導入事例

株式会社グッデイ

#DX推進  #マーケティング  #伴走型開発 

株式会社グッデイ

業界
流通・小売

顧客接点の強化を、DXを通じて実現する
〜伴走型開発パートナーとしてのDX支援とは〜

Webサイト上の顧客接点を強化するために

九州北部や山口県で64店舗のホームセンターを展開するグッデイ。1978年の創業以来、日曜大工用品や植物、園芸やペット用品、インテリアや家庭電化製など、多種多様な商品を取り扱い販売している。

同社は近年、DX(デジタル・トランスフォーメーション)に力を入れ、全国的にもその取り組みに注目が集まっている。たとえば、AIやデータ活用の一環として、過去4~5年分の気象データや売り上げをAIに学習させ、バイヤーへの指示に反映させるなど、具体的な施策を進めている。

そんなグッデイとともに、サーバーサイドの開発を行っていたパソナテックは、DXの伴走型支援として、フロントエンドの改修や改善を行うことになった。グッデイのシステム部デジタルマーケティングプラットフォームチームで課長を務める西田 裕輔氏は、同プロジェクトの始まりをこのように振り返る。

「私たちのWebサイトには在庫検索機能がついており、1日の検索数が2万件にのぼるなど、多くのお客様にご利用いただいておりました。ただ、検索のしやすさや見やすさにはまだまだ課題があって。そこで、以前からご一緒していたパソナテックさんに更なる改善を依頼することにしました。近年グッデイでは、マーケティング強化の一環としてDXを推進しているのですが、これは、商品のEC販売に注力するというわけではなく、Webサイトを起点に実店舗への来店につなげていきたいという考えからです。そこで、Webサイト上にあるお客様との接点をできるだけ多く、そしてそれらを強化していくことを非常に重視していました。」(株式会社グッデイ 西田氏)

株式会社グッデイ  システム部デジタルマーケティング プラットフォームチーム  西田 裕輔氏 株式会社グッデイ  システム部デジタルマーケティング プラットフォームチーム  西田 裕輔氏

グッデイはこれまでも、年間2,000回ほどのワークショップを店舗で開催したり、ワークショップ情報をスマートフォンで見られる専用のアプリを開発したりと、顧客との接点作りに工夫を凝らしてきた。今回は、Webサイトのブラッシュアップを通じて、顧客体験の満足度向上や店舗への来店を誘導すべく、パソナテックと共にプロジェクトをスタートすることになった。

パソナテックのDX伴走型支援で、 ユーザーフレンドリーなシステムを開発

同プロジェクトは2021年12月にスタートし、2022年3月まで続いたが、新型コロナウイルス感染症拡大などの理由から、やりとりのすべてがリモートで行われた。西田氏は当時の様子をこう語る。

「パソナテックさんとは週1回の頻度でミーティングを行っていましたが、疑問点が出てきた場合はチャットですぐに質問をすることも可能でしたので、やりとりは非常にスムーズでした。個人的な感覚としては、対面で行うプロジェクトとあまり変わりはなかったように感じています。また、自由にアイデアを出し合ったり目指すべきゴールを確認するための会議も定期的に行っていましたので、問題があった時も比較的スムーズに軌道修正ができたように思います」(株式会社グッデイ 西田氏)

プロジェクト開始後、特に議論を重ねたのは、グッデイとパソナテックのそれぞれが考える「完成品」のあり方やそのプロセスに対する認識に違いが生じた時だった。だが、お互いの考えやプロジェクトの内容を整理し、その差を解消していったことで、より良い形でプロジェクトを推進することができたと、パソナテック西日本支社福岡支店の重山 晃太は話す。

「やはりそれぞれがもつ“当たり前”は異なってきますので、どのような開発をどのように進行したいのかを確認し、歩調を合わせることを心がけながら、伴走型の開発を行っていきました。納期や期限など、変えることが難しい部分はもちろんありますので、その辺りのすり合わせも意識的に行っていました」(パソナテック 重山)

グッデイの西田氏は、一連のプロジェクトを終えた感想をこう述べる。

「当初はプロジェクトのゴールや進め方に関して、パソナテックさんと認識の違いがあり、何度かやりとりを重ねるような場面もありましたが、ミーティングを重ねしっかりと議論をしてお互いにクリアになった状態で最終的にゴールに向かうことができましたので、成果物については当初想像していたものと全くギャップはありませんでした。以前はWebサイトのシステム開発を別の事業者さんに委託をしており、スピードが遅いことに課題を感じていましたが、今回パソナテックさんにご対応いただいた際のスピード感は素晴らしかったです」(株式会社グッデイ 西田氏)

Webサイトは、従来のシンプルなデザインをベースにしつつも、より充実したわかりやすいデザインに変更。そして、検索機能の拡充については、キーワード検索とカテゴリー検索を同時に可能としたことで、利便性を向上させた。また、ヤフー株式会社が運営するショッピングサイトのひとつである「Yahoo!ショッピング」と連携し、その案内や説明を丁寧にサイト上に記載したことで、ユーザーフレンドリーなシステムを開発した。

商品検索画面 商品検索画面

ITの力で、業務のあり方を変える

西田氏は、パソナテックからの追加機能の提案などもふまえて、Webサイトのさらなる改善を見据えている。

「プロジェクト中にパソナテックさんから色々とご提案いただいたこともあり、今後はサイト上でそれぞれがお気に入り店舗を登録したり、LINEアプリと連携したり、写真をもとに類似する商品を提案したりと、さまざまな機能の拡充を図ろうと考えています。こうした開発は、お客様の利便性の向上につながることはもちろんですが、弊社の現場のスタッフやコールセンターのスタッフの業務の軽減にもつながると思いますので、今後も重視していきたいです」(株式会社グッデイ 西田氏)

こうして、顧客の満足度向上だけでなく、会社のさまざまな部門の業務変革を目指してDXを推進するグッデイは、会社の垣根を超えて、デジタル人材の育成にも力を入れている。たとえば、パソナテックが開催するエンジニア向けのコミュニティ「博多TECH塾」では、グッデイのエンジニアがゲストとして登壇することもあった。

グッデイのシステム部デジタルマーケティングプラットフォームチームで課長を務める山田氏は、過去の登壇イベントを振り返って、博多TECH塾の位置付けをこう語る。

「博多TECH塾では、福岡エリアのエンジニアコミュニティとして、キャリアやスキルアップにつながる発見や、気づきの機会となる場を定期的に開催しています。私は、所属する企業や組織に関係なくエンジニアが気軽に集い、横のつながりを築ける場はとても大切だと思っていますので、パソナテックさんにお声がけいただいた際も講師を務めさせていただきました。これまではどうしても東京や都市部ばかりに、エンジニアや最新の技術やシステムが集中していましたが、これからは福岡のエンジニアの底上げに少しでも貢献していければと考えています」(株式会社グッデイ 山田氏)

※2022年10月1日、株式会社パソナテックは株式会社パソナを承継会社とする吸収分割を行いました。

株式会社グッデイ

株式会社グッデイ
株式会社グッデイシステム部デジタルマーケティングプラットフォームチーム  山田智也氏
株式会社グッデイシステム部デジタルマーケティングプラットフォームチーム  西田裕輔氏


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今回ご紹介した事例に対してパソナでは以下のサービスで解決させていただいています。

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