【5】 派遣社員からの相談事例
派遣社員が自分に与えられた仕事だけでなく、一歩進んだ役割以上の成果を上げるためには、職場での一体感や人間関係の構築がポイントになります。
派遣社員から寄せられる具体的な相談内容に基づき、対応方法をご紹介します。
職場内におけるコミュニケーション
Voice
- 「就業初日に職場内の方々へご挨拶する機会がなく、 残念ながら社員の方のお名前がわかりません」
- 「派遣さんと呼ばれ孤立感を感じます」
こんな時は・・・
通常、業務を行う上で、「誰がどのような業務を担当するのか」、「誰に何を報告するのか」などが明確でないと、緊急事態やトラブル時の対応が遅くなることが予想されます。就業初日には、業務上関係する部署の方々へ派遣社員をご紹介いただくことが円滑なコミュニケーションにつながります。
個人情報
Voice
- 「指揮命令される方から前職の企業名や退職した理由を詳しく聞かれ、返答するのに困っています」
- 「家庭環境(既婚、未婚、家族構成など)の質問をされますが、答えなければいけないのでしょうか」
こんな時は・・・
個人情報(年齢、既婚/ 未婚、出身校、具体的な企業名の入った職歴など)は、業務遂行以外の情報となりますので、取得することはお控えください。職場内におきましても個人情報保護に関する意識を高めていただくことにより、派遣社員が安心感を持ち、安定した勤務へとつながります。
- パソナでは派遣社員に対して個人情報や秘密保持に関する研修を実施しています。
契約内容の変更
Voice
- 「指揮命令される方から組織変更のため、異動してくださいと言われましたが承諾してもよろしいのでしょうか」
- 「出勤時間を変更してほしいと言われましたが、条件が異なるため、変更できずに困っています。」
こんな時は・・・
派遣社員は派遣先・派遣元間の派遣契約に基づき、就業します。派遣期間、就業時間、残業、就業先部署、業務内容など当初の契約内容と異なる事態が発生した場合は、雇用元であるパソナにご連絡いただきますようお願いします。
指揮命令の明確化
Voice
- 「指揮命令される方への確認が取れず、具体的な業務指示もないため、待ち時間が多く仕事が進めにくいです。」
- 「周囲の方の業務をお手伝いしていますが、全体的に業務量が少なく、時間が空いてしまいます。」
こんな時は・・・
明確な指示がなく待ち時間が多い、日々の就労管理がされないなど本人任せの状態は、モチベーションの低下や業務処理ミスを招く原因となります。指揮命令者がご不在のときは、指揮命令を代行される方を選任ください。日々、業務の進捗管理を行い、適正に業務を指示するようお願いします。
また、派遣契約に定められていない業務(仕事)を命じると派遣法違反につながりますので、業務上関わりのある方々に対して、派遣社員の業務範囲についての情報共有をお願いします。