オープニングにはハイブリッドキャリア協会代表理事の髙木元義が登壇。ハイブリッドキャリア協会は、時間や場所、職種、組織にとらわれない柔軟な働き方を応援するため、2021年11月11日「いい個人の日」に設立。

リモートワークやパラレルキャリアの進展もあり、ハイブリッドキャリアのフィールドが広がっている背景を解説しました。また、本協会の活動目的を説明。

「ハイブリッドキャリア」の普及・啓発活動を実施し、働く一人ひとりの多様な価値観や働き方を尊重しながら、個人と企業・団体等がお互いに対等な関係で結ばれ、協働・共創する「個人自立社会」の実現を目指して展開する活動方針をお伝えしました。

ユニリーバ・ジャパン・ホールディングス合同会社 人事総務本部長 島田由香氏が「自立」のために必要なことについて講演登壇。
「雇用」を「個要」というニュアンスでとらえ、「どんな人生を送りたいのか」「なぜ働くのか」と常に自身に問いかけ、目的を持って生きることが重要であると指摘されました。

また、「自立」のためには自信が必要。自信をつけるためには、自発的に行動することが大事。そのためには好きで得意なこと、“スキトク”に熱中してほしいと語りました。

そして、今日から何を変えていくか、1日の1%である15分ずつでも時間を割いて考えていくことで人生が変わるとメッセージを送りました。

日本マイクロソフト株式会社 統合マーケティング部 部長 金本泰裕氏は、世の中はVUCAの時代であり、変化や栄枯盛衰は必ずあるため、1つの場所・仕事に依存するのはリスクがある主張。

だからこそ自分の中に選択肢を持つことが大切であり、選択肢を持つための手段がスキルである、自分が価値を発揮できるところはどこか、会社の力を借りずにできることはどんなことかを考えてみてほしいと述べました。

また、自身がハイブリッドキャリアを実践してみて、ハイブリッドキャリアをおすすめしたい理由として以下の7つの観点を紹介しました。

パネルディスカッションでは、ハイブリッドキャリアを実践していく上での心がけや、ハイブリッドキャリア人材にパフォーマンスを発揮してもらう工夫について意見が交わされました。

ハイブリッドキャリアを実践する上で配慮していることについて金本氏は、「自分から依頼者に寄り添う姿勢を持つことが大切。

外部人材として相手の都合や背景に配慮したうえで発言・対応するようにしている。
また、自分の専門知識を結論だけ伝えるのではなく、思考プロセスも含めてお伝えし、企業における人材育成にも寄与できれば」と自信の経験とあわせて紹介しました。

ハイブリッドキャリア人材に貢献してもらうために企業担当者は何をしたらよいかという問いに対し、髙木は、「パーパスに対して共感してもらうことが大切。

なぜそのプロジェクトをやるのか、そのプロジェクトのゴールはどこかを明確な言葉で示すこと。期待値がずれると、働いていて互いに違和感を感じてしまうことがある」と回答。