBさんの能力や人柄があってこそ決まっている仕事なんですが、チケット会社としても音楽活動をやっているBさんが来てくれたことで、音楽の知識を業務に活かしてくれていると喜んでいます。実際にBさんには仕事をしてもらえるし、週5日の仕事をしたからといって音楽ができなくなるわけではないんですね。なのに、そういう考え方をもっていないがためにチャンスを逃している人がたくさんいると思うんです。そこを我々としては、もっと広めていきたいんです。

永:そうですよね。加えて、ここでもうひとつ見ておきたいことは、音楽活動に際して、これまではいわゆるプロとして活動しないと作品も広がらないとか、活動場所も限られるという現実があったわけですけど、今はもう全くそんなことはないということですね。自分で配信サイトに乗せようと思えばできるし、活動する場所だってあるし、むしろ自由が利く分、選択肢が多いかもしれない。

Bさん: やはり、もうプロとアマの境目はないんでしょうか?

永:少なくとも、作品や活動が広がっていく可能性について言えば、もう違いはないと思います。そもそも、音楽さえよければ、聴き手にはほかのことはわからないですからね。そういう意味では、あまり絵に描いたような理想を期待せずに、とりあえず自分をとりまく現実をすべて受け入れて、そこから何かを生むんだというくらいの考え方をしても良いと思います。人の数だけ道はある、ということですね。

Aさん: 私の場合は、お金の感覚にしても企業で働いていて、デュオでやっている音楽活動のパートナーも同じように企業で働いた経験があることが、すごく大きいなと思います。そこにズレがあると、やっていてすごくやりづらかったりするんですよね。

永: それはすごく大切なポイントです。最初は仲良くお酒を飲んだり、楽しく音楽の話をして意気投合するところから始まるんだけど、第2ステップにいくと、まさに時間に対する感覚とお金に関する感覚が大事になってくるんですね。それはマネージメントとミュージシャンの間でも同じです。使った時間はすべてお金にならなきゃ嫌だという人もいるけど、一方で、ピンで看板を背負ってやっていくには、お金にならないけれどやらなきゃいけない活動もでてくる。時間を投資するということですね。そして、さらにその一歩先には、自分でお金を出してもやっておいた方が良いこともある。それは何年か後にかえってくるような類のことです。例えば、ギャラは少なくても出演する価値があると思って、大きなフェスに自腹で行ったりするわけですよね。そういうことをどう考えるか。時間とお金の感覚が共有できていることは重要ですね。

Aさん: 仕事をしながらやっていて困るのが「仕事をしながらじゃないと音楽活動出来ないんでしょ?」っていう目はどうしてもあって、一人の演奏家として認めてもらえず、集客しづらいんですよね。「アマチュアの人の演奏に3000円払っていくかどうか」って考えるじゃないですか?私だってやっぱり時給で働いている身なので、みんな頑張って稼いだお金だって知っている分押し売りはできないし、興味があったら来て欲しいと思うんです。ただ、来てもらって実際に聴いて「すごく良かった!」ってリピーターになって下さる方もいるし、聴いてもらわなければわからないから最近はYouTubeにもアップしたりも始めています。

永:なるほど。確かにその辺りはむずかしいですね。では次回はCさんのお話を伺いましょう。


インタビュー:永田純×ミュージックメイト×ミュージックメイトスタッフ (ライター:岡本 貴之)

◆連載第4回までコラムの掲載が終了し、 この度、永田 純氏のセミナーを9月4日(木)に開催することになりました!
本連載も残すところあと1回となりますが、是非こちらも合わせてお楽しみに! 皆様のご参加をお待ちしております。
永田純氏のセミナーはこちらから



→第1回コラムへ      →第2回コラムへ      →第3回コラムへ      →第5回コラムへ

プロフィール

永田純 ナガタジュン 音楽エージェント/ プロデューサー。
1958年東京生まれ。70年代中頃よりコンサート 制作等にかかわり、79-80年、YMOのワールド・ツアーに舞台スタッフとして同行。84 年 坂本龍一アシスタント・マネージャーを経て、85年以降、矢野顕子、たま、大貫妙 子、レ・ロマネスクらをマネージメント、細野晴臣、友部正人、野宮真貴、マルセル・ マルソーらを代理した。プロデューサーとしては 東京メトロ、六本木ヒルズ、東急 文化村、J-WAVE、世田谷文化財団等の主催公演、NHK「みんなのうた」、セサミストリー ト日本版テーマ・ソング、スタジオジブリ「ホーホケキョ となりの山田くん」サウ ンドトラック等にかかわる。また、オーディオ代理店、音楽出版等を手がけ、2011年 秋に設立された“独り立ちするミュージシャンのためのパブリックサービス”一般社団 法人ミュージック・クリエイターズ・エージェント代表理事を務める。京都精華大学 ポピュラーカルチャー学部教授。有限会社スタマック代表。元・東京シュタイナーシュー レ理事。著書に「次世代ミュージシャンのためのセルフマネージメント・バイブル」 「次世代ミュージシャンのオンガク活動ハンドブック」。

お問合せ

株式会社パソナ 営業総本部 ミュージックメイト(東京)

ミュージックメイトHPはこちら

ミュージックメイトは仕事と芸術活動を "ALL" or "NOTHING" で選択するのではなく「夢=目標」に向かいビジネスと音楽・演劇活動を両立し、継続することができる社会の実現を目指します。さらに個人事業主 (経営者)として必要なスキル習得をサポートし芸術家の自立を支援します。

TEL:03-6734-0214

※電話の対応時間:平日(月〜金)9:00〜18:30
上記以外の時間に承りましたご連絡に関しましては、パソナからのご返信が翌営業日となります。



mypasona
あなただけの専用ページ MyPASONA (マイパソナ)