セクレタリーのお仕事インタビュー2

スタッフインタビュー

スタッフ:大場 さん

女性としての資質が活き、重要なポストに就く人をサポートするやりがいの多い職業、セクレタリー。でもその求人広告に書かれているのは、いつも「経験者」の文字。これから始める人はどうすれば? 未経験というハードルを乗り越え、外資系社長室の第二秘書として働く、大場さんに、これまでの経緯とセクレタリーという仕事を語っていただきました。

なぜ「秘書」を選ばれたのですか?

実はかなり以前から、秘書の仕事に興味がありました。ものをオーガナイズすることが好きなので、秘書は向いているのじゃないかと、漠然と考えていました。ところがいざ募集広告を見ると、経験何年以上と書かれているではないですか。

全くの未経験者を秘書として募集するケースは、希ですからね。

どの広告を見ても、いつも経験者ばかり。誰もが秘書経験3年以上だったら、新しい秘書の人は一体どこから始めるのだろうと、すごく不思議になりました(笑)。そんなとき、パソナの方からアシスタント秘書のお仕事をご案内いただきました。外資系企業の社長室の第2秘書というポジションで、今後キャリアアップをしていくには、まずはこの仕事で経験を積むのが最適ではないか、と声をかけていただいたのです。

経験を積みながら、勉強することができます。

まさに願ってもないことでした。ありがたいお話だと思って、飛びつくように即答でお受けしました。外資系であること、社長室であること、第2秘書として、すでに経験の長い第1秘書の近くで業務を学べること。全てが希望通りでした。

まさに探していたポジションですね。しかも突破口になります。

実際に勤めてみてまだ5ヵ月目ですが、秘書業務には何種類もの作業があり、まさに飛び回ってこなさなくてはなりません。大変ですが、緊張感があり、面白い。やはり好きな仕事なので、精神的にエンジョイしながら働くことができます。毎日、楽しいですね。

エグゼクティブのセクレタリーとして働く
実際に秘書として働いてみて、期待通りでしたか。

ほぼ考えていた通りでした。私に向いている仕事だと思ったけれど、学ぶべきことは山ほどあります。毎日、先輩に付いて、学んでいます。彼女は本当の意味でのプロフェッショナルで、臨機応変に物事が処理でき、もちろん頭も切れます。尊敬できる先輩に出会えて、とても幸運ですね。

なかなか心底そこまで思える方には会えないものです。具体的には、どんな点が秘書として優れているのでしょう。

細かいことですが、物事を決して忘れません。そして言われたことを、たとえ急ぎじゃなくてもその場で処理します。仕事を溜めないのです。そして、他の部署などにミスが起きないようフォローして初めて、エグゼクティブのセクレタリーであると、教えていただきました。

直接自分が関係ないところでも問題が起きないように、あらかじめ曖昧なことがないようフォローするのです。ミスが起きそうなことを察知してサポートできるほど、キャパシティが広くなくてはいけないということですね。

ところで秘書として働く醍醐味とは、どういうものでしょう。

やはり実際に、本当に有能な方がどういう風に仕事をするのかを目にすることができる点でしょうか。何が本当のプロフェッショナリズムなのかがわかるのです。はたから見ていると、大きい会社を持っていいなと思うかもしれませんが、普通の努力では、その地位まで登りつめることは、あり得ません。早朝から深夜までミーティングをしたり、一睡もしないで空港から直接出社したり。不断の努力があるからこそ、可能なのです。

まだ学ぶべきことは、どんなこと?

もっと注意を配る範囲を広げないと。枠を広げて色々なことを考えて、脳に休む隙間を与えないようにしたいです。大変ですが、徐々にコツがわかってきたようにも思います。そして周囲の人々の気分を良くして差し上げるのも、秘書の役目。それから記憶力の鍛錬ですね。(笑)

最後に今、秘書を目指している女性にアドバイスを。

まず絶対、あきらめないこと。いつチャンスが来てもいいように、常にどういうスキルが秘書業務に必要なのかを考えながら、一歩ずつ前進することです。外資系で働いていなくても、英語を勉強するなどの地道な努力をしていると、チャンスが吸い寄せられてくるからです。そして欲張りになってキョロキョロ周囲を見てください。きっと突破口が見つかりますから。

体験から来るリアルなお話と力強いメッセージを、どうもありがとうございました。